RICOH R10
ういー、ヒック!(古文的表現) 休日に(ビール一杯で)酔った勢いで暴言を吐くよ!(違うモノは吐かないように気をつけながら)。
2009/03/15 現在、人気爆発中のコンパクトデジタルカメラといえば、リコーの R10 だ。みんな大好き「価格.com」でも、発売の当初から 1 位を取り続けている。
しかも、コンパクトデジカメの世界では、購入したユーザの満足度が一番高いメーカは、リコーなのだ。
──しかし、自分は、この結果に納得がいかない。というか、不思議で仕方がないのだ。みんな、なにか勘違いしているか、だまされているのでは、と思ってしまう。リコーに対しての心ずかいが厚すぎるのではないか。
痛いテレビ : 麻生の手紙が間違ってるとマスコミ嘲笑 – livedoor Blog(ブログ) (個人的にもらった手紙を公表するのは最低だよな!)
最初に言っておくと、自分はリコー製のデジタルカメラを一台も使ったことがない。ひょっとすると、実機を触れば評価が一変するかもしれない。──その可能性も考慮して、どうですか>メーカ様
実際にどんな写りなのかは──たとえば、みなさんは下のリンクから購入して試してみる、というのはいかがか。
しかし、ウェブ上で公開している画像を見る限りでは、自分は とても買う気には なれない。何が問題なのか、書いてみる。
何がダメなのか
ひと言で言えば、「ノイズ多すぎ、油絵みたいになりすぎ」。
まずはこちらの記事をご覧いただきたい。この記事にある作例の、「すもう取りの銅像」(石像?)の拡大写真を見てみよう。
── 10 年くらい前の VHS ビデオテープから一場面を切り出したようなノイズ感である。
銀塩カメラの世界では「粒状感」という言葉をよく使う。これも一種のノイズだと言えるだろう。デジタルで再現する方法が Adobe で公開されている。
Adobe – Photoshop Tutorial : デジタル写真でフィルムの粒状感をシミュレートする
R10 のノイズは、この粒状感とは まったく違う。JPEG 画像のモスキートノイズのようだ。モスキートノイズを、「ぼかしフィルタ」で ごまかしたような、気持ち悪さがある。
下の作例もヒドい。一番下の壁の写真は「写真を絵画風フィルタにかけた」ような感じだ。
写真で飯を食っているプロが撮って、こうなのだ。「日曜写真家」のアナタが R10 を手に取って、どうなるかは──想像するのも恐ろしい。
(いちおう書いておくと、「なんで、わざわざ暗い場所で撮ってんねん!」という遠回しなイヤミでもある。R10 が暗いところでベッタリするのはシロウトでも分かるのに……)
スペックで見る R10
カメラの善し悪しは数値だけでは決まらない。──決まらないのだが、ある程度は その性能をスペックから知ることができる。少しだけ専門的な知識が必要だが、「詳しくはウェブで」調べて欲しい。
R10 の仕様を見てみる。
製品情報 / RICOH R10 | Ricoh Japan
ひと言にまとめると、「CCD が小さいのに画素数多すぎ、ズームが中途半端、レンズ暗すぎ」である。
せっかくの最新機種なのに、型落ちの Panasonic DMC-TZ5(自分の愛機)とスペックがほとんど変わらない。
仕様表|DMC-TZ5|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
TZ5 はもうすぐ底値になるだろうし、TZ7 へ乗り換える人からオークションで買うのも手だ。
Panasonic LUMIX DMC-TZ5 デビューのススメ : 亜細亜ノ蛾
デジタルカメラの CCD
CCD のサイズについては、下記のページが地球上で一番わかりやすい、と思う(思考は常に自由だ)。
まぁ、しょせんはコンパクトデジタルカメラである。CCD のサイズが「1/2.33 型」だろうが「1/1.8 型」だろうが、デジタル一眼レフには遠くおよばない……。