『バクマン。』 87 ページ 「ケーキと強敵」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 26 号)
今回、『カタログ請求の神ジョン』という作品が出てきます。
この作品が、亜城木夢叶の『完全犯罪クラブ』や、新妻エイジの『+NATURAL』・『CROW』と、互角以上の戦いを繰り広げることになるとは、まったく予想もしませんでした……!
──だって、ウソだもん(たぶん、二度と出てこないだろうな)。
勝ち 5 票
亜城木の『完全』を支持する班長は、最終的に 6 人になりました。
──けっきょく、多数決を取ることは、初めから意味がなかった──と言っているに等しい結果です。
とくに、最初は「負け」に入れて後から「勝ち」に入れた人は、大西以外は主体性がない。自分がイヤだったのは、まわりの票を見てから「勝ち」に入れたアゴさんです(名前なのか)。
でも、一番ダメだと思ったのは、編集長ですね。このような結果になることくらい、予想ができなかったのか。
アリだ !!
なんとなく、「その言葉が聞きたかった」(『ブラックジャック』)みたいな、感動する話のような流れになっていますが──、
自分には、『バクマン。』で一番キライなエピソードとなりました。
終わりよければすべてよし──だとしても、編集長は自分では決められないから班長を巻き込んだだけだし、班長たちは一作家の人生を背負い込むような投票から逃げただけ──、に見える。
だったら、初めから、
- 編集長:
- 「エイジには勝てないと思うから、私はナシにしたいが、みんなはどうだ?」
と聞けば良いだけです。
というか──、『完全』は面白いかどうかではなく、亜城木夢叶は「ジャンプ」に残って欲しいか否かを決める会議になっている、というところがオカシイ。
ダラダラと書いてきましたが、ひと言で言うと「編集長はキライ」ですね。マダオのくせに(違う)。
それはさておき、編集長がアリと叫んでいる場面で──、ゴンさんが混じっている !? なんという悲しそうな目をしているんだ……!
──と思ったら、吉田だった。そこで、いま思ったけれど、
ゴンさんのコラージュ・マンガは、すべて吉田に置き換えられる
のではないだろうか……!(──で?)
それまたさておき──、こんな重要な会議で議題に出されるほど、服部は悩んでいたのですね……。どんだけ純情なんだよ! だったら、替わって欲しい。
でも、打合せが やりにくい
理由を語っていくと──、岩瀬が痴j(ry ──と思われるのでは。それって、岩瀬と服部・編集者たちの、誰がセクハラをしていることになるのか……。
服部が(雄二郎のように)イーカゲンな人間ではなかったことが生んだ、悲劇です。だから、替わって(ry
──吉田なら、岩瀬に対してもウマく立ち回れたのかな……(R-18 になりそうだけど)。
きたっ
亜城木夢叶の連載が決まったことを相田から聞いた港浦たちは──、ある程度は「当然だ」と思ったことでしょうね。会議で二転三転があったことなど、何も知らないから……。
港浦は、ツメや考えが甘かったり、すぐに調子に乗ったりする。
しかし、調子に乗りすぎる──増長することがないのは、良いところです。今回も、亜城木の連載を素直に喜んでいる。この人は、本当は純粋なだけなんでしょうね。──それだけでは、やっていけない世界ですケド。
ところで、キレイな女性である岩瀬とはウマくいかずに、港浦に抱きつかれている服部を見て──、相田はどう思ったのだろう……。
出るぞ
サイコーとシュージンにとっては、連載を獲ったというヨロコビよりも、「ジャンプ」に残れたという安心感のほうが上でしょうね。
『完全』を他誌で連載する──という展開も熱そうですが、「ジャンプ」誌上でエイジと戦うことが一番です!
ただ、なんだかんだ言って、連載が決まった瞬間の表情は、だんだんとおとなしくなっている気がする。──と思ってコミックスを調べてみると、なんと!
──最新刊である『バクマン。 (8)』では、まだ『タント』の連載が始まっていなかった……。ここ最近の、展開の速さが分かりますね。
やったな
嫁入り前──じゃなくて後とはいえ、未成年の女性がケーキを手づかみで食う・クリームまみれになる。──という、本来であればすこしはエロい場面のハズが──、
なんだか台無しな表情のカヤさんでした(残念!)。「洋服にクリームが付いているところ」をセリフで隠しているから、意図的にエロさ控えめにしてあるのでしょう。
エイジも喜んでいるし、ひとまずはオメデタさを味わうムードです。──カヤも「おめでた」だったりして……。