『暗殺教室』 第 92 話 「戦術の時間」
ついに E 組 対 A 組の棒倒しが始まりました!
両軍とも正々堂々と真正面からの ぶつかり合い──に なるはずもなく、とても体育祭の行事とは思えないメチャクチャな状況が楽しめます。
この作品は「バトル・マンガ」的な要素も強い。しかし、「能力バトル」や「強さのインフレ」とは無縁です。その分だけ多彩な戦術を駆使する。
今回も(自分の大好きな)「頭脳バトル」の要素が強くなりそうで、次回も楽しみです!
同じ言語(?)を話す者たち
瀬尾 智也の語学力の表現に笑いました!
ネイティブな人には「京都なまり」に聞こえる英語って、どんな しゃべりかたやネン! こういう場合の なまり表現と言えば関西(大阪)か東北あたりが定番で、京都は珍しいのでは?
京都の人たちって、自分たちを「イナカ者」と見られるなんて信じられない──と思っていそうだから、クレームが大量に届きそう(ヒドい偏見)。
ケヴィンの弁当にもツッコミどころだらけです!
おかずの代わりに「飲むと元気になる お薬」が詰め込まれている──ことは さておいて、なんで ご飯の部分が「日の丸弁当」なんだよ!
これはイメージ映像──かと思ったら、「ケヴィン弁当
」と字幕付きです。(とくにハリウッド映画に)よくいるアメリカ至上主義ではなく、「郷に入っては郷に従う」精神の持ち主かもしれませんね。
「粘液地獄
」の正体
吉田 大成と村松 拓也の場外がアヤシイ!
その後の展開から見て、「客席がある場外に出てから A 組の陣地へ進軍する」が E 組の作戦だと見ました。
「道なき道を 進軍
する」というハンニバルの戦略に学んだのでしょう。おそらく、混乱に乗じて A 組の棒を後ろや横から襲うはず。
「派遣された外国人は E 組の生徒を知らない」
──これが、今回の作戦の要点です。挑発を続けるカルマや逃げ足の速い木村 正義をオトリにして、ほかの生徒──たとえば殺気を消せる潮田 渚たちがアッサリと棒まで たどり着くのでは?
また、殺せんせーのアセり方から見ても、磯貝 悠馬(と赤羽カルマ?)が中心になって今回の戦術を練ったに違いない。もうすでに、先生の指示通りに動くような生徒たちじゃないわけですね。
盾であり矛
「触手がらみ
」も素晴らしい防御方法です!
上で書いた場外の作戦が当たりだとすると、どうしても棒を守る人数が減ってしまう。そこを「敵の体を利用して棒を固める」なんて、よく思いつきましたね!
もう これで、E 組の棒を倒そうとすると、A 組の生徒も痛めつけられるはずです。──まぁ、浅野学秀は そんなことを気にするような人間ではないけれど。
おわりに
題名は中国古典 老子の言葉から借りました。
「吾敢(あ)えて主とならずして客(かく)となる、敢えて寸を進まずして尺を退く
」の前半部分から拝借し、なんとなく今回の内容を思わせるようなタイトルに しています。
「客となる」は違和感があるけれど、「客席に出る」ではネタバレですからね。そんなことは、どうでも良いか……。