『バクマン。』 160 ページ 「頑張りと 90 万」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)
今回はラヴがコメまくりやがってましたね!
何度も何度も何度でも書きますが、『バクマン。』は恋愛マンガです。だから、じつに正しい展開でした。
第三者から見れば「バカバカしいの!」と言われるほど、甘ったるくて切ない恋模様を描くことこそ、この作品の本筋なのです。たぶん、おそらく、九分九厘。
ただ、本来の主人公であるはずのサイコーと亜豆が、恋の主役になる日が遠い──というだけですね。うん、それ、致命的。
また 向かい 合わせに
平丸は高所恐怖症では ない
そうです。「なんとかと天才は紙一重」と言うし、「かんとかと煙は高い所が好き」とも聞く。──なるほど、納得しました!
無意識のうちに蒼樹は、観覧車が「好き」という言葉を平丸に言わせている。すでに心の奥底では、告白を受け入れる準備が出来ていたのでしょう。
だんだんと良いムードが出てきましたね!
暑いん ですか?
──それなのに、これだ!
前回を読んだ限りでは、「指輪に頼らずに男らしく告白する」なんて思っていましたが──、やっぱり未練たらたらでした。なにしろ 5000 万の 指輪
ですからね。簡単には あきらめられない。
バクマン。 #159-4 「テンポと観覧車」 タイミングと閉園 | 亜細亜ノ蛾
興奮して 眠れなくて
目の前で男性が服を脱いでいるなんて、蒼樹からしたら幼稚園や小学校 以来なのでは?
それにしては、やけに落ち着いている。相手が平丸だからでしょうか。きょうだいのような存在だと感じていそう。──この時点までは。
女性の前で脱ぐのは、平丸も経験がないはずです。遠足よりも興奮することがあるなんて、少年時代には想像できなかった。
とうとう蒼樹に見つかってしまった吉田は、もうとっくに係員から目を付けられていそう。よく警備員室に連れて行かれなかったなぁ……。今回で一番のラッキーマンは、じつは吉田かもしれませんね。
蒼樹に見つけられた瞬間や、今回の最初のコマの吉田は、これまでにないほど大きく目を見開いています。彼は「目が細い」のではなく、普段は「目つきが悪い」だけなのかな。
今のは吉田さん
なんで こんなに大ゴマを使っているんだ! ──と不思議な笑いを感じました。まるで吉田のほうが主役のようです。あるいは、「遊園地のジオラマ」みたいな感じ。
もしも蒼樹が、ラブコメ物でアリガチなヒロインのように「頭の中が ゆるふわ」な人だったら、次のような勘違いをしたことでしょう。
- 蒼樹:
- 「(吉田さん── もしかして私のことを!?)」
本格的に吉田も蒼樹を調査するようになって、ますます勘違いが加速したりして。「最近 吉田さんの顔をよく見るけど──やっぱり」とか。
その展開も面白かったけれど、そろそろ平丸と蒼樹は「年貢の納め時」という感じでしたね。
──いや、これからの 2 人の未来に、吉田氏という障害が立ちふさがる かもしれません。どちらかと言えば、蒼樹よりは平丸のほうが吉田と──。
何か お話が
告白の前にズボンを脱いでいるなんて、なんという斬新さ! 「懸垂(けんすい)して告白」した『いちご100%』と良い勝負ですね。
少年マンガでは、普通に思いを打ち明けることは許されない……! (のかな?)
このページの面白味は、小畑健さんの画力がないと成り立ちません。まさに「画力の無駄づかい」ですね!
コメント
初めまして、いつも楽しく読ませて頂いてます。
丁寧でスルドイ洞察、感想に『うんうん、そうだよね』とか、『そういう見方もあったか!!』と開眼する事もしばしばです。
ただ、今回の「五千万の指輪だから惜しい」というのには補足的な意味で物申したく、
「指輪で以ってプロポーズする」という頑なな決め事(吉田氏の計画にもよる)から、平丸は動く事ができなかったのでは?と思うのです。
もうそうしなきゃダメなんだ、と思い込んでいて、テンバったのもあり、そっから発想の転換などできよう筈もなく…
と、考えていたのですがいかがでしょう?
蛇足ですが、この後の感想に『NTRもあり得る』とありましたが、『おお、それもおいしくいただける!』と瞬時に思ってしまった自分がイヤになりました…;
てりおーさんへ:
初めまして! いつも独りで戦っているようなブログなので、一緒に楽しんでくれている人がいると心強いです!
感謝した直後の吉田氏に「5000 万 弁償 しろ!」なんて平丸は言っているから、やっぱり金額的に痛かったか──と判断しました。
言われてみると、アレも一種の照れかもしれませんね。
NTR というか実質は、吉田氏と平丸は結婚しているようなものだから(え?)、ダブル重婚エンドですね。
おおばせんせーには こまったものだ(棒)。