『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 20 巻 感想・1

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 20 巻 「SOLITUDE」

もちもちきなこのミルクティ
(今度こそ必ず──ロイヤルミルクティ)

高貴な印象のカバーが目を引く第 20 巻です。好奇の目で見てしまう 19 巻とは対照的ですね!

まさかこの 2 冊の表紙に同一人物がいるなんて、初見では絶対に見抜けないよなぁ……。

見抜きさせてもらえないでしょうか・・・? という人は いるかもしれないけれど(問題発言)。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 感想・1 | 亜細亜ノ蛾

第 172 話 「年末の駄剣士」

このサブ・タイトルのセンスは──ダンテの回か!? と思いきや、「ボッスンが だらける」という、いつもの話でした。

「堕天使」と「駄剣士」で大違い!

いつも部室ではダラダラしている印象のですが、さらに家ではダラリズムが加速するようです。妹だけではなく、母親も普段から彼の尻を叩いているに違いない。

カノジョのいる男子高校生が、家族がいなくなった家で休日に一人きりとは──。ものすごく もったいない! 自分には、人生の 8 割くらいは損しているように見えます。

絶好の機会じゃないですかッ!(なんの?)

この作品が『To Loveる ダークネス』だったら、この 3 日間を何回にも分けて、じっくりと描いたでしょう。当然のように、サーヤやヒメコ・ロマン・高橋キャプテン──などが総出演する。それらの描写は「薄い本」に任せるとして──。

サーヤは、ずっとヤキモキしていたはずです。19 巻で衝撃的な告白シーンがあったのに、まるで進展していない……。

どうも今回の話を読む限りでは、お互いにメールも電話も していないようです。仮にサーヤから電話をしても、「あぁ」だし。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾


久しぶりに登場したボッスンの妹・ルミは、いつも以上にボーイッシュな服装でした。彼女はもっと、女性的な服が似合うと思う。アクティブすぎる母親と、(家では)アクティブすぎる兄の影響でしょうか。

なにより、合宿の行きと帰りで同じ洋服なのはマズい!

最低限の着替えだけを持っていったのでしょうが、シャツ 1 枚・アクセサリ 1 つ変えるだけでも印象が違います。チェックの厳しい女子が友人にいれば良いのにな──と余計な心配をしました。


『スケダン』史上で もっとも藤崎と椿の仲が良い回でしたね。今後も仲良しの場面が増えるでしょう。

今回は悪い方向で力を合わせたけれど、「兄弟そろって母ちゃんに怒られる」なんて、2 人にとって良い思い出になりました。いつまでも忘れないでしょう。

野犬に襲われる体験のほうが、よっぽどレアだけれど。

第 173 話 「リアル福笑い」

鬼塚一愛の晴れ着姿が まぶしい!

本編ではミニ・スカートが多いだけに、この扉絵は新鮮でした。──露出の多いミニスカよりも、露出度 0 の着物を喜ぶのも、よく考えたらヘンな話ですけどね。

ヒメコは、いつものチョーカ(首の布)を付けたままです。これも斬新だな……(ごくり……)。

いつもチョーカを身につけているから、もしかしてヒメコは首に──と一瞬 思いましたが、「修学旅行編」を読み返して その疑問は一掃です(ごくり……)。


「立体的な福笑い」は、AR の技術で擬似的に実現できると思う。「人間の顔を作り替える」ことは さすがにムリだし、試したくもないけれど。

拡張現実 – Wikipedia

この「AR 福笑い」は、ゲームにしたら面白そうですね! ほら、あの、当初は「画面が飛び出す!」と大々的に宣伝していたゲーム機で出したらウケそうです。大ヒットするのでは!?

もしかして: ゲーム機自体が売れてn


チュウさんとレミは、もう すっかり夫婦のようですね。スズも喜んでいて微笑ましい。某・鈍感なリーダとは大違いの進展具合です。

あいかわらずドジ(ってレベルじゃねーぞ!)なレミは、そろそろ──「演技じゃね?」という疑惑もチラホラ浮上してきました。マジメに しなければならない状況では、どうしているのでしょうかね。ちょっと心配です。

第 174 話 「妹の悩みに悩む兄」

ボッスンは ひどい!

安形紗綾のように超絶美少女で、おまけに──いっぱいに希望を詰め込んだコを放っておくなんて、信じられません! こんなにも、おっ──兄ちゃん思いの良い子なのに。

ガンガン行くから 覚悟してよね! なんてサーヤに言われたら、幸せすぎて そのまま「笑点」して座布団を取られる(?)。


ちょうど現在の「ジャンプ」でも、この「天才(笑)・安形惣司郎の勘違いシリーズ」をやっています。まさか、そんなに何話も引っ張るなんて思わなかった……。

安形の勘違いを加速させている張本人は、椿です。この 2 人が出てくると、普段は にぶいボッスンが、敏感で気が利く男に見えるから面白い。

勘違いとはいえ、サーヤが大人の振舞をした時の予行演習ができて、安形にとっては良かったかもしれません。こんな状況でなければ、もっと取り乱していたでしょう。


現在の藤崎は、紗綾のことをどう思っているのか──。せっかくの機会だから、聞いてみたかったです。それは、サーヤも同じ気持ちでしょうね。

言い方を選ぶくらいだから、「女性として好き」ではないはず。ボッスンとサーヤの恋愛が始まるのは、この先ですね。

まだまだ春は遠い──。

第 175 話 「ビジュアル慕情」

教師 辞めなよ──とボソッと言う女子にドッキリしました。「そういう発言が許される ゆるい空気」の演出だけれど、それでも何かが、心に刺さる──。

もちろん冗談だし、中馬は 気にしないでしょう、ね。

それより重要なことは、「もう冬休みが終わった」という点です。時間の流れが遅かったマンガなのに、急に時が加速しましたね。まるで『バクマン。』みたい。

ボッスンとサーヤとの冬休み中の思い出は、「気まずい喫茶店」だけか──。それで良いのか、若者よ。


ロダンこと黒田は、ダンテに比べると「なりきっていない」感じが笑えます。ちょっと──いや、かなり痛々しい。

でも、高校生は、それくらいで良いと思う。今のうちに「高二病」を済ませておかないと、成人後に発病したら大変なことになる!

ダンテは、「中の人」(アニメ版の声: GACKT 氏)と同様に、大人になっても このまま突っ走りそうですね。そのころにも V 系(ビジュアル系)か、演歌かは分からないけれど。


V 系・スケット団に笑いました! 絶妙な外し具合が素晴らしい。下手か !! というツッコミも最高です。

ヒメコの衣装がギリギリの線で、ボッスンもスイッチも──オタクに見えました。元通りの正気(狂気?)に戻ったダンテには、あらためてビジュアル系なコーディネートをスケット団にして欲しいです。

もう遠いできごと──のようでいて、作中では数か月前に、ボッスンたちはバンドを組んでいましたからね。ダンテやロダンとの演奏もできそうです。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 6 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾