オーディオの世界は不思議な話が多い(けど好き)

シェアする

オーディオ業界の不思議

自分は、「自称・初心者」さんが苦手です。本当に初心者で、学ぶ気がある人なら良いのですが……。

とはいえ、「自分、初心者なんで w」と前置きすれば何を書いても許される、と思い込めるのは、なかなかに便利です。

──ということで、今回はオーディオの世界に片足を突っ込んだ、自称・初心者の自分が、「オーディオ業界の不思議」について、思ったままに書いてみます。

まぁ、あくまでも初心者が語ることなので、大目に見てくださいね(笑・よくある文句)。あと、もっと詳しく知りたい人は、「オーディオ オカルト – Google 検索」を見れば、次から次へと不思議な話が見つかりますよ。

映像の世界では

まずは、オーディオと切っても切れない関係にある、ヴィジュアルの世界と比べてみます。まぁ、映像の世界もオカルト話は多いですが……。

たとえば、液晶モニタを評価する際に、下記のような声は、あまり聞かないですよね?

  • 「コントラストの低さが、日本の文化に合っている」
  • 「色のグラデーションのムラ具合が、たいへん美しい!」
  • 「視野角の狭さに、作り手の こだわりが感じられる」
  • 「応答速度の遅さから来る ちらつきが、芸術的ですらある」

ref.: 液晶ディスプレイ – Wikipedia

スペックだけでは分からない部分も、確かに存在しますが──。まぁ大体は、数値データで液晶ディスプレイの格付けが決まります。

コントラストが高く、色むらが皆無で、視野角は広く、応答速度が速い──、そんなディスプレイが(安く)手に入れば最高です。

しかし、どうもオーディオの世界では、上記の例で挙げたようなことを言う人が多い気がします。ほら、アナタの後ろにも──

オーディオの世界は文系?

どうやらオーディオ界の住人さんは、数値では表現できない部分スペックに表れない所を、大いに評価するようです。

真空管アンプやレコードを愛する人は、きっと、ノイズや歪み(ひずみ)は聞こえない(意識しない)か、それらも含めて愛しているのでしょう……。

普段から理系の優位さを説く森博嗣さんも、オーディオのことを語るときは、急に文学的に なるのが面白い。

『MORI LOG ACADEMY 6』あたりで、アンプやスピーカを自作する話が多く出てきますが、「ああ、森博嗣って、詩人であり作家なんだよな……」と、今さらのように思い出します。オーディオの話になると、急に詩的な表現が──。

──と言うのは(半分)冗談で、測定器の話など、理系な話題も出てきます。しかし、理系・工学系の話を本格的に書いても読者が「引く」ので、調整しているのでしょう。

photo

MORI LOG ACADEMY 6 (ダ・ヴィンチブックス)
森 博嗣
メディアファクトリー 2007-06-13

MORI LOG ACADEMY 7 (ダ・ヴィンチブックス) モリログ・アカデミィ 5 (5) (ダ・ヴィンチブックス) モリログ・アカデミィ 8 (8) (ダ・ヴィンチブックス) MORI LOG ACADEMY 9 (モリログ・アカデミィ 9) (ダ・ヴィンチブックス) MORI LOG ACADEMY (4) 投げたらあかん!

by G-Tools , 2008/06/02

ノイズ対策

──などと、まるでオーディオ好きを馬鹿にするようなことを書いていますが、自分も その道に入りかけているようです。

新しく買ったヘッドホンアンプとヘッドホンとの相性のせいか、ホワイトノイズに悩んでいることを、昨日 書きました。

「audio-technica ヘッドホンアンプ AT-HA20」のノイズについて : 亜細亜ノ蛾

そのため、新しくヘッドホンを注文しました。届くまでの間に、まずは電源部分のノイズ対策を施してみます。

下記のページを参照して、AC アダプタのコードに、フェライトコア(クランプ式)を取り付けました。ちょうど、家に TDK 製のフェライトコアが 2 個あったのです。

Dr.DAC ACアダプター

ここからが、オカルト入っているのですが──。このページに書いてあるとおり、「片側 2 回、もう片側を 1 回」巻く方法が、一番ノイズが減った! ──気がするのです。

たぶん、ただ単に「フェライトコアの中を 4 回通す」という意味で書いてあるのだけとは思いますが……。どうも、この方法で音が良くなった、ように感じるのです。オ、オカルトやー!

この分だと、いつか「AC アダプタを交換したことで、音に広がりが出た」とか「やっぱり、DC ノイズフィルターはムラタ(村田製作所)だよねー」とか、言い出しそう……。

エイジングについて

オーディオの話をする人は、まるで生き物のような暖かみを持ったモノを扱うように、機器に対して語りますよね。

「エイジング」の話題でも、そのような話し方をされる人が多いです。「熟成された」とか「育った」とか──。

エイジング – Wikipedia

とかいいながら、自分もヘッドホンアンプとヘッドホンに対して、エイジングを試してみました。すると──、おお、音の広がりが、ますます広くなった! かも。

エイジングの方法は、下記を参照して 60 分間のノイズを「.wav」形式で作り、ひたすらリピート再生しました。

パソコンを使用してのエージング – SASGSG9のログ

ここで紹介されている「WaveGene」は、最大で 180 秒しかノイズを作れなかったので、「SoundEngine」を利用して Wave ファイルを切り貼りしました。

50 分間のピンクノイズと 5 分間の 80Hz サイン波、5 分間の 4000Hz サイン波 をつなげて、60 分のノイズにしました(上記のリンクでは「80KHz/4000KHz」となっていますが、単位の間違いでしょうね)。

エイジングのためだけにパソコンを起動しておくのは、ちょっとムダが多いので、CD に焼いたり、携帯音楽プレイヤに入れておくと便利です。

探せば、エイジング用の CD は数千円から数万円で見つかりますが、まぁ、オカルト好き──もとい、オーディオ好きなら、どうぞ。

まとめ

まぁ、同じ阿保なら踊らにゃ損々♪ ということで、魔物が棲(す)むと言われるオーディオの世界に、足を踏み入れてみようと思います。

パソコン用のサウンドカードも、これまた妖怪みたいな話が多く、選ぶのが大変です……。でも、楽しい。

オーディオ界は、「お金をかけない」という制限を課すほうが、じつは険しい道のりになるようです(「安物買いの銭失い」)が、安くて満足できるシステムを組んでいこうと思います。