『バクマン。』 170 ページ 「知名度と人気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 15 号)
亜豆美保を中心にして「女性の声優が飛んでいるイメージ」が出てきて、まるでカード・ゲームみたいに見えました。色とりどりで華やかだけれど──、よく見ると鋭く とがっていて、うかつに手が出せない。
そう言えば──カード好きな「ジャンプ」にしては、『バクマン。』のカードは存在しないようですね。言ってしまえば「普通の人」ばかりだから、カードにしても映えないのかな。
キユーピー人形のようなポーズをした亜豆のフィギュアは出ますケド(さりげなくステマ成功!)
Yahoo! ショッピング: バクマン。 ねんどろいど 亜豆美保
Reviewer: あじもす @asiamoth,
という こちら側の 提案
瓶子編集長も服部も、アニメの制作者からの「提案
」を聞いて意表を突かれた顔をしている。どう考えても楽しそうな案ではないよなぁ……。ノリが軽そうな新キャラも気になるところです。
小中プロデューサは及び腰で、やはり ここでも江原監督が一番偉く見える。彼の性格だけではなく、役職としても上なのでしょうかね。
──そう言えば江原は、顔がマシリトっぽい! (鳥嶋取締役のこと) トップを取る人間は、細い目で真ん中分けと相場が決まっているのでしょうかね。
急すぎるだろ
不吉な空気が漂っていることも知らず、サイコーもシュージンも浮かれています。それも仕方ありません。夢をかなえるために亜城木夢叶ができることは、現時点で ほぼ終わっているからです。
それに、「亜豆美保以外のヒロイン役は認めません!」とゴネれば とおるはず。ここまで話が進んで広告もすでに打っているから、いまさらアニメ化自体は取り消せないでしょう。
──それでエエやん、と思ってしまった。
おもしろいことに、「オーディションなしで 亜豆
にヒロイン役が決まったのでは?」というシュージンの言葉に、にやけながらサイコーは応えている。
──なんだ、やっぱり それでも良かったのかよ! あれだけ「亜豆は実力でヒロイン役を取る!(キリリィッ!」と いつものグルグル目でキメていたのに……。
やっぱりサイコーも亜豆も、意地っ張りなんだよなぁ。
この 2 人が意地を張らずに普通のカップルのように付き合っていたら──、いまごろ四畳半のアパートでジャージ上下を着て、ダラダラとテレビを観ながらカップ・ラーメンをすすっていたかも。それはそれで幸せそうだけれど……。
動画を 配信してる 会社
なぜか「トゥギャザー ムービー
」の後東と古池という人物が やって来た。急展開が続くから亜城木の 2 人も気が抜けた様子です。
そして いつものように、サイコーよりもシュージンのほうが気が利いた あいさつをしている。たまにサインコーは、「キミ 失礼だな!」と怒られるのでは──とワクテカ心配に なりますね。
シュージンは、マンガの原作を書けなくても小説家で食って行けただろうし、そうじゃなくても会社勤めで出世したはずです。一方のサイコーは、作画担当以外では成功できなかったと思う。
“菜保”役の 声優さんに限り
アニメのヒロイン役を公開オーディション
で決めるなんて、あまり聞いたことがありません。ゲスト役は いくらでもあると思うけれど、そんな重要な役を視聴者に決めさせて良いのだろうか。
自分はテレビ事情に うといので忘れていましたが、今はテレビでも投票できる時代です。しかし、テレビ番組で 1 週間の枠なんて押さえられません。ラジオでは影響力が薄い。
テレビもラジオも「帯に短したすきに長し」です。
トゥギャザームービーは、その中間に位置している。
ユーザが投票できるシステムを用意しているところから、トゥギャザームービーは「ニコニコ動画」が元になっていると見ました。
この場所はインターネット時代以降に できたばかりで、今後も勢力争いが活発になりそう──と予想していたのに、「ニコ動」のほかは元気がありませんね。
正直なところニコ動は、いろんなところからの圧力で いつ消されても おかしくないから、対抗勢力と競い合い・助け合いながら伸びて欲しいです!
2ch だって危ないんだぜ……。
朝日新聞デジタル:2ちゃんねる元管理人宅も家宅捜索 違法書き込み放置で – 社会
「ジャンプ」が アンケートで
扉絵ではヘア・バンドを外していたツリ目の女性や、何多良幹羅(なたら かんら)は この絵に居るけれど──、北見リリカは見当たらない。じっさいには公開オーディションに参加するのかな?
ぜひともリリカには亜豆のライバルとなって欲しい!
心配性のシュージンは、まっ先に暗い予想を立てている。この場面では その警戒は正解です。のほほんと「じゃあ それで」と飲み会の注文のように決めるわけにはいかない。
「声優の人気だけで 決まる恐れ
」をシュージンは心配しているけれど、まったく逆に、おもしろがって不人気な声優に投票する流れも できそうです。
そもそも 1 人 1 票というルール
を厳密に守らせることが むずかしい。運営側はシステムに絶対の自信があるのでしょうかね。
亜城木たちは深刻に受け止めるべき事態ですが──、読んでいる自分は おもしろい!
前回までの「行きすぎた声優ファン」の描き方も、現実世界の事件(※)を上手に料理して少年マンガとしての爽快感を味わわせてくれました(※→知りたい人は自分で調べよう)。
今回の話は、「アニメの声優を決める方法に不満や疑問がある」というアニメのファンへ向けた挑戦状と言えるでしょう。「じゃあ おまいらに決めさせたら納得するのか」──と言っているように思いました。
それと同時に原作者の大場つぐみさんは、おそらくアニメの制作会社も挑発している。「こんなことをする勇気がありますか」──と。それを真に受けて、ネットの投票で声優を決めるアニメも増えたりして。