『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

Yin + Yangマイナスがあればプラスもある──と推測したい

一年間分の週間連載──つまりは コミックス 4-5 巻までに完結していて、そのあと何年も印象に残り続ける作品は、過去に何作も存在します。

まっ先に自分が名前を挙げる作品は、『レベルE』ですね。連載終了後に何年も経ってからアニメになり、豪華な DVD が発売されました。

サイコーとシュージンも、このような作品を目指す余裕があれば良かったのに。──亜豆美保が おばあちゃんになるけれど。

夏からやる気 あるか確認して

雄二郎の言うとおり、亜城木夢叶と新妻エイジの両担当者に対して、瓶子編集長が意思確認をさせたことがトラブルの原因でした。同じことを港浦が責めると、ちょっと(東京スカイツリー 3 本分ほど)カチンコチン来るけれど。

ただ、あくまでも編集長は「担当者に確認」させただけなので、作家にまでアニメの話をしたダブル服部が悪い。守秘義務に引っかからないのかな。

どれだけエイジがネームを描いてこようとも、最終的には瓶子編集長が決定する

両者に聞けとは 言ったが

さんざん悩んだ末に服部が考え出した「今回は見送る」という案を、この場で瓶子は導き出しています。けっきょく、連載開始 1 年でアニメを作るのは早い──という最初の段階に戻ってしまっている。

『REVERSI』が何年も続く作品であれば、見送る手も使えたんですけどね。その間に力を溜めればいい。いつもいつも亜城木は、やっかいごとを自分で作り出すよなぁ……。

「REVERSI」は 今でなければ

JC の売り上げ」を別の意味に取った人は心が汚れています! ──しかし、当ブログの品格的に考えて、そのような読者さんは いないでしょうね(「読者」には)。それは さておき──。

『REVERSI』の終了時期を隠したままという負い目が服部にはあり、コミックスの売り上げだけの話という理由の弱さが雄二郎にはある。どっちもどっちという感じがします。

ただ、「どっちが 真の看板に なるかの 分かれ目」と言われると、相手に譲れない気持ちも分かる。必死になるわけです。

さすがに即断できなかったのか、瓶子編集長はクールに立ち去りました。港浦からも なめられていた副編集長時代とは、かなりキャラが変わりましたね。自宅では昔のままなのでしょうか(『幕張』時代くらいに?)。

性格が変わったと言えば──、「ジャンプ」編集長という重いヨロイを脱ぎ捨てて、すっかり身も心も軽く明るくなった佐々木は元気でしょうかね。

佐々木だったら、今回は どんな判断をするだろう。

そもそも両担当者に意思を聞かなかった可能性もある。でも佐々木のことだから、逆にライバル同士でアニメ枠を競争させそう。過去にも恋愛マンガで作家同士を競わせたり、ライバルという言葉に反応していました。結果は同じだったかもしれません。

アニメ やるって

服部が来る前もネームのチェック中も、亜城木コンビは ずっとアニメのことしか頭になかったでしょう。爆発寸前といった感じのデフォルメ顔が愉快です。

それだけに、『ZOMBIE☆GUN』のアニメ用ネームなんて、サイコーとシュージンにとっては「寝耳水」でしょうね(まがっている)。

まるで告白後に「お、お友だちで いましょうね(引きつった笑顔」と言われたような 2 人です。──もしも第 1 話で亜豆美保に そう言われていたら、それでもサイコーはマンガ家を目指していたのかな……。

落ち込みながらも、シュージンは すぐに頭を切り換えて現状を確認する。さすがです。次のページを見ても分かるように、サイコーは立ち直るまでに時間が かかっている。そりゃ、大ショックでしょうね。

編集長の胸ひとつ

切り替えが早いだけあって、シュージンは もう『ZOMBIE☆GUN』に文句を言う段階まで来ています。今回ばかりは、エイジのライバル心が 励みにならなかった。

『REVERSI』が短期終了することは、アニメ化に当たってマイナス要因にしかならない──。前回で解決したはずの問題をあっさりと掘り返して、ぐっさりと結論を引っ繰り返しています。

たしかに、「2 期・3 期 商法」が定番化した世の中で、「一年で終わるけれど面白いですよ!」と言われたら、アニメ会社も凍り付いた表情で「そうですね(棒)」と言うしかない。

ここで亜城木も「だったら 僕たちもアニメ用のネームを描きます!」などと叫んだら格好良かった。もしも両作家の立場が逆だったら、エイジは絶対に相手の 10 倍はネームを描いたはずです。

アニメ化にかける亜城木たちの意気込みを、ちょっとだけ(シロナガスクジラ 10 頭ほど)疑いたくなりました。

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