バクマン。 #159-3 「テンポと観覧車」 絶叫とベンチ

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『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

What the wut?
(絶叫したくなる風景が──そこに はあった)

11 月 1 日紅茶の日です。まだ「お茶友」でしかない平丸と蒼樹が、一歩先へと踏み出すにはピッタリの日ですね。

日本紅茶協会 | 紅茶を知る | 紅茶の日

会ってすぐ「深い関係」になるのがイマドキの風潮と言われている。いや、「そんなこと」は、とくに深くも何ともないのかも しれない。

そんな世の中で、たまに お茶を飲み合うだけの関係を 2 年間も続けられるなんて、なんとも貴重で豊かな時間だったと思います。良い思い出だ。

吉田氏にも そんな微笑ましいエピソードがあったなんて、完全に予想外です。自分の恋愛でも完全にリードしていたのかと思った。全体的に今回は さわやかな話でしたね。

吉田さん 奥さん いるのに

上司である吉田のマヌケな質問に対して、即座に返答した山久の言葉が するどい。本当に頭の回転が速い人ですね。

ただ、「もうけることさえできれば編集を辞めてもいい」という発言に取れて、ちょっと悲しかった。山久が自分で本を書いて、自分で編集し、自分で営業まで やったら面白いのに。

あの吉田が、奥さまを口説いた時の場面まで公開されました! 亜城木夢叶のファンや、本筋のドラマにしか興味がない人は「誰得」と思うでしょう。でも自分は得した!

ヤボなことを言うと、就業中に ほかの出版社の本を読んでプロポーズをしに行くなんて、フリーダムな男ですね。同僚も「コント的なツッコミ」しかしていないし、自由な社風だ。

編集部のなかでも最高に頭が切れる吉田は、恋愛の場ではダサイ男だった。でも、その純朴さを見た奥さまは、安心して受け入れたのかもしれませんね。

男としての 頼りがいを

5000 万円の指輪をポンと買うなんて、平丸は本気です! 『ラッコ 11 号』グッズの売り上げや『僕には通じない』のアニメ化で、まだまだ資産は増える。だから金銭的な心配は ない。しかし、もっと注目すべき点がある。

平丸の最大の長所は、行動が早い所です。

マンガを読んで「自分にも描ける」と思う人は山程いる。しかし、そこから本当に描き始める人は、いったい何人いるだろう。平丸は 1 か月の間に描いて応募した

そんな言葉が あったら

こんなに するどいパンチを繰り出せるのに、中井巧朗と戦った時に平丸は出さなかった。吉田ほどの素早さがない中井には、何発かは当たったはずなのに。手加減していたのかな。

じつは描かれていないだけで、これも吉田との秘密特訓の成果だったりして。中井の減量も成功させた吉田だから、ボクシングによるダイエット(ボクササイズ)も研究していた──とか。

これが魔法の 言葉だっ

たしかに、今すぐ 結婚したいよりも効果的なプロポーズの言葉は あり得ません! 平丸の口から言わせたことも素晴らしい。──どこまで吉田が計算したのかは分からないけれど。

たとえ断わられても気にするな──と安心させることも、最大限に効果的だと思う。失敗を恐れるから、多くの人は前に進めない。

とくに平丸は、やれば できる子 なのに なぜやらないと言われてきました。ところが、失敗することを考えずに行動すれば、人一倍の実力が出せる。

奥さまへのプロポーズはダサかったけれど、平丸のプロデュースは超一流です!

僕は全然 大丈夫です

遊園地にまで一緒に来るなんて、吉田もマメですね。どんだけ平丸が かわいいんだ。「ちょっと こちら(警備員室)まで」──と次回で退場させられる吉田が、いまから見え見えですけれど。

ジェット・コースタに乗っている「髪の毛もっさー」な蒼樹がキュートです! ちょっと『サザエさん』のキャラっぽい──というかタイコさんみたい。

もう慣れた相手だからか、「ボディ・ラインを強調した服」ではない蒼樹が、個人的に好印象でした。立派な武器を持っているのに、極力温存しておく。──すでに出し惜しみしすぎている気もするけれど。

いかにもラブコメな場面で、アッサリと終わってしまうのが もったいない。一話分を丸ごと使っても良かったのに、どうして こんなに控えめな描写なのだろう?

ヒント: 2 人の年齢