『暗殺教室』 第 42 話 「迷いの時間」
野比のび太の特技を今回の話で思い出しました。
『ドラえもん』の主人公である のび太は、とにかく勉強はできないし運動も苦手という設定です。
ところが、命中精度の高い早撃ちの射撃ができ、あやとりで芸術的な作品を作り出せるし、一瞬で眠れる。
おそらく藤子・F・不二雄先生は、「実社会では役に立たない特徴を持たせよう」と思ったのでしょう。実際、作品が生まれた 70 年代や 80 年代はムダな特技だった。
しかし、それは社会が貧しかったからです。
(失業率が高いながらも)文化的に豊かになってきた現代では、上に上げた技量の どれか一つでも会得していたら、それだけでエンタテイナとして暮らしてゆけるのでは? 3 つもあれば立派にビジネスが展開できるはず。
予備校の講師でさえ本職以外で有名になれるし、「カワイイ」以外に特長・特徴のないタレントが多い世の中ですからね……。
特技を生かせる世の中
さて、潮田 渚の場合は、のび太とは全然違います。
今のところ渚は、「暗殺でしか使えない才能
」だけを持っている。烏間 惟臣が にらんだとおり、暗殺者として生きれば世界を相手にして仕事ができるでしょう。
──しかし、それは正しい道なのだろうか?
『暗殺教室』の名前の通りに ほぼ「暗殺の授業」しか出てこないのに、本当に暗殺者に なれそうな人間が出てくると、とたんに先生たちが迷い出す。ここが おもしろい!
なぜ迷うのか
迷うことは、悪いことでは ありません。
なぜなら、可能性を信じている者こそ迷うためです。
「綾瀬 はるかさんと 菅野 美穂 さんの どちらと付き合うか。松嶋 菜々子さんも捨てがたい……!」などと真剣に悩んだことはないでしょう(「ある」という人は、それはそれは……)。
人気がありそうな磯貝 悠馬や前原 陽斗を好きだった女子も、中村 莉桜いわくの「肉食獣
」な潮田と迷い始めたのでは?
われらが女王様マドンナの神崎 有希子が、速攻で渚に声をかけていますね! やっぱり、このコは素質がありそう(ナニの?)。
支配者の貫録
浅野 學峯理事長は、何かというと不自然なまでに顔と顔を接近させます。威圧感を与えるには効果的だけれど、「(意味深)」な行動ですね!
ふと思ったけれど、浅野も「自然に近づく体運びのセンス
」と「敵の力量を見て急所を狙える思い切りの良さ
」の持ち主なのでは?
烏間にアゴを殴られてダウン状態とは言え、現在の鷹岡は油断した状態ではないはず。それなのに、じつに自然な感じで浅野は接近している。
──もちろん、「そういう演出」だとは思うけれど、「見ただけでスキルを体得できるスキル」の使い手だったりして! 『めだかボックス』が卒業した今、『暗殺教室』でスキル合戦が始まる! ──ことは ないだろうなぁ……。
おわりに
いちおうは現役の暗殺者だから、イリーナ・イェラビッチが渚の師匠になる展開も出てキター!
──こともなく、どちらかと言えば「支障」がありそう(「今でしょ!」の顔で)。
しょせんは「僕等の ビッチ
」だからなぁ……。
殺せんせーが土下座までして甘いものをねだる一方で、ビッチ先生は(いつものように白目で)生徒たちについて行こうとしています。これは不公平だ!
まさかの「週刊少年ジャンプ」本誌で「乳■首■券」と「乳☆輪☆券」(伏せ字れてない)を発券した今週号の『BLEACH』に対抗するべきです!
イリーナも、スッポン──料理を食べたり、ヌード──ル(麺類)を作ったり、マッパ(地図製作者)に なるしかない!(?)
そうそう、今回も竹林 孝太郎が良い味を出していた! 意外にも彼は女泣かせの女たらし(ドエス)に育ちそうで期待しています。──ナニを!?
「何れ菖蒲か杜若
」から今回のタイトルを取りました。
「暗殺者」と「翼」が今週号の『銀魂』とカブっているけれど、気にしない!