『よくわかる! ポートレートレッスン』 – さまざまな光と色を生かす

『よくわかる! ポートレートレッスン』 小澤太一・著

asiamothの脳内イメージ - 脳内メーカー (by asiamoth)
(欲わかる──ではない)

ポートレイトを撮影する全員に読んで欲しい、絶対にオススメの一冊です!

タイトルに〈よくわかる〉とあるので、超が 3 つくらい付く初心者向けと思いますよね?

実際には、レフ板を片手に公園で撮影する初心者・中級者から、スタジオで撮影する上級者まで、幅広く役立つ内容です。写真集として眺めるのもいい感じ。

一番の特長は、解説が分かりやすいことです!

作例の写真は撮影の意図が明確で、明解な説明が書かれている。写真の参考書には、一番大事な点ですよね。「とにかく分かりやすく見せよう」という著者の意気込みが、誌面から伝わりました。

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『λに歯がない』 森博嗣 – 死体に歯はない・天才に死はない

『λに歯がない』 森博嗣・著

tooth officer mouth pocket (by mmmcrafts)
(λになくても、歯に──歯がある)

人間のコンテンツって、何ですか?

λに歯がない』 p.109

ギリシャ文字がつきまとう一連の事件を描いた、G シリーズの 5 作目になります。浮遊工作室 (近況報告) によると G シリーズは全 12 作のため、折り返し地点まで、あとすこし。

この『λ』あたりから、ひとつひとつの事件を追うことよりも、その周辺を描くことが多くなってきます。ギリシャ文字の事件たちは、いったい何を目指そうとしているのか……。その背後にいるのは?

本作では、人間の生死について議論する、といった場面が出てきます。過去のシリーズ作品を読んだ人には、感慨深いモノがありますね。そうか、あのコがこんな話をできるようになったのか──、と。

そう、G シリーズとほかのシリーズとをつなぐ結びつきも、じょじょに強くなってきました。過去のシリーズで解決済みと思っていたデキゴトが、考え直す必要が出てきたり──。

もちろん、ミステリィとしても楽しめます。今回は密室での殺人であり、連続殺人事件でもある。トリックの解き方もクールです。

なにしろ、謎を解くのはあの人だから──。

すでに上の文庫版が出ていますが、自分はノベルス版で読みました。だって、出るのが遅いんだもん!

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バクマン。 #94-4 「お茶と明暗」 肩書きと 6 票差

『バクマン。』 94 ページ 「お茶と明暗」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 33 号)

week 45 (by obo-bobolina)
(これは〈肩書〉──ではない)

今回の話を読んで、新妻エイジの面白いエピソードを思い出しました。

今となっては信じられない話ですが──、『CROW』は初期のころ、(福田の意見では)打切りも見えていたのです(「22 ページ」)。それがサイコーと福田の協力によって、一段と面白いマンガになりました。

あのエイジですら、他人のアドバイスを受け入れる。

そして、すぐさま作品を改善した──。

非常に印象的・象徴的なエピソードですね。まぁ、たった 1 話分のアドバイスを聞いただけで、国民的な大人気マンガまで持っていったのは、天才ならではの話ですケド。

さて、この話のあとは、マンガを面白くするためにエイジが努力をした──といった場面はありません。もちろん、日々マンガを描き続けていることでしょう。しかし、何か特別な勉強をしたり、体験したり、という話は──ない。

このマンガに出てくる天才の中で、エイジは〈努力型〉だと思っています。本当に才能がズバ抜けている〈天才型の天才〉は、平丸だけでしょう。だから努力しだいで、まだまだエイジは伸びるのでは。

今回のラストを読むと──、エイジにも、さらなる向上心が必要かもしれません。努力の天才が、さらに本気を出す場面が見られるのでは──と期待しています。

『バクマン。』は、これからも盛り上がりそう……!

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バクマン。 #94-3 「お茶と明暗」 アーティスティックとアールグレイ

『バクマン。』 94 ページ 「お茶と明暗」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 33 号)

Earl Grey's Lady Violet (by moonlightbulb)
(アールグレイかダージリンか──それが問題だ)

今回は、〈お茶会〉の場面が出てきます。

「ジャンプ」の人気作家が 3 人も参加して、アシスタントと編集者が囲むという──、身内ネタにもホドがある会合ですね。

ただ、そのマンガ家は蒼樹紅・平丸一也・静河流、と異色のメンバなので、面白くなりそうです。かなり期待して読みました。

この集まりを名付けるならば!

〈パーフェクト・ケーキ & ティー・パーティ〉

略して〈PCP〉です。く、苦しい!

まぁ、ご覧のとおり、完全な──失敗でしたケド。

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バクマン。 #94-2 「お茶と明暗」 誓約書と写実的

『バクマン。』 94 ページ 「お茶と明暗」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 33 号)

Live Long and Prosper (by ex.libris)
(「神に誓うニャ」)

このマンガには、ムダなページやコマは、ほとんどありません。

たとえば──、何回も何回も何回も、急所を刺されたように見えて「無傷……だと…… !?」──といった、

エコな時代に反する誌面の無駄遣いは、

まったくないのです。

そのため、『バクマン。』に出てくる編集者たちのプライベートは、いっさい描かれていません。たまに出てくる彼らの自室を見て、アレコレ想像するしかないのです。ううむ、気になる!

服部や吉田は、普段──何をしているのだろう?

女たらしに見える山久は、浮いた話はないのか?

そして佐々木編集長は──、家でもあのポーズ

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バクマン。 #94-1 「お茶と明暗」 漢気とノリツッコミ

『バクマン。』 94 ページ 「お茶と明暗」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 33 号)

An old cinema poster (by nofrills)
(街に残る──漢気の跡)

シュージンと岩瀬が同じページに出てくると、どうしても──『DEATH NOTE』の夜神月と高田清美を思い出します。ライトと高田の立場が、逆転したかのように見えてしまう。

『DEATH NOTE』と違うところは、シュージンと岩瀬は、いいライバルだ──ということです。お互いに競い合って、励まし合って、伸びていくことでしょう。

お互いに尊敬し合う男女の仲は、良いモノですね。現実の世界でも、こういう関係が築きたい……!

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カール ブックスタンダー NO.820 – 雑誌や本を固定する台の傑作品!

カール ブックスタンダー No.820 – カール事務機

820 (by daveknapik)
(「へぇ、あんたも 820 っていうんだ」)

「私はいつも──、孤独と戦っているんだ……」

ということで(?)、ブログを書く時は、いつも独りで「アーデモある……、コーデモある……」と悩みながらキーボードをタイプしています。

そんな〈百万光年の孤独〉(?)を背負った自分にも、パートナいる。それが、今回ご紹介する書見台です。

この、CARL とシンプルなロゴが入った憎いヤツ、最高ですよ! 名前は、〈No.820〉くんです。うん、名前もシンプル。

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バクマン。 #93-4 「中央と最強」 今のままと愚かな考え

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

Baby cats in action (by fofurasfelinas)
(似ているほど仲は──)

人付き合いの苦手な人ほど、自分と似た人を探します。似たタイプであれば、仲良くなれるのではないか──と思ってしまう。

ところが──、自分と似ている人ほど、細かい相違にイライラとするのです。その結果、誰よりも憎い相手になったりする。恋人も、同じことです。

自分のシュミを認めてくれる、タイプの違う人こそが、

理想の恋人──なのかも。

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バクマン。 #93-3 「中央と最強」 モータースポーツと言い出しっぺ

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

no motorbikes #4291 (by Nemo's great uncle)
(バイクよりも強いモノ)

「ジャンプ」を読み始めて、はや 20 年以上になります。自分の人生の半分は、「ジャンプ」でできている──と言っても、過言でしょう(え?)。

その間に、繰り返し繰り返し出てくるネタは──、「ジャンプ」の編集者は、キャバクラが好きという歴然たる事実です。

「ジャンプ」の半分は、キャバクラでできている。

そう言っても、過言ではない(断言)。

ところが、不思議なことに、「キャバクラ好きのマンガ家」というネタは、あまり見かけません。マンガ家さんたちは、

「編集者は売っても同業者は売らず」

という暗黙のルールを守っているのでしょう。読者──ファンが、マンガ家を見る目も変わりそうだし……。

そうやって考えていくと、登場人物たちが平気でキャバクラに通い、さらには主人公(パー子)と身内がキャバ嬢という──、

銀魂』は突き抜けている……!

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バクマン。 #93-2 「中央と最強」 亜城木夢叶の味方と『正義の三肩』

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

Anpanman アンパンマン (by What What)
(正義の味方は──食料品)

港浦と岩瀬との関係は、ちょっとアヤシイな──と以前から思っていました。なんとなく、福田と蒼樹を思い出します。

ツンツンした気の強いオンナと、包容力のあるオトコとのやり取りは、定番のストーリィですね。『ドラゴンボール』の「孫くん」とブルマも、似たような感じ。

『ドラゴンボール』 – 其之一 「ブルマと孫悟空」からエロさ爆発! : 亜細亜ノ蛾

現実世界では、このようなことは希少で──、

女性にツンとされたら、ほぼ確実に嫌われている

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