『バクマン。』 157 ページ 「敵キャラと入れ替え」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 51 号)
冗談抜きの地獄絵図が描かれていた前回は、どうなることかと思いました。ただちに健康に影響が出ていそうな絵柄が続き、ほんのちょっと(琵琶湖 3 杯分くらい)引いてしまう。
その生き地獄の「オチ」から今回は始まっていて、まあまあ明るいムードに救われたのですが──、違う意味でドン引きでした。『バクマン。』史上で最大の ひどい展開です。
たとえるなら、『CROW』が連続 1 位をキープしたまま終了するか──という時に、うっかり平丸一也が 1 位を奪ってしまう感じ。あるいは、ヤムチャがセルを倒してしまう──みたいな。
その「台なし感」を塗り替えるような熱い展開が後半に描かれていて、なんとか救われました。今回も おもしろいぞ!
服部さん こんな時間ですけど
牛乳を拭いたボロぞうきんを袋に入れて 1 か月放置したあとのように、サイコーたちは疲れ切っている。次のページで分かるように、もう夜中です。なんとか間に合ったな──と見せかけて、
なんという ひどい結末なのか……!
締切が延ばせることくらい、服部も先に教えてあげればいいのに。亜城木から連絡が来ない時点で、状況は分かっていたはず。
出版業界では「締切」の日が すぎても、そのあとに「本当の締切」・さらには「印刷所にギリギリ間に合う締切」・「印刷所に泣きつけば間に合う締切」──と際限なく伸ばせることが「常識」です。
われわれとは違う時間軸で、出版界は成り立っている。
ということで、前回と今回で描きたかったことは、明白な下の事実なのかな──と思いました。
「マンガ家の命は、出版社が握っている」
ただ、途中で服部に泣きついて締切のことを知り、1 日分の余裕ができていたら──、気が抜けて原稿の質が落ちていた可能性がある。結果的には、これで良かった──のかな。
今週分は終わっても
ハラへった
ばかり言っている折原が、悲しい笑いを誘う。眠っている時間が なかったのは仕方がないとして、簡易的な食事くらい取れば良かったのに。
不眠・不休・不食の労働を強いられるなんて、亜城木のところもブラックですね。「社畜」ならぬ「マン畜」という感じがする(ひびきがイヤらしい?)。
そう言えば、「社畜」も昔は「企業戦士」と呼ばれ、褒めたたえられる存在──に されていた。華々しくマスコミが取り上げる影で、いったい何人が過労で──。時代が変わり、そういう ごまかしは消えていくでしょうね。
明日からまた、原稿に向かい合う日々が始まる。修羅場を乗り越えたことで、サイコーもアシスタントも実力が上がっているでしょう。
森屋が小河のことを尊敬しています。これで、仕事場の ふんいきとしては良くなりました。
でも個人的には、これからも森屋は小河に反発して欲しい。前回の感想でも書いたけれど、その反発心に小河が動かされた──という部分も大きかったはず。
バクマン。 #156-4 「余裕と修羅場」 効率とキッチン | 亜細亜ノ蛾
いい原稿だ お疲れ
あれだけ地獄を這いつくばって、ようやく描き上げた原稿なのに──、服部が あんまり面白がっていないように見えてしまう。服部は、いつも反応が薄いですけどね。──顔の濃さと違って。
『ZOMBIE☆GUN』のロゴマークが良い感じです! エイジの作品は分かりやすさが特長なので、ロゴも明解なほうが似合っている。自分のようなホラー映画好き以外にも、「ZOMBIE」のつづりが浸透しそう。
この素晴らしいロゴは、小畑健さんが考えたのかな? それとも、ほかのデザイナの仕事だろうか。よく見ると、「ジャンプ」のロゴもゾンビっぽくなっている。
新妻くんよく わかってる
いかにも「人間じゃない」デザインの JIN にいちゃん
が格好いい! 『BLEACH』に出てきそうです。
「ジャンプ」史上でオサレ対決が開戦だ……!
これだけ『ZOMBIE☆GUN』に力を入れられると──、『+NATURAL』の連載は順調なのか、心配になってくる。相乗効果で『+NATURAL』も盛り上がるといいな。
いかに敵キャラが重要か
読み切りでは出てこなかったライバルを描くことで、亜城木たちと同様に読者も圧倒されたはず。アンケートの集計を待つまでもなく、とんでもない票を集めることが見えている。
ところが、ライバルキャラ としては
自分たちの作品のほうが上だ──とサイコーは感じています。サイコーの予感は当たるから、もしかして──。
珍しく、新妻エイジも自信がない。
それに このところ、エイジと雄二郎との会話が かみ合っていませんね。雄二郎も やりにくそう。「班長になったから遠慮している」なんて、エイジに限っては あり得ない。
自分の作品に迷いが あるからでしょう。これまでのエイジには考えられない状況だけれど、それは志が高いからです。心の霧が晴れて突っ走るようになったら──、誰にもエイジは止められない。
