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『バクマン。』 140 ページ 「限界と火の鳥」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 32 号)

Boba Fett?! Where?
(いま虚勢を張るのは──とてもむずかしい)

突然ですが、ここで問題です。『バクマン。』に登場するマンガ家の中で、「ストーリィ展開まで他人の力を借りた人物」は、誰だったでしょうか?

──答えは面白いことに、「マンガの天才・新妻エイジ」(サイコーと福田のアシスタント時代の話)と「以前は自分の作品が一番だと言っていた蒼樹紅」(福田がパンチラ指導)です。2 人とも、絶対に他人を頼らなさそうなのに、協力を受け入れている。

スランプの岩瀬も、誰かと一緒に物語の展開を考えたりするかもしれませんね。順当に考えればエイジに頭を下げるところだけれど──、シュージンだったら面白いかも。

やめてほしく ないけど

「真城最高の言葉」を聞いて、「亜城木夢叶の意見」と考えるところが、いかにも岩瀬らしい。彼女からしたら、「なんで高木が来ないの?」という気持ちが、ほんのすこしは心の中にあったでしょうね。99.98% くらい。

サイコーの説得は、岩瀬の心に届くほど効果的でありながら、正直なところが好印象でした。

彼と岩瀬愛子との関係の薄さを考えると、やめてほしくない──以上の感情は出てきません。「君がいたから 俺も頑張れたんだ!」とか「絶対に続けて欲しい」なんて、とても言えないし言わなかった。その誠実さを見習いたい。

連載をやめるのも続けるのも、あくまでも岩瀬が自分で決めることです。「自分の意志で作品をやめた」サイコーだから、言葉に説得力がある(岩瀬はその事実を知らないかも)。普通は、「やめたくないのに打ち切られる」作家が ほとんどだと思うけれど……。

私はどうすれば

サイコーの声を聞き、シュージンのことを思い出しても、それでも岩瀬は落ち込んだままでした──。あのいつも強気な岩瀬が、こんな状態になるとは思いませんでした。でも、たまには彼女も、力を落とす日があったでしょうね。

こんな状態では、面白い作品なんて書けるはずない。

気分転換に何かをしたらいいのに──と思ったところで気が付きました。岩瀬の趣味って、なんだろう──? 主人公ですらプライベートの過ごし方が不明なので、分かるはずもなかった。

岩瀬:
「そうだ…… 今日も『ボンバーマン』しなくちゃ……」

26年間毎日2時間ファミコンのボンバーマンをクリアまで遊ぶ99歳のスーパーおばあちゃん現る! : はちま起稿

電話 くれたのに

ドアを開けると──福田組が集合していました! 白髪率高いな! スーパーサイヤ人か!(感動が台なし)

今回の件では、まったく関係がない福田真太までいます。本当に人がいいアニキ肌ですね。岩瀬は福田組に入っていないのに──というか、組員ではないからこそ勧誘に来たのかも。「福田 = キュゥべえ」?

蒼樹紅は岩瀬に謝っていますが、彼女に非はないと思う。むしろ、あの電話だけで岩瀬の気持ちをくみ取れるほうが、よっぽど こわい。


岩瀬とシュージンは、まるで──告白する直前の男女みたいです。福田のセリフのあとなんて、完全にそうとしか見えません。ほおを赤らめた岩瀬がかわいい!

ここでシュージンの背中を押すカヤは、複雑な心境だろうな……。もちろん、上で書いたことは(第三者からすれば)冗談だけれど、カヤからすれば、「ダンナを取られる」という感情に近かったと思う。いや、「貸してやる」くらいかな?

かつての淡い恋心は(たぶん)消え去りましたが、お互いを励みにする間柄こそが、岩瀬の望む関係でした。シュージンという最高のライバルであり仲間ができたのは、岩瀬が自分からマンガ家になったおかげです。

欲しいものは自分の力で手に入れる。それが岩瀬です。

また上にいってみせます

スッキリした表情の岩瀬を見られて、本当に良かった。まるで主人公みたいですね。──本当に彼女がヒロインで、いいんじゃないかな……。今回の一件でサイコーと急接近して、「髪型カブってるカップル」になるとか。

岩瀬が背を向けた時には、何も言わずに部屋に戻るのかとビックリしました。涙を見せないため──でしょうね。泣きたい時には泣いたほうがいいと思うけれど、意地っ張りなところも彼女の魅力です。このマンガには、ガンコ者が多すぎですケド。

ひとまずは「岩瀬復活」というところです。ただ、これで『+NATURAL』が面白くなったら話は簡単ですが──、むずかしいだろうなぁ……。一番上で書いたように、誰かに意見を求めるのでしょうか?


岩瀬が主役級の描かれ方をする一方で、カヤがビミョーな表情になっているところが笑えました。小さいコマだから仕方がないとはいえ、コレジャナイ感がすごい。

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