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『バクマン。』 15 ページ 「送信と返信」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 52 号)

昨日に続いて 15 ページの感想を書いた。書きたいことを厳選しているはずだが、長文になった。そのため、明日も続く……。

今回の見どころは、亜豆のメールだろう。授業中のノートでもそうだったが、いかにも女の子らしいメールだった。それに対するサイコーのメールは、これも中学生男子らしいニオイがして微笑ましい。

何というか、こういった「もう二度と味わえない青春の日々」を見せられて心を痛めた時もあったが、いまでは平気だ。不思議である。もっとも、実際には「そんな清秋の日々はなかった」のだが……。

昨日の感想では、サイコーがマンガ家を目指す理由が不純だ、みたいに書いた。よく考えると、シュージンもほとんどお金のためだ。お互いさま、である。それに、オンナのためカネのためって、素直と言えば素直だ。

魂がこもっている

「スーパー服部人」(?)みたいな髪の毛になっている服部に笑った。こういった、マンガのお約束(イメージ上で発行している)は冷静に見ると面白い。念を習得したばかりのゴンは「髪の毛がカチンカチンになっている」のを思い出した。

服部の感想を待つサイコーとシュージンの表情も面白くて笑える。初めて集英社に来たときの緊張感はすでになく、ただただ眠くて変なテンションになっているのだろう。自分には眠らずに何かを成し遂げたことがない。二人をうらやましく感じる。

──と思っていた矢先、服部の誘いをムゲに断わるサイコーが少しだけ気になった。シュージンに一言聞くべきだろう。まぁ、亜豆に連絡したいのと眠いので仕方がない。ただ、どうも最近サイコーの自分勝手さが目立つ気がする。

そう、サイコーから純粋さを取ったら、けっこうイヤなヤツだ。そのおかげか、シュージンの人の良さが際立つ。いいコンビである。

原稿料

恒例となった「週刊少年ジャンプの暴露コーナ」がやってきた。対象が新人とはいえ、原稿料を公開したのだ。もちろん、『バクマン。』の作中に出てくる(架空の?)「集英社」での話だが……。

原稿料の話でも、二人の違いが目立つ。

シュージンにとっては原稿料は切実な問題だが、サイコーは気にしていない。──せめて、仕事場の光熱費と家賃に使って欲しいものだ。シュージンのことだから、仕事場の使用料金をサイコーへ無理に渡しそう。

ここで気が付いたが、服部は完全に二人を「新人マンガ家」として扱っている。何を今さら、と言われそうだが──ようするに「中学生に大金を渡すこと」に対して当たり前に話している。遅くまで作品の話をすることも、必要以上に気にしていなかった。いまのご時世、二人の親のことを考えたほうが良さそうな気がする。

そういえば、二人の家族の描写が最近は まったくない。シュージンの母親なんて、谷草北高校への進学を しつこく拒否しそうな感じだったのに。マンガの展開としては必要ないが、二人の内面を深めるためにも、家族の様子も描いて欲しいところだ。

こんばんは

初めてのメールは誰でも緊張する。と思う。緊張のあまり「こんばんは」だけのタイトルで送ったら、アウト! である。「こんばん」よりはマシだが。そして、考えすぎるあまり、サイコーのように変な思考のループに入るのも「あるある!」だ。とはいえ、朝までってのは、ないよなぁ……。

以前、亜豆は「女の子だから」という計算ができる、とシュージンは評価していた。だから、サイコーも読者もだまされてはいけない。リアルでも、そういう女の子のトラップに気をつけないとダメだ。

──スンマセン、無理です。「めっ!」にやられました。何この「メロメロの実」(『ONE PIECE』ネタ)。

新妻を食ったかも

いつも辛口の相田さんが、じつにそれらしい容姿で噴いた。この人、個人的な批評ブログとかやっていそう。

服部とサイコー・シュージンは「打倒・新妻エイジ」を意識して作品を仕上げた。だが、エイジはまだ二人のことを知らないだろう。今後の展開で一番興味があるのは、英二が二人をどう評価するかである。まったく無視するのか、それとも強く意識するのか……。

いままでの描写からすると、エイジは「マンガを描くこと」だけに興味を持っている。ライバルのことなど頭になさそうだ。だからこそ、「サイコーとシュージンに嫉妬して強引に読者の目を引く作品を描くエイジ」を見てみたい気もする。普通なら自滅するが、天才ならばその路線でも人気を取るだろう。

「赤マル」のアンケート結果が気になる! ──しかし、今週号の感想はまだまだ続くのだった……。

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