北京オリンピック閉幕
北京オリンピックが終わりましたね。
自分は、オリンピックにも野球にもまったく興味がありません。なので詳しくないですが、いろいろと言われているようですね──、野球について。
終わったことは終わったこととして、前向きに行きましょう(生きましょう)。
ただ、不平不満をため込むと精神にも体にも良くないです。匿名掲示板に書き込むか、同僚や友人・脳内の恋人などと話し合うかして、絶対的に安全な位置で優越感を味わいましょう。
そのあとで、一呼吸を置いたら、続きをどうぞ……。
人間は笑う葦である
さてここで、再読している本から引用します。
首相とプロ野球の監督は、多くの人の批判の対象になっている。妻やこどもに手を焼き(ほとんどの男がそうだ)、首相の氏名も正確に書けないような人が、野球監督や首相を見て「自分ならもっとうまくやれる」とかたく信じているのだ。(……)
首相や野球監督ほど、多くの人から「自分ならもっとうまくやれる」と思われている仕事は珍しいのである。
『人間は笑う葦である (文春文庫)』 p.102-p.103
首相動静
上は、『首相になれといわれたら』というエッセイの中の一節です。
同じエッセイの中にある、橋本元首相と首相番記者のやりとりを記録した、「首相動静」からの引用も面白い。
記者「出生率の低下は相変わらず低水準のようだが」
首相「君はこどもがいるのか」
記者「いません」
首相「強制的にこどもをつくれといわれて、つくるか」
記者「いえ」
首相「そうだろう。こういうことは国が強制してできることではないんだ。出生率が低水準なことは憂うべきことだが、国としてはどうしようもできない。こういうことは皆で考えていかねばならない。だいたいこどものいないやつがそんな質問をするなよ」
(九十六年六月三十日)
『人間は笑う葦である (文春文庫)』 p.118
──最後のひと言が強烈ですが、おおむね正論ですね。
そのほか、記者のあまりにも無神経・無能な質問、政治と関係がない質問をばったばったと切り倒す(元)首相を見て、やはりすごい人物が総理大臣になるのだな、と思いました(小学生の感想)。
まとめ
結論: 言うは易く行うは難し