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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 「The last day of president」

Carrots in Love
(ニンジンも──恋をする)

卒業していく人たちに替わって、新しい登場人物が 2 人も出てきます! どちらもアクが強くて、じっくり調理しても──食べられない。

そこは無理をせずに、2 人とも「自分らしく」あり続けるほうが、この作品に合っています。

ところが、この 2 人の登場と時期を同じくして、ボッスンやヒメコなど、おなじみのキャラクタたちの関係が微妙に変わっていく。喜ばしいこともあれば、せつないこともある──。

後半の感想も、激☆長です!

第 149 話 「オペレーション・ラブポーション 前編」

第 146 話の「大天使の小さな恋(バラード)」といい、どうして、開盟で一番恋愛から遠いスケット団のところへ、ひとは恋の相談に来るのでしょうか──。その理由は、信頼感でしょうね。

他人に相談する時点で、悩みは悩みではなくなっている。レミの場合も、「どうしたいのか」はハッキリしているわけです。ただ、誰かにもう一押しして欲しい。そういう時には、スケット団ほど頼もしい人たちはいません!

──と言いたいところだけれど、今回ばかりは、チュウさんの一人娘・スズの力が大きかった。スイッチやヒメコは、チュウさんのことをレミが好きだとは気付いていたけれど、後押ししようとは思わなかったはずです。


「人の恋路をジャマするヤツは、中馬の薬を飲んで■んじまえ」と言いますが(?)、ひとの恋愛を応援することも、時には妨害になったりする。

そのむずかしい点は、少年マンガらしく(マンガ的な都合の良さで)上手に描く──と思わせて、やっぱりチュウさんの発明品かよ! ──ということで、いつの間にやら「レミとチュウさんとの恋を応援する」から「どうやってチュウさんに薬を飲ませるか」に変わっているのが面白い。

ボッスンの考えた作戦は、妙にかわいらしい絵柄でなごむけれど、内容はメチャメチャですね! 不確定要素が 多いといったことよりも、ヘタをしたら食道を痛めそう……。

マジレスすると、「サイミン」1 錠で済む気がする。


自分は、下のサイト上でたまに、「日常あるあるネタ」をつぶやいています。このブログよりも毒が多めなので、閲覧は自己責任で……(「そもそも、自分の判断以外でウェブを見ることがあるのか?」みたいな書き込みが中心)。

「最近、トム・ヤム・クンって聞かないよね」と上のサイトで書き込もうとしたら──、そう言えば今回、レミが注文していたのでした。からいスープと言えば、いまでもトム・ヤム・クンが定番なんですかね。

日本には、香辛料(スパイス)と呼べる物が長らく根付きませんでした(こまかい歴史の話は割愛)。そのため、「スパイシィな飲み物」という概念がなかなか頭に浮かびません。

自分が寒い時によく飲んでいるのは、「レッド・ホット・チリ・ジンジャー・ティー」です。タカの爪(唐辛子)を少量とショウガのすり下ろしをカップに入れて、好みのお茶や紅茶・コーヒーをそそぐとできあがり! 体の芯から温まりますよ。

「本当に自分が温まるのは、あなたへの愛」──とか何とか、昔はよく言っていたなぁ(遠くを見ながら)。

第 150 話 「オペレーション・ラブポーション 後編」

惚れ薬こっそり飲ませ作戦」が、いよいよ始まりました。緊張感のある展開です!

──となるはずでしたが、チュウさんの真っ正面にスケット団がいる。3 人は変装もしていないし、いくらなんでもバレるだろ!

もしかして、すべて分かった上で、中馬は作戦に引っかかったフリをしているのでは──と読んでいる途中では思っていました。そうじゃないと、5 人もの視線を一身に浴びて、まったく気がつかないのはニブすぎる。


最後まで読むと、本当にチュウさんは抜けていたことが分かります。「スズは、だれに『マジホレール』を飲ませようとしたのか」までも勘違いしている。

でも、レミの恋心に気がつかない鈍感さは、ウラを返せば、中馬の純粋さでしょうね。自分が惚れられている──とはうぬぼれない。

中馬の気持ちを知ったレミは──、ビックリするようなことを中馬に言う。いままでの展開はなんだったんだ! と叫びたくなりました。ちゃんと理由を聞けば、納得です。この 2 人は、どこまでも混じり気がないですね。


ボッスンの告白が切なかった──。

オレも いつか そんな風に…

好きな人が 現れたら

そんな風に 強く想いたい

SKET DANCE (17)』 p.124

上の言葉とともに、ボッスンはヒメコとの思い出を回想している。これは、ボッスンの「恋愛対象として好きな人」は──ヒメコではなかったことを表します。ヒメコもそのことを察してか、寂しそうな表情をしている。

読者としては、「好きな人のことは 本気で想いたい」とでも言って欲しかった。甘い考えだけれど、これだとヒメコのこととも取れる。

でも──、ここでボッスンの正直な気持ちを描くことは、作者の誠意でしょうね。このコミックスの段階では「読者の想像に任せる」こともできたけれど、逃げなかった。


今回のコミックスは、表紙をめくったところにレミおねえさんがいます。本編ではビミョウなお年ごろであることが分かったけれど、ここでは何だか若々しい!

スペクターのマークが胸にある服装からすると、教育番組に出ていたころかもしれませんね。だとしても、「あのころは良かった」とはならないように、これからの人生を楽しく生きて欲しいです。

スズが中心にいれば、すべてうまくいきそう。──「錫」のメッキは、外側にかぶせるものだけれど(あ、スベってる?)。

第 151 話 「開盟学園高校新校歌作詞秘話」

校長も懲りないですね! 何度も痛い目にあっているのに、スケット団に依頼している。まぁ、生徒会にたのんでも似たり寄ったりだしなぁ……。

すこしは良識を持っていると思われた校長ですが──、今回の件でその望みも昇天です。やっぱり、ヘンなおっちゃんだった。


替え歌ネタなのに、「なんとかラック」と無関係なのがすごい。──ん? ということは、著作権が認められるのは歌詞(と実際の演奏・放送?)だけなのか。今回のように、リズムだけを借りた改変を「文字だけで描く」ネタがはやったりして。

とはいえ、大半の読者が知っている曲というのも、年々すくなくなっていく一方です。誰でも知っている歌なんて、いつ絶滅するか分からない。下は自分が考えた替え歌ですが、伝わるかな?

も~げろよもげろ~よ♪ リア充~も~げ~ろ~♪

「シングル」CD と言っても、2-3... ? Ciao! I am a harsh thug.


今回の話で一番面白かったのは、照子 性格 最悪やな !! の場面です。えげつないセリフが笑える。

そうそう、物語の主人公は、性格が良い人だと決まっています。とくに少年マンガでは、自己犠牲もいとわない「良い子ちゃん」たちばかり。

「ジャンプ」で性格が悪い主人公と言えば、いま再読中の『幕張』みたいなギャグマンガくらいです。もしも「根性悪」(こんじょわる)の主役で王道のバトル物を描いたら──、これだ、シュージン!

第 152 話 「影浪を追え!」

意外とスポーツマンな一面を見せるスイッチです。あいかわらずコントロールは悪い──という設定を忘れていないところがこまかい。彼の見た目からすると、スポーツなんて見学しそうなんですけどね。パソコンで話せないし……。

キャッチボールのお相手は、久しぶりに登場の振蔵です。このケータイ好きは、完全に『ピューと吹く!ジャガー』のハマー的な立ち位置──つまりはジャマ者になっている。

現代に生きるサムライ(振蔵)とニンジャ(ハマー)は、どうせこんな扱いか──というところが、じつは本編への伏線です。このあたりは、作者も狙って描いたのでは?

伏線と言えば、初登場の加藤希里(かとう きり)とヒメコとの出会いが気になります。第一印象が最悪で、そのあとで好印象に変わっていく──というラブコメの王道的な流れじゃないですか! このあとの展開が、目に浮かぶ──。

ところが、加藤希里について調べていたら、もっと驚くべき考察を読みました。この中二病的な(『HUNTER×HUNTER』のキルアみたいな)セリフを言う忍者の末裔(まつえい)は、じつは──。

第 153 話 「会計 宇佐見羽仁」

宇佐見羽仁(うさみ はに)という新しいキャラクタが登場しました。彼女は、『SKET DANCE』史上で最強のエロ要員です!

そう言えば、第 152 話の「ヒメコをおとりにする」展開は、第 2 話「エイプ・エスケイプ」でもありました。あのころは、ヒメコがセクシィ担当だったんだよなぁ……。


宇佐見の登場によって、自分の中で、いきなり浅雛の評価がうなぎ上りです! 普段はむすっとして無口なデージーが、なぜか今回はよく喋っている。

ぬいぐるみ みたいで かわいいなと言いながら、宇佐見の頭をなでたり肩に手を置く浅雛を見ていると、何か胸が熱くなるな……。【会長は 私の事が 好きなんですか?】と言っている丹生もかわいい!

さらに後半では、「バニー」に変化した宇佐見を、胸も大きく なってないか? とデージーはするどく観察している。会長命令とは言え、すばやくバニーに触ろうともしています。

ちょっと気になって読み返してみると──、男性が大嫌いだという宇佐見の発言のあとからずっと、どのコマでも宇佐見のいる方向を浅雛は見続けている。片時も目を離したくない──という感じです。

最後に、デージーは宇佐見にニンジンを贈ろうとしている。もちろん、「宇佐見」も「羽仁」も「バニー」もウサギのことを表しているからだけれど──、深読みすると、このニンジン(に見える何か)の形状って……(ごくり……)。

以上のことをすべて頭に入れて考えてみると、浅雛は宇佐見のことを──────生徒会に慣れさせようとしている良い先輩ですね!(ええー)

──などと言いながら、「ドラゴンクエスト V」のビアンカや、おやつのレーズンや、花びんにユリの花などが描かれていないか、くまなくチェックする自分でした。

そして、この場に希里がやってくるところも、なんというか──。

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