DEATH NOTE page.61「二番」 感想と次回予想(週刊少年ジャンプ2005年21・22合併号)。
第一部の最終話の後に何があったかの説明と、衝撃的なラストシーンで楽しめる一話。
今回の見所は、ミサのネグリジェ姿。たった一コマなのだが、今まででも最大級の破壊力を持ったこのシーンについて考察してみる──
さて、今回のミサのネグリジェ姿のシーン。まずは今までデスノートを読んできた読者がどのように反応するかを考えてみると、
- 「ミサミサ萌えー!!」と叫ぶ
- 「またミサか」とほくそ笑むかスルー
- それ以外
のどれかに当てはまると思われる(当たり前だ)。
では、自分が何故このシーンがそこまで破壊力を持っているのかというと──
──それは、「デスノートを未読の人」に対して、この場面がどのような状態かを説明する、ということを想像すればよく解る。
この場面を客観的に解説すると──
「この女の子はミサというアイドルで──
場所は彼氏と同棲しているマンションの一室──
というのは仮の姿で、世界一の凶悪犯罪者を追っている捜査本部で──
そこに集まっているのは警視庁の刑事達であり、彼氏の父親でもある刑事局次長もいる」
さらには「後ろにいるのは死神」で「というかその“世界一の凶悪犯罪者”というのはミサと彼氏」
──という、どれだけ特殊な場面かよく解ると思う。
そして、そこで出てくるミサのセリフが
「今日はいい子に一人で先に寝るねー」
なのである。「今日“は”」がポイントなのは言うまでもない。
「じゃぁ、普段は悪い子なのか」という方向での深読みも可能だろう。
とにかく、他に人がいる──しかも彼氏の父親がいるこのシーンで上記のセリフが出てくるところが、ミサの凄いところ。今後、ミサを超える精神力を持ったキャラクタは出てこないだろうな。
今回のサブタイトル「二番」は、メロが二番であることにコンプレックスを持っているところから、という判りやすいタイトルだった。内容も判りやすい。
メロは、今回を見る限りは、このまま主役クラスを続けるのが難しいと思った。いかにもB級というかヘタレ系の悪役ぶりだった。Lのように、キラ(ライト)とメロの一騎打ちならとっくにやられているのでは。
頭の中で「ヤムチャ」というキーワードが浮かんだ。「テリーマン」でも可。
一方、ニアは仕草がLそっくりだが、
「チャンスがあればノートを横取ります」
と物騒なことを言っている。Lが死んだことを聞いても動じることなく、キラとの対決もゲームとして捉えている。Lの冷酷さを、より際だたせたキャラになっている。
まぁ、今思い返せばLも「キラの首を土産に──」などと物騒なことを言っていたが。
さて、次回の予想だが、さらわれた粧裕をどうするか、という展開になるだろう。まさかまた、あっさりとデスノートで──とはならないことを祈る。
FBIと組んで共同捜査ということになるのでは。問題は、そこに(新米の)ライトが加わることが出来るかどうか。捜査本部の外でこの六人が集まるのは問題なので、次長と相田辺りがFBIと捜査をして、ライトは別方面から捜査を進めるのだろうか。次長がノートパソコンでライトとやりとりをすれば問題はないと思う。
デスノートは今後、舞台がアメリカに移る気がする。ミサがハリウッドに進出することだし、デスノートアメリカ編もまもなくでは。
ところで、Lが建てたあのビルはどうなっているんだろう──