バクマン。一覧

バクマン。 #40-4「海と浮き沈み」 始まりの喜びと終わりの不安

『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)

Rice Cookies/Okaki (by Ya-ko) (by Ya-ko)

楽観的な人間にも 2 種類いる。

──まわりの人も楽観的にさせるか、不安にさせるか、だ。

残念ながら、亜城木夢叶の担当である港浦は、後者だった……。

サイコーもシュージンも、年齢に似合わずいろいろと先を考えすぎるから、というのもある。しかし、そこまで先読みしてマンガを描かないと、天下のジャンプでは連載を続けられない。

そう考えると、本当に悲観せずに生きていけるのは、新妻エイジのように「才能があって明るい性格の人間」だけなのだろうか。

まぁ、こんな自分でも、貯金が 30 億円くらいあって、恋人が栗山千明様(敬称は「様」以外あり得ない)で、容姿と性格と人望と歌唱力と会話のセンスと吐く息が福山雅治さんだったら、何っっっの不安もなく生きていけるのだが……。

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バクマン。 #40-3 「海と浮き沈み」 くじけない人と意地っ張り

『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)

Endless love (by millzero.com) (by millzero.com)

現時点でサイコーの「夢」は、何になっているんだろうか? それが気になった。

連載の当初から言っている「自分たちの描いたマンガがアニメ化し、ヒロイン役に亜豆を起用、そして真城と亜豆が結婚する」という夢のままなのか、それとも新年会で鳥嶋に語った「何年かかっても人気マンガ家になって 1 位を取る」に変わったのだろうか。

この 2 つの夢は、似て非なるものだ。とくに、待っている亜豆からすると、まったく違う。

ただ、個人的には「結婚すること」を夢と呼ぶのは違和感がある。そちらは「目標」にして、アニメ化と 1 位とを「夢」にするべきだと思う。

──以上は、結婚に対する幻想が、全然まったく少しも一向にちっとも毛頭ありゃしない、自分からの感想である(ヒガミ?)。

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バクマン。 #40-2 「海と浮き沈み」 声優を目指す理由と涙のワケ

『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)

Drill (by tanakawho) (by tanakawho)

亜豆の母親・美雪を見ていると、いろんな言葉が思い浮かぶ。すべてが縦ロールの髪型から出た発想だが、「エジプトのかぶり物」「タコっぽい」「ドリル」などなど──。

最近の自分のお気に入り(?)は、「プラスチックスタイルのファティマ(by. 永野護)っぽい」である。

つまりは、どう見ても、「日本で専業主婦をしている人」には思えない、ということだ。

それとも、TOKYO に住むお金持ちのご家庭では、このようにステキな OKUSAMA ばかりなのだろうか……?

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バクマン。 #40-1 「海と浮き沈み」 話せない理由と亜豆の住所

『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)

Love Joker プリクラ (by jpellgen) (by jpellgen)

今週号の『バクマン。』は表紙がセンターカラーだった。亜豆が(おそらく)声優の仕事をしているイラストだ。

最近になってカメラに興味を持ちだした人間からすると、この表紙のイラストは面白い。

写真的に見ると、亜豆にしっかりとピントが合って、背景がぼけている。そして、必要以上に顔が明るい。

これは、典型的な女性の肖像写真(ポートレイト)の撮り方(描き方)だ。

女の子がプリクラを撮る場合でも、照明アゲアゲ(上向き矢印)で撮る。顔の「写って欲しくないもの(シミ・しわ)」を光で飛ばしてしまうためだ。

イヤな考え方だが、けっきょく事務所が「亜豆をアイドル的に売るために」撮影した写真──と見えた。

余談だが、本当に写真でアイドル・声優をプロが撮る場合は、マイクにはピントを合わせないはずだ。もっと、ボケている。このあたりは、小畑さんの「絵を描く人間としてのプライド」を感じた。

(さらに余計なことを書く。右上のキャプションには「連載間近で直面する彼女の予期せぬ挫折」と書いてあるが、意味不明である。『疑探偵 TRAP』の連載はもう始まっているし、「彼女の連載」ってなんだ? 亜豆もマンガ家を志望しているのだろうか)

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バクマン。 3 巻 「デビューと焦り」 福田の野心と中井の約束

『バクマン。』 コミックス 3 巻 「デビューと焦り」

Broken Heart (by Gabriela Camerotti) (by Gabriela Camerotti)

とうとう『バクマン。』の単行本も 3 冊目である。

驚くべきことに、まだ連載が開始されてから 1 年も経過していない。もう 3 年くらいは この作品の感想を書き続けている気がするのだが……。

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バクマン。 #39-4 「文集と写真集」 出られない電話と涙

『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

phonebox (by topherous) (by topherous)

ようやく、亜豆の異変にサイコーは気が付く。いくつも亜豆からの「サイン」は来ていたが、仕事の忙しさに まぎれてしまっていたのだ。

このあたりは、高校生の話とは とても思えない。「ビジネスジャンプ」あたりに載っていそうな展開である(「ヤングジャンプ」だったら、とっくに亜豆は脱いでいるだろう)。

それより何より、ミホのメールは分かりにくい!

女の子から来るメールに潜む地雷原を見つけ出すことは、非常に困難を極める。当たり障り無く「そうだよね! 僕もそう思うよ(^_^)」みたいな返信で爆発することもあるのだ(この場合は、顔文字が「アタシがこんなに真剣に悩んでいるのに、何をふざけてるの!」である)。

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バクマン。 #39-3 「文集と写真集」 ふざけたメールと楽観主義者

『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

useless mail slot (by Darwin Bell) (by Darwin Bell)

いまから書く感想の範囲には、気になるメールでの会話がある。

(ちなみに、ここは『バクマン。』の 1 話に対して 4 回分くらいの感想を書くという、fool ……もとい cool なブログです)

真城が「元気ですか?」とメールを送ると、亜豆は「うん 元気だよ(笑)」と返す。──まったく中身のない会話である。

自分も本当のことが言い出せずに、過去に何度も意味のないメールを送った。そのたびに、さらに意味のない返事が返ってくる。

こういう時に、女の子は何を思って返事を書いているのだろうか……?

「状況と人による」が答えだとは思うが、いままで出会った女性は、みな同じ反応だった気がする。

──すなわち、「気がない男への返事は、そっけない」のだ。

もちろん、『バクマン。』の作中で真城と亜豆は、恋人同士(仮)である。距離は離れていても、お互いの心は通じ合っている──はずだ。それなのに、このような意味のない会話になるのか。

とはいえ、恋する者同の会話の 8 割以上は、中身がないものだ。

ヘタに中身がある会話──「ちょっと、ここに座ってくれる?(作り笑顔で)」とか「最近、病院に行ってきたんだけどね……」とか「○○くんって、『子どもが好き』って言ってたよね?」などと切り出されるよりは、当たり障りのない話のほうが気楽だ。

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バクマン。 #39-2 「文集と写真集」 新連載の速報と「さよなら」

『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

MiNe-KissX_102-1318NH (by MiNe (sfmine79)) (by MiNe (sfmine79))

今週号で 1 番笑えたのが、亜豆の見ている卒業文集である。──最後まで読み終わると、単純には笑えないが……。

ここですかさず、今週号の『いぬまるだしっ』を見てみよう。あきらかに、この文集のパロディが描いてあるのだ!(これまでのあらすじの最後)

『バクマン。』の作者と大石先生とは、交流があるのだろう。うらやましい……。

うらやましいと言えば、亜豆たちが小学校を卒業したのは平成 18 年度である。あらためて気付くが、若い! その若さこそが、もっとも手に入らないものだ。

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バクマン。 #39-1 「文集と写真集」 高浜の急変とディズニー

『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

Disney - Happy Birthday Walt! (Explored) (by Joe Penniston) (by Joe Penniston)

今週号の『バクマン。』には、ビックリした点が 2 つある。

それは、高浜という人物と描写と亜豆の言動だ。この 2 人への印象が、大きく変わった。

──いや、やっぱり「亜豆は よく分からない」という部分には変化がなかったけれど……。

人の印象なんて、そのときどきで変わる。

ヤ■ザだって猫をなでる時はウットリとした笑顔になるし、しょこ■んだって たまには「キモオタ、ギザウザスッッッ」と思うこともあるだろう(ないかも)。お笑い芸人の多くが、普段は無口で無愛想──というのは有名な話である。

「あの人は○○だ」なんて決めつける人は、よっぽど人を見る目がないのだろう。あるいは人嫌いか。

マンガのキャラクタは記号的であるほうが良い、という向きもある。なるほど、「ピカチュウ」「バケラッタ」「なん……だと……」としか言わないようなキャラクタは、分かりやすい。

しかし、本作品のミリョクは、人物の描写が真に迫っていることだ。『DEATH NOTE』もそうだったが、『バクマン。』のほうが、よりリアルに感じる。

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バクマン。 #38-4 「窓と雪」 一途な愛情と異常な反応

『バクマン。』 38 ページ 「窓と雪」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 26 号)

Discarded Umbrella (by sleepytako) (by sleepytako)

今週号の見どころは、やはり、ラストシーンである。

ハッキリ言って、ベッタベタだ。「ご都合主義」とか「お約束」「お涙ちょうだい」といった言葉が頭に浮かぶ。

──でも、オレはそんな話が大好きだ!!!!

作中の季節は寒いのに、温かい気持ちになれて良かった。

ひととおり感動させたあと、最後の最後で笑いも取っている。カンペキだ。

それより何より、ものすごく珍しい表情の蒼樹紅が見られた。それだけで、幸せである。

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