バクマン。 #71-2 「才能とプライド」 隠し玉と結婚指輪

シェアする

『バクマン。』 71 ページ 「才能とプライド」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 09 号)

For Lizzy (by wcupmartin6) (by wcupmartin6)

最近の展開を見ると、港浦と山久との差をヒシヒシと感じます。どちらを優秀と感じるかは、言うまでもないことですケド……。

この差は何かと考えると、やはり、自分の事しか 考えられないからでしょう。どちらのセリフかは、言うまでも(ry

そして、港浦・山久よりもさらに高みには、服部がいる──。

今日もか ?

静河流の家へ、毎日のように山久は通っているようです。吉田に勧められて始めたこととはいえ、こんなにも山久に熱心なところがあるとは、意外でした。

──ただ、やっていることはただ数分 一緒にゲーム してるだけという……。その報告を聞いた上司が無反応なのも面白い。普通はクビです。ゲーム業界を除けば、そんな仕事はありませんよね。

山久には観察力と想像力がある。2 人でゲームをしているだけで、山久は静河の内面をも見ています。静河流には、彼のような担当ではないと勤まりません。吉田も人を見る目がありますから、本当にいい師弟コンビ(?)ですね。

たったの一回、連載会議に落とされただけで、静河は逃げ出した。デビュー前の新人作家がこんなことをしたら、普通はもう声をかけられないでしょう。雄二郎ならそうするはず。

でも、静河流のことを、山久は見捨てなかった。そこには、『True Human』で見せた静河の才能に可能性を見た、という部分が大きいでしょう。

──ここから先は想像というか希望ですが、引きこもっている静河のことを、山久は個人的に放っておけなかったのではないか、とも思うのです。

最初のころのように、「山久は出世欲のカタマリ」みたいな目では見られなくなっている。まぁ、山久の本心は「金の成る木を逃したくない」のかもしれませんが……。

上手くやってみせますよ

──と思った矢先に、山久が自分の口で僕の業績になるとか そういうやらしい部分 出さないようにと言っています。自分からすると、これは照れ隠しなのでは、と思いました。

そんな情熱的に作家を育てようとしている山久を見て、港浦は自分のことしか考えていない。もう、ビックリするくらい、港浦は成長していませんね。「そういう性格」だから、仕方がないのか。

岩瀬(秋名愛子)の作品名は、『+ NATURAL』というそうです。登場人物が超能力者たちであることと、この名前からすると、藤崎竜先生の『PSYCHO+』を思い出しますね(いまから 18 年前! の作品)。

未掲載の新人 いきなりは まずいでしょうかと相田に聞いている服部の顔は、凶悪です。悪いやっちゃでェ-! 「絶対に連載会議に出せる・通る」と確信した上で、服部は聞いているのです。

勘弁して くださいよ…

服部と相田との会話をタイミング良く聞いていた港浦が、連載会議のゆくえを心配しています。どこまでも抜けている人だ……。

すべてが服部の「計画通り」なのでしょうね。

もちろん、岩瀬の書いた話が面白く、新妻エイジのネームと作画が素晴らしいからこそ、事がウマく運んでいる。しかし、そこまで準備を整えたのは、服部の働きです。「岩瀬とエイジがコンビを組めば、どんな編集者でもヒットを出せる」という感想を持った人を見ましたが、ちょっと読み込みが甘いと思う。

マジですか!

いつのまにか、新妻エイジと互角の「変顔対決」ができるまでになった見吉です(あ、そういえば 2 人が会ったことはないのか)。い… 岩瀬だわ よね(口調がオカシイ)と言っている顔は、『コボちゃん』に出てきそうです。

【2ch】ニュー速クオリティ:【コボちゃん】田畑早苗第二子妊娠キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !

岩瀬の担当が服部であると聞いた、サイコーの反応がヘンです。別に、作家の才能を認めたから編集者が担当になる、と言うわけでもないでしょう。運だけで人気作家を抱えているアフロもいるくらいですから……。

もしかして 岩瀬

見吉が言っていることは、当たらずも遠からず、というところです。シュージンと見吉が連載獲ったら 籍入れることを知らなくても、2 人の仲を岩瀬は認めていない。岩瀬が認めなくても、シュージンは気にしていませんが……。

いまのところ、本当にシュージンは岩瀬のことを「女性として」は意識していません。ほんの少しでも「その気」があれば(たとえば蒼樹に対してみたいに)話として面白くなりそうなのに、岩瀬にだけは全然ない。

それだけに、純粋に「原作者同士」として岩瀬のことをシュージンは気にしている。でも裏を返せば、絶対に見吉が立てないポジションに、岩瀬がいるのです。たとえシュージンと見吉が結婚して、子どもができて、家庭を築いても、岩瀬が創作をやめなければライバル関係は変わらない。

見吉にとっては、一番イヤな場所に岩瀬がいるのですね。今後、この部分が強調されてきそうな気がします。