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HUNTER×HUNTER No.274『回答』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 17 号)

今回は ついに、主人公と敵役が対面する、という緊張感あふれる場面が描かれました。

宮殿に侵入した、賊 2 名。意味不明な言葉で挑発する男。我らが主人公・ネフェルピトーは、全力でコムギを護る──。果たしてピトーの運命や いかに?

──あれ?

いやホントに、ゴンがまるで悪役で、ピトーを応援したくなるような、そんな話でした。

沸騰するゴン、冷静なキルア

対・旅団戦から──、いや、それよりも ずっと前から描かれていた、「荒ぶるゴンをキルアが抑える」という図式になりました。

──が、キルアの中でも葛藤があり、完全にはゴンを止めることが できない。最近のキルアは、ずっと そんな調子ですね。

思い出してみると、1 巻から ずっとコンビを続けてきた 2 人ですが、本当に離れる時が来そうな予感……。

また、護衛団の「事情」を察してしまったキルアが、このまま「討伐」を続けられるのか? という所も気になります。

無防備のピトー

毎回、同じ事を書いているような気がしますが……。

いったい、誰が今回のピトーの姿を想像できたでしょう?

戦うこと・楽しいこと、そして王の命令 以外は興味がない。人間の命はもちろん、女王すら簡単に見捨てる──。

そんなピトーが、全面降伏の姿を さらすとは──!

──と、このシリアスな状況に似つかわしくない感想を書くと──。

ここで、「土下座にしなかった」のは当たり前として(ニッポンの作法を知るはずがない)、この姿勢は作者オリジナルなのかな、と疑問を持ちました。

人間や獣の降伏する姿は いくらでも文献を辿れますが、半人半獣の場合は想像するしかないですからね。

──何を言いたいかというと、ここでピトーが、「うにゃん☆」と腹を見せてゴロゴロ鳴くポーズを取ったら面白かったな、と。

(絶対、そういうイラスト描く人いるよね)(てか、描いてくだたい)

「タスケナクチャ……って 何?」

おそらく、今後 10 年は語り継がれるような、ゴンのセリフと表情。

ここ、いつものゴンだったら、無邪気な「?」の表情で聞き返したはず。冷淡に問い質したように見えて、余裕のある表情ができない、ゴン。

その後、ピトーの言葉を聞いて、

「タスケナクチャ……って、救(たす)けるってこと?」

と聞くゴンも面白い。──いや、面白がっては いけない場面だけど……。

ようするに、ゴンから見れば、ピトーはカイトを奪った「悪」以外の何者でもない。そんなヤツから、人助けの言葉が出た。あり得ないことなので、とっさに脳が受け付けなかった。──という描写ですね。

それにしても、ゴンは今までも「悪党」と対峙するときに、少しでも「善意」を感じると表情を緩めたのに……。カイトが、それほどゴンにとって大きな存在、ということでしょうか。

まとめ

ファンなら聞くまでもないこと、だと思いますが、今回でハッキリと分かった かと思います。

──ゴンは、必ずしも「正義の味方」ではない、ということに。

よく考えてみると、1 話目からずっと、ゴンの目標は父親。ただそれだけのために、ハンターのライセンスを取った。

そして、そのあとは ずっと「成り行き」で旅団や蟻たちと戦っている、だけなんですよね。

その課程で、「元・殺し屋」とコンビを組んだり、「カニバリストの第一級殺人犯」に教えを受けたり、「人間を狩った蟻」を仲間にしている。

──まぁ、よく考えるまでもなく、正義の見方とは ほど遠い。「それがジャンプ伝統の主人公像だから」と言えば、それまでですが……。

で、そんな男(少年)を主人公に据えて、それでも ちゃんと、

「熱血・冒険物」っぽい少年マンガ

として成り立っている、というのが凄い! 一歩間違えば──、という危うさが魅力でもあります。

──みたいなことをグダグダ考えず、「クラピカって可愛いよねー(腐)」と気楽に楽しむ、と言うのもまた一興……。

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