第97回大撮影会 ファンタジック大撮影会 – SONY α300 編

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第97回大撮影会 ファンタジック大撮影会

名古屋の白川公園にあったオブジェ・1 (by asiamoth) (by asiamoth)

昨日に引き続き、撮影会の様子をレポートする。「屋外で裸になっている人」の写真(↑)を載せるのも、昨日と同じだ。

第97回大撮影会 ファンタジック大撮影会 – PENTAX K-m 編 : 亜細亜ノ蛾

撮影会は 3 部構成になっている。自分が参加したのは、昼の「第 2 部」だけだった。楽しかったので、次回は 2 部か 3 部を通して出ようかと思う。

前回の記事は、会場で借りた一眼レフデジタルカメラ・PENTAX K-m について書いた。

今回は、これも借り物の SONY α300 の実力をお伝えする。

コンパクトデジタルカメラを選ぶ前にデジタル一眼を試す : 亜細亜ノ蛾

結論から言おう。──α300 はイベントに最高のカメラだ。どのあたりが良いか、書いてみる。

SONY α300 でイベントを撮る

撮影会には参加人数の上限が各部・200 人と決められていた。──目算だとそれ以上の人数がいた気もするが、それについては後述する。まぁ、200 人が参加したとしよう。

6 人のモデルが 6 つのブースに分かれ、そこに 200 人の撮影者が参加する。ということは、1 つのブースに 30-40 人は集まる計算だ。モデルと状況によっては、50 人以上が一度に集まることも多かった。「むらがる」という表現がピッタリだ。

そうなると、当然のように人垣ができる。紳士としては、武力に訴えるわけにはいかない。「こう見えてもワシ、昔は空手やっとったんや。──まあ、通信教育やけどな」ということで、「今日はこのへんでカンベンしといたるわ」(場内・笑いの渦)

運営者たちは、前後の入れ替えを適切な時間で行なっていた。しかし、撮影会に ありがちなこととして、ずっと前に居座る人・何度も前に出ようとする人・中腰姿勢をしない人がいた。これでは、撮影者の後頭部しか撮れないのだ。

こんなときには、どうしたらいい?

「ソニィ~ アルファ さんびゃく~」(CV: 大山のぶ代

チルト可動式モニター

α300 の一番の特徴は、「クイックAFライブビュー」である。ようするに、リアルタイムで写す対象が液晶画面に表示されるのだ。

商品の特長 | DSLR-A300 | デジタル一眼レフカメラ α:アルファ | ソニー

──そう聞くと、コンパクトデジタルカメラのオーナは、不思議に思うかもしれない。

「え? それって、デジカメなら当たり前でしょう……?」

一眼デジカメで、それがどれだけ当たり前ではないか、聞くも涙・語るも涙のお話があってね……(そんなに大げさだっけ?)。

ところが、ここ数年の間に一眼デジカメでもライブビューの搭載している機種が増えてきた。

それでも、α300 の優位は変わらない。たんなるライブビューではなく、液晶画面が可動式なのだ。これは大きい。かなり自由な角度で撮影ができる。

頭上からねらう!

前方に人の列がある場合、どうやって撮るのか?

具体的には、腕を上方 45 度に持ち上げて撮るのだ。カメラは下を向いていても、液晶画面は自分の方を向けられる。その状態で、前にいる人の頭上から撮影した。

または、前の人の「頭と頭の間」をめがけて上を前方に伸ばして撮る。ブースのサクは越えないようにしつつも、より接近して撮ることも可能だ。

液晶画面には、ピントの合っている部分が表示される。けっこう、ピンポイントにピントの場所が合うのでおどろいた。自分の持っている Panasonic DMC-TZ5 では、「だいたいこの範囲」にピントが合うのだ。一眼だと、当たり前なのだろうか。オートフォーカスも高速で、次々に撮影できる。

そのおかげで、妙な姿勢で撮影しても、ピントはバッチリ合っていた。

このライブビューを利用して、シャッタチャンスが増えた。もしライブビューのないカメラしか持っていなかったら、おとなしく順番待ちをする時間ばかりだったはずである。

可動式のライブビューを持ったαシリーズは、動物の猫だけではなく、ちがうネコちゃんを撮るにも最適だったのだ。

ソニーα350【第1回】猫撮りで快適な「クイックAFライブビュー」

──とはいえ、その利点に気が付いたのは撮影会の終盤だった。K-m で撮ったのが 1,000 枚・α300 が 300 枚くらい。もうすこし、たくさんの写真が撮れたはずなのに……。次回も、α300 を持って参加しよう。

ボディ内蔵手ブレ補正機能

上記のとおり、カメラの教科書には載らないような、ムチャな撮影スタイルだった。それでもシャープな写真になったのは、本体に手ブレ補正機能が内蔵されているからでもある。

これまた、コンパクトデジカメのユーザには、当たり前に聞こえるはずだ。

価格.com – デジタル一眼レフカメラ スペック検索で「手ブレ補正機構」にチェックを入れると、SONY・オリンパス・ペンタックスしか残らない(あと、コニカ ミノルタ……涙)ことは、簡単に確認ができる。

この、「一眼デジカメに手ブレ補正機能」の話をすると、ややこしいし宗教戦争につながるので、またの機会に……(たぶん、その機会は、ない)。

バッテリィが長持ち

正直、一番おどろいたのがバッテリィの持ちの良さかもしれない。

α300 は七泊八日のレンタルで借りている。最終日のイベントまでに、1,300 枚ほど撮影していた。すべて JPEG の L サイズで、内蔵のフラッシュは ほぼ利用せず。撮影しない日もあり。バッテリィは、ずっとカメラ本体に入れていた。その状態で、バッテリィは 60% 以上も残っていたのだ。

念のため、撮影会の前日に 100% まで充電し直した。上記の通り、撮影会で 300 枚ほど撮ったあとのバッテリィ残量は、98% だったのだ! これなら、予備のバッテリィは不要かもしれない。

ちなみに、α300 はバッテリィの残りが 1% 単位で表示される。精度は不明だが、明解でよい。携帯電話の「電池: 2」と比べるまでもなく、安心できた。

余談

各部の終わりには、抽選会が行なわれる。参加者には通し番号を与えられており、その番号を元にクジを引くのだ。実際に引くのはモデルさんで、当選者にはカメラバッグなどと一緒に、モデルさんのサインと握手がもらえる。

バスローブ姿の 6 人のモデルさんが待つステージに上がるのは恥ずかしいが、当選者には良い思い出になっただろう。

さて、第 2 部の抽選会にはハプニングが起こった。

最後のモデルさんが引いた番号は、当選者がいなかったのだ。きっと、抽選会のことを知らずに帰ったのだろう。このイベントが始まって以来、始めてのことらしい。ここまでは珍しくないが、なんと、そのあとも当選者が不在で、合計で 3 人も当たりを逃したのだ。

そして、いよいよ 4 人目で当選者がステージに上がった。当選番号は、1079 番。そして自分は── 1097 番だった(番号は逆だったかも)。当選者は この日一番のラッキーマンだったが、自分はムダに悔しかった。せめて、まったく数字だったら良かったのに……。

1079 番さんが握手してもらったモデルさんが好みだったので、いっそう残念だった。

モデルさんたちは、ブースで演技をしている表情と、抽選会のリラックスした表情との違いがステキだった。いつもはアダルトな作品に出演されている彼女たちは、本当に「女優」だ。

というか──。3 部の構成で、各部は 200 人が定員のはず。そして、自分の通し番号は 1097 だった。ということは……。

アマノにはカメラはあるが、ソロバンはなかった、という話。