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『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.18 「邂逅」

FANTA, COCA-COLA and Yo-Yo 思い出の味は──必殺の武器と共に

油絵で描いたようなクラピカの表紙が印象的な第 18 巻です。第 17 巻のキルアと犬みたいに、「登場人物を思わせる動物」との組み合わせが続くのでしょうかね。

ゴンのイメージは彼に なってしまうケド。

本編では(想像が付かないくらいに)欠席が続くクラピカですが、表紙には何度も登場します。とくに背表紙は 4 回目も描かれている。人気が一番あるはずの キルアは 2 回で、しかも 1 回はゴンと一緒です。

作者に愛されていますね。ゴレイヌの次くらいに。

No.176 「三つ巴の攻防 7」

いよいよ始まったゴンとゲンスルーとの戦いは、スピード感あふれる展開で楽しかった! すこし絵が荒れているけれど、この戦闘の速さに よく合っています。

格闘ゲームに似たハデな技が多くて、連載の当時にゲーム好きだった自分は、「これは『ダッシュ + ↓強キック』だな」──とコマンドを想像しながら読みました。

そうした目を引く動きだけではなく、両者の「練」(レン)の違いを描いたり、相手の動作から考えを読んだりして、話に現実味を与えて読者の意識を引きつける技術が秀逸です!


ゲンスルーのセリフも味があって良かった。「お前も 狂ってるな オレとは 違うところが だが」あたりは、中二病の患者が口癖にしそうですね!

幻影旅団のノブナガと同じく、ゲンスルーもゴン自体は気に入っているようだし、出会い方さえ良ければ両者は仲間になったかも しれません。

「大勢の人名を奪った人間とゴンが、仲間になるはずがない」──と思った人は、「キルア・ゾルディックって どんな人物だったっけ?」を思い出そう。


戦闘の場面に かぶさるナレーションも効果的でした。誰が話している言葉なのか、言葉づかいで すぐに分かる。

しかも、ビスケは「──だわさ」という語尾が特徴的だけれど、ナレーションでは ほとんど使っていません。それにもかかわらず、ゴン・ビスケ・ゲンスルーの区別が付く。

登場人物の外見・内面の描き分けに おいて、冨樫義博先生の右に出る者は いません!

No.177 「三つ巴の攻防 8」

ゴンとゲンスルーの戦いは、まるで『マトリックス リローデッド』の一場面みたいでした。もしかして、ゲンスルーのメガネはネオのサングラスを意識していたのかな。

ゲンスルーの蹴りも描き方が絶妙で、マンガ的・ゲーム的な格好良さとリアリティとのバランスが、ギリギリのバランスで保たれています。

よくある「必殺技の技名だけを叫んで『ドン!!!!』とスタイリッシュ・ポーズで決める(ドヤァ」な戦闘では ありませんね(このブログで 256 回くらい書いてきたな)。


いつの間にかビスケは「聖騎士の首飾り」を身につけていました。でも──首には巻いていないし、手首・足首に付けている感じでもない。どうやって「装備」しているんだろう?

ビスケ
「女ならではの 隠し場所があるわs ── イテテッ」

ビスケとバラの戦闘は、省略する技法が多用されています。ただし、しっかりと要所で止めているので、技の流れが分かりやすいし、なによりスピード感と迫力が出ている。

もしも実写で撮影するとしたら、やっぱり『マトリックス』的な「部分部分で止めてカメラを回転させる」撮り方が似合いますね。その際は、スカートの中身も うっかりと(てへぺろ☆)映しちゃってください!

──「57 歳の少女」ですけれど……。


「本来の姿」に戻ったビスケは衝撃的でした!

しかし、イケメンでムキムキの女性って、それはそれで需要が山盛りな気もします。しかも、現実世界にいるマッチョな女性は「バストまで筋肉」になるけれど、ビスケお姉様は巨ny ──女性らしい お胸ですね!

これだけ自由に「肉体改造」できるのならば、ビスケひとりで ありとあらゆる需要に供給できそうです。薄い本が厚くなるな……。冨樫はんも、ホンマに罪な人やでェ!

No.178 「三つ巴の攻防 9」

キルアは、ゴンとは違って実戦の経験が多いから、相手の実力を正確に計れます。自分の身体能力がサブよりも上だと見ている。ところが念能力では劣っているため、実戦では格上の相手に なります。

もしも、キルアが念能力を使えない状態でサブに出会っていたら、「なぜ自分が負けたのか」が分からないままに人生ごと終わっていたでしょう。念の恐ろしさをあらためて感じる場面です。

相手が強敵のサブだからか、威力としては まだまだ不十分だけれど、キルアの「雷掌」(イズツシ)は格好よかった!

今後も、キルアの技名は漢字を多用していきます。この独特の語感は、てっきりアイヌ語か中国語かと思っていましたが、下のページによると日本古来の言葉が語源のようですね。

W×H --- 能力名の由来(※注意: 今後の展開で登場する技名あり)


手に大ケガをしている状態で「(アニキ特注の) 合金で作られた重さ 50kgのヨーヨー」を片手で取り出したり、そもそも合計 100kg の物がポケットに しまってあったり、いろいろとツッコミどころ満載ですね!

それは置いておいて──。遠距離用の武器を効果的に描くために、カメラがギュンギュン動いて気持ちがいい! こういう「映画的な構図」は、考えて使わないとゴチャゴチャして分かりにくいけれど、この回は最高でした!

このヨーヨーは当たれば大打撃を与えるし、攻撃を誘うワナとしても使える優れた武器です。ただし、キルアほど器用な人間じゃないと、たとえ腕力があっても使いこなせないでしょう。

サブほどの使い手から「死角ができる弱点」を戦闘中に見抜いて、その 1 点をヨーヨーで攻撃するなんて、要求される能力が高度な上に多すぎる!

3 つ? 冗談だろ 動き全てが 罠だぜ(ドヤァ」と名ゼリフが飛び出した場面では、「2 つのヨーヨー + 電流」という連携に見覚えが あるような……。

リールベルト
「ふっ オレが伝授した技を使いこなしているようだな(キリッ」
キルア
「だれだよ お前」

楽勝だったビスケとキルアとは対照的に、ゴンは苦戦しています。ゲンスルーが言うとおり、勝ち目なんか ないように見える。

ところがゲンスルーは、格下であるはずのゴンにも まるで油断していません。この(身長差──もとい)慎重さにも、彼の手強さを感じさせます。「これは肉体でなく 心を抓む闘い」というセリフも素晴らしい!

No.179 「三つ巴の攻防 10」

あんな「正体」を明かした同じ巻に、ビスケの「ごくり……」なイラストを載せてしまう。本編とは微妙に違う大人びた表情と、「どういう構造なんだ?」なリボンがキュートです!

ゴンとキルアに ちょっかいを出そうとした性格と、普段の容姿からすると、あきらかにビスケは「ショタコン」(10 代前半の男子好き)に見えます。

ところが、ヒソカに対する反応や、ちょっと先の展開からすると、「イケメンでマッチョな 20 代男性が好み」らしい。このイラストのビスケは 20 代前後に見えるから、普段から この格好のほうが「美味しい思い」が できるはず。

──は! オレは何を書いているんだ……。ここは「感想を書くブログ」なのに、うっかりと「考察」してしまった……(反省するところ、ソコ!?)。


ゲンスルーのモノローグ(内心)は、すべて格好いい!

そして、いつもは「いかに殺すか」を考えてきた彼が、いまは「敵の意志を挫く」──つまり「いかに勝つか」に集中している。ゴンとの戦いを通して、ゲンスルーも成長していたりして。

そのせいか、全速力で向かってくるゲンスルーには、あのゴンでさえ体の反応が間に合わない。ビスケとの特訓で「一握りの火薬」(リトルフラワー)の反射に慣れていなければ、この時点で左手を失っていました。

さらには「リトルフラワー」と思わせてのボディ・ブロウを出したり、さすがに戦い慣れているゲンスルーだけあって、すぐに対処方法を思いつきます。こんなの、勝てるわけが ないだろう……。

ゴンには、命がけの戦闘なんて 1 年以上前には経験が ないのだから、普通なら怖くて逃げ出して当然です。それなのに、戦いながら笑みまで浮かべている。親譲りの怪物さとクレイジィさですね。

(ところで──、自分が持っている初版のコミックスだと、2 回目に腕をつかまれた際、ゴンは左手の人差し指に指輪をはめている。当然、これは右手の間違い。冨樫先生、本当に疲れていたんだな……)


ビスケは、アベンガネから伝え聞きの情報だけで「一握りの火薬」の能力を断定して、さらにはゲンスルーの戦い方まで想定している。数多くの念能力者を見て、そして育ててきた彼女ならではの読みです。

「リトルフラワー」を単純に繰り出すだけでも、かなりの量のオーラを消費するはず。さらに両手を「凝」で覆った状態を保つなんて、ゲンスルーの底力は計り知れない……!

しかし、それすらビスケの想定内だった。

ビスケが過去に見てきた念能力者や、あるいは彼女自身が、同じようなことを実現できたのでしょう。ネテロ会長の本気は現時点で未知数ですが、ビスケが目撃している可能性は高い。真剣に戦ったら、どっちが勝つのかな。


この「三つ巴の攻防」は、ゲンスルー組を降参させてカードを奪うことが目的です。そのために何日も前から準備を整えていました。

ところがゴンのワガママは、最悪の場合は自分の命を落とす上に、作戦の失敗にも つながる。だからキルアとビスケに謝っているわけです。

──で、謝りながらもワガママを突き通すところが、じつにゴンらしい! ゴンと付き合うカノジョは、いつもいつも この調子で苦労するでしょうね。DQN カップルに なりそう……。


最後の「ダルマ」は、少年誌で(なくても)ヤバいよ!

──でも、明光義塾 「ダルマ先生」の広告が、「ジャンプ」の背表紙に よく載っていましたけどね! 乙武洋匡さんとは関係ないのかな?

No.180 「三つ巴の攻防 11」

前回に「だって 思いついちゃったから」なんてゴンのモノローグが書いてあったから、てっきり「ゲンスルーに つかまれない方法」が あるのかと思いました。

ところがフタを開けてみると、完全に両手をつかまれているじゃないか……。なにかの作戦に失敗したのか──と見せかけて、じつはゲンスルー(と読者)のほうがワナに かかっていた。

いやいや、まさか「両手を 捨てやがった !!!」なんて、これこそ「考えついても 普通やるか !?」ですよね! しかも少年誌で……(ヒント: 『ジョジョの奇妙な冒険』)。

ゴンが右手をガードしたのは、「ジャンケンのグー」を打つためだと思います。でも その前に、右手を吹き飛ばされてしまったら、たとえ爆発に指輪が耐えたとしても、バインダーのデータが消えるのでは?

ゲンスルーも そこまでは実験していないでしょうね。万が一を考えて、右手は最後まで残す気だった可能性が高い。この状況では判断が不可能だけれど、右手の爆発は威力を弱めた──と見ました。


攻防力 70」のオーラを集中させた蹴りが、まったく不意打ちの状態でアゴに食らったのに、ゲンスルーは「すこし目まいがした」程度で済んでいます。これは、タフとか そういう問題でもないような気がする。

──いや、「攻防力 10 」の状態で全身を守っていたから、威力が減ったのでしょう。恐ろしいほどの防御力です。もしもゲンスルーが「攻防力 70」くらいで防御したら、その場所をゴンが全力で攻撃しても「ダメージ: 0」かもしれない。

ただし、ゴンの必殺技である「ジャンケン・グー」だけは、ゲンスルーも警戒している。「攻防力」で言えば 200 や 400 くらいの破壊力が ありそうです。今回の序盤で「グー」が当たっていたら、勝っていた可能性が ありますね。


ストップ・ウォッチ片手にゴンが修業していた成果は、ここで ようやく明かされました。

「カードを取り出して 1 分後、自動的にカード化が解除される」ことは、ほとんどのプレイヤがデメリットと考えているはず。そこを作戦に組み込むなんて、キルアの発想力は すごい!

──ノドが正常なら「ゲイン!」の ひと言だけど。

贋作」(フェイク)でカードを変化させていた点も見事でした。「念視」(サイトビジョン)対策に「フェイク」を使ったら見破られない──という情報は、ゴレイヌから学んだわけですね。ここでもゴレイヌ神が大活躍です!


ゲンスルーの降参したフリを見て、ゴンは拍子抜けの表情をしている。せっかくの修業が無意味になった──という感じです。

ところが、カードはバインダーに戻さなかった。ゴンはボンヤリしているようで、意外と いつでも抜け目ないですよね。

ゴンの考える「一番 やっちゃいけない こと」とは、不意打ちを食らわしたこと──ではなく、真剣勝負の場で誓った「約束」を破ったことです。今までで一番ゴンが怒った瞬間でしょう。ラストの絵は恐かった……。

No.181 「三つ巴の攻防 12」

「リトルフラワー」封じのガソリンは有効な手段です。もっと早い段階で使うべきだったけれど、ゴンは強情だから、ここまで追い詰められなければ絶対に出さなかったはず。

将来、大きな損をしそうな性格だよなぁ……。

ゴンの その性格は、仲間に支えられています。

「仕掛けた自分ごと落ちる落とし穴」なんて、慎重派のゲンスルーでも警戒しようが ありません。穴掘り上手に鍛えられたゴンとキルアだったら、この大きさでも一日で掘れたでしょうね。


この作戦で一番の疑問は、巨大なでした。

小石ですら拾うとカードになる──という伏線(?)は見事だけれど、こんな物までカード化できる意味は あるのかな?

しかし、たとえば洞穴の突き当たり付近や密室で岩のカード化を解除したら、それだけで相手を押しつぶせる。ある意味では最強の武器ですよ! ほぼ確実に指輪のデータも失われるけれど。

この調子だと、街なかで女の子のナンパに成功しても、いざという時に「ボン!」とカードに なりそう ──それは それで、便利なような……。

また、落とし穴と岩の大きさがギリギリな理由は横方向に逃げられないためですが、途中で詰まる可能性も高かった。

さらに、逃げ場のない状況だからゲンスルーに「グー」が当たる──という作戦だけれど、下手をしたら先に攻撃される危険性もあります。

いろいろと不確定要素が多い不完全な作戦だと思う。

──なんてことは今だから書けるだけで、連載時には「ゴン、かっけー!(格好いい)」という感想しか出てこなかった。よく こんな話を思いつけますね!


敵の分まで「大天使の息吹」用の「複製」(クローン)を用意していたことに、ゲンスルーも心を動かされました。単純に感動しただけではなく、「人間としての器」も負けた──と思ったのでしょう。

でも──、あらかじめ用意していた拘束具で縛り上げた上に、カードまで 全部ぶんどるなんて、絵的にはキルアとビスケのほうが悪者に見えますね。

しかもビスケは、「仲間を裏切って 手にしたカード全部 返して もらうわさ」なんて言っているけれど──、あなたは別に彼らの「仲間」では ないんですケド……。

なんというジャイアニズム

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