ジャンプ読みとしては
とっっっくの昔に語り尽くされたテーマだと思いますが、いちジャンプ読みとして、どうしても前から言いたいことが(ここでいう《ジャンプ》とは《週刊少年ジャンプ》のこと)。
「ジャンプの主人公って、親の七光りばかりだよね」
バトルマンガに顕著
ゴンも幽助も一護も、「父親が強いから、強い」の典型キャラ。
悟空の父親は「下級戦士」ですが、まぁ、戦闘民族の血筋を引いていますからね。
スポーツマンガでも、親から才能を受け継いでいる場合が多いような。
なので、うっかりとジャンプマンガに影響を受けて「よし、ぼくも○○をがんばろう!!」と熱く燃える少年よ! ──君のお父さんは、休日に「トド」になって、お母さんに邪魔者扱いされてないかい?
ラブコメも
ラブコメはどうかというと── たとえば、「宇宙の帝王の娘である王女」が突然やってきても、全く動じることなく同居に応じられたのは、「リトパパ」が売れっ子マンガ家で、つまりはかなり稼いでいる、というところに注目して欲しいですね。
──はたして、「あなた」の家に突然「美人な宇宙人」や「血の繋がっていない妹」や「電影少女」がやってきたとして、受け入れられるだけの経済力は──ありますか? 清貧の時代は終わりましたよ……。
オチ
ということで、「ジャンプキャラは親の七光り」「恵まれた家庭」であることが多い、ということをふまえた上で── 「父親は平凡なサラリーマンで、貧乏な家庭に育った主人公が、いつの間にか格闘技の世界で頭角を現すようになる」 ──なんてストーリィ展開は、ジャンプには新しすぎた! 場違いだった! ということですね。
なるほど。
そりゃ突然、ファンタジィの世界にもなるはずです。ジャンプ的には「現実味がない」ということで。
タカヤ-閃武学園激闘伝 1 (1)
- 坂本 裕次郎
- 集英社
- 2005-11-04
- ¥ 410
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あと、「父親が頼りない」というか、キモいマンガといえば、コレ。
ユート 1 (1)
- ほった ゆみ、 河野 慶
- 集英社
- 2005-07-04
- ¥ 410
- Book
──「父親から才能を受け継いでいないジャンプマンガは、打ち切られ率が高い」という仮説が成り立ちそうな気が……。
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[アイシーとか例外はあるよ][逆パターンは村雨くんとか……][母親は意外とあまりテーマにならない]