バクマン。 #73-1 「縁と星」 幼馴染みと根性試し

シェアする

『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

Karate Kids (by babasu) (by babasu)

今回はひとコマ目からビックリです。少年誌でできちゃったて!

──と一瞬思いましたが、ナニをすればデキル(できてしまう)のかは、早いうちに子どもに教えておいたほうがいいかもしれませんね。子どもを育てるのにどれだけお父さん・お母さんが苦労しているか、みっちりと教えたほうが良いでしょう。

はい すみません

見吉の両親は、「イカニモ」という感じです。コワモテのお父さんと、彼をすべて受け入れそうなお母さんを見ていると、見吉が大事にノビノビと育てられたのだな、とすぐに分かりました。

いつもと違い、シュージンはガチガチ・コチコチになっている。見吉はいつもと同じです。この状況では当たり前ですが、面白いですね-。自分もいつかこんな日が来るのだろうか──なんて、20 年くらい前は思っていたのですが……(暗くなるのでこの話題は終わり!)。

マンガ家の 卵

シュージンとお父さんだけだと、まったく会話が成り立っていません。まわりの女性たちがフォローするのが微笑ましい。ここでお母さんが発言しなかったら、この日はどう終わってたんでしょうかね? お父さんは「何だかハキのないワカモノだったな……」と思って終了だったのでは。

見吉のお母さんのおかげで、意外な「縁」が見えてきました。文字通り 命懸けで マンガを描き 死んだ人なんて、そうそういませんからね。

──そんな人がたくさんいたら、大問題だ。もともと、マンガ家は「労働基準法って何?」という世界ですケド。

一番の親友だ

なんと、川口たろう先生は、見吉のお父さんの親友でした。

「おじさん」とお父さんは、3・4 年は別のクラスだったそうです。この年ごろだと、クラスが変わったとたんに疎遠になって──となりそうですよね。自分もそうやって友だちをなくしてきました。別のクラスになっても親友だったとは、よっぽど二人は性格が合ったのでしょうね。

見吉はガサツなようでいて、礼儀正しい女性です。シュージンのことを、両親の前だと秋人さんと呼んでいるのが、かわいらしい。こういうコなら、将来お子さんが生まれても、正しく育ててくれるでしょうね。

サイコーと亜豆との間には、親の代から続く縁がありました。今回、シュージンと見吉にも、似たような運命を感じます。勘違いから始まったつき合いですが、キッカケは何でも良いのですね。いずれは、結ばれるサダメだったのかも。

二人で マンガ か……

亜城木夢叶はサイコーとシュージンの 2 人組だから、2 人の根性を 試したい、とお父さんは言う。なるほど、話の筋が通っている──ワケはなく、なんだかメチャメチャです。

あとの展開を読めば、この時点でのお父さんの気持ちはよく分かる。「真城信弘の甥」に会いたかったのでしょう。それに、一緒に頑張っている仲間を見れば、シュージンのことがよく分かる。それが、言葉に出すと「根性」になるところが、オチャメなお父さんです。

お母さんもマンガみたいな話とノンキに構えていて、本当に面白い夫婦ですね。すでにお母さんの中では、シュージンのことを認めていたのだと思います。

空手の組手してくれ!

──というフンイキの中、シュージンからの電話を受けたサイコーの第一声がシュージン やっぱ ダメか?ですからね。ヒドイ相方もいたものです。

サイコーは、自分たちのことを体育会系じゃなく 文化系だと評価している。それは正しいのですが、登場人物の中でもサイコーは根性があるほうです。根性を試す方法が空手では、亜城木夢叶の 2 人では不利ですケド。──いや、その前に、空手の組手で根性って試せるのかな?

『バクマン。』はバトルマンガ的な構造になっていたり、スポ根物のような暑苦しさがあります。なので、てっきり本当に空手をするものだと思っていましたが……。