『暗殺教室』 第 104 話 「『死神』の時間・4 時間目」
洗脳で調教されて悪堕ちした女教師……だと……!?
数え役満(青天井ルール)的に盛りすぎなイリーナ・イェラビッチでした。
夏のコミケが終わったばかりなのに、薄い本が厚くなるな……!
──などと言っているヒマも無い緊迫した展開でした。
そんな状況でも、こまかいギャグを織り交ぜていく所は さすがです!
攻撃的な彼女
意外にもイリーナの戦闘能力が高くて驚きました!
生徒たちを心配させて だまし討ちしたり、布を使った目隠しなど、「訓練で教えられたとおりに動く」相手に対して、プロの殺し屋ならではの技術を見せつけています。
ただし、上で「洗脳」なんて書いたけれど、イリーナは半分くらいは自分の意志で行動している。「生徒たちは裏切ったけれど、カラスマのことは好きなまま」にも見えました。
そこから考えると、「死神に殺されないように生徒たちを気絶させた」可能性も高い。烏間への自分の想いまでは消せないだろうし、死神の寝首を掻く機会を待っていると見ました。
引き抜きの理由
死神の行動には謎が多い。
とくに、死神がイリーナには共感を抱いている点は奇妙でした。レッド・アイを含めて何人も殺し屋を始末してきたのに、イリーナだけは利用する。その理由は何だろう?
死神が欲しいモノは──賞金の 100 億円と、カノジョとか!?
負けるが勝ち
C 班が、まっ先に降伏するとは意外でした。
戦闘に長けた寺坂 竜馬と堀部イトナが いるから、おそらく、抵抗することは可能だったでしょう。
しかし、イトナの身体能力で全力を出したら、死神の反撃で寺坂たちにも危害が出やすい。そう考えてイトナは降参したのでしょう。
イトナは、誰よりも「負け方」を知っています。
次なる標的
死神が烏間 惟臣を捕らえるメリットは何だろう?
殺せんせーに手を出させないための人質としての効果なら、生徒たちと差は無いはず。ただたんに、「練習台
」を手に入れるためか?
死神は変装の名人だから、烏間に化ける気だと思う。
烏間の容姿で防衛省に侵入して、対・殺せんせー用の兵器を持ち出したり、新たに開発させる作戦だと見ました。今回のラストで その可能性は低くなりましたが、まだ分からないぞ……。
百戦錬磨にもスキ
また、死神には調査不足を感じました。
殺せんせーにアジトを見つけられたことを、死神は「なぜ わかった?
」と疑問に思う。
生徒たちと長く連絡が取れない状態を殺せんせーが放置するはずは ないし、嗅覚の鋭さから居場所は すぐに分かるはず。と言うか、普通に考えて、親が心配して学校に連絡したと思う。
これまでの死神の用意周到さからは考えられない。
つまり、すでに殺せんせーを暗殺する準備は整っていて、烏間の誘拐は その補助に過ぎないのか?
おわりに
イトナの回想に笑いました。
先生と生徒が膝を交えて「生」について語る心暖まる場面ですが──、「性」に関する雑誌が台なしにしている。
真顔でエ■本を読むなんて、イトナは「ムッツリ・スケベ」ならぬ「素直スケベ」な感じですね!(「素直クール」からの発想)
回想と言えば、もう一つ面白かった。
死神が「情報なんて 不足して当然
」と語る場面のドラえもんみたいな殺せんせーは、ラストに登場した犬の着ぐるみと似ています。まさか、予知能力!?
あと、首輪のロープを握っている烏間でも、殺せんせーを暗殺できないのか……。
題名は「生は死の始め
」から借りました。
まったく原型は ありませんが、「『死神』の時間」が何度も出てくるから仕方が無い! 次回も、また同じだろうなぁ……。