暗殺教室 第 12 巻 「『死神』の時間」 生徒は寄なり、死神は来たり

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松井 優征 『暗殺教室』 12 「『死神』の時間」

Red Gerbera in Macro 静かに燃え上がる──殺意と技術

いよいよ「死神」が正体を現わす重要な巻です!
世界一の殺し屋」という中二病まっしぐらな肩書は、下手をすれば失笑されてしまう。暗殺の世界にインターハイや全国大開などは ないからです。
ところが、E 組の生徒たちは死神の実力を肌で感じて、うわさ以上の実力だと納得してしまう──。


キャラクター人気投票の結果も載っています。
松井 裕樹先生が いまだに根に持っているのか、「応募券制にも拘わらず」という ありがたい注釈つきですよ!(編集者への抗議?) 人気マンガなのに、1 位が 3 桁て……。
BLEACH』みたいに、「段ボール一杯分の応募はがき = 1 票」みたいな感じで良いのにね!
ついでに言うと、岡野ひなた不破 優月の絵が逆に なっている!(Kindle 版・2014-12-27 確認)

それは それとして、投票の男女比が書いてあって感心しました。
圧倒的な(フ)女子率を誇るキャラも いれば、面白いくらいに男女半々の人物もいる。とくにニホンカワウソの結果が興味深い!

第 12 巻の見どころ

登場人物を紹介する描き下ろしが楽しかった!
どう見ても巨乳ビッチ──先生の愛弟子である矢田 桃花は、「E」に収まりきらないほど将来が有望(意味深)です! それでいて、なんとなく将来は教育ママに なりそう。
対照的に天真爛漫で天然な倉橋 陽菜乃は、それこそイリーナ・イェラビッチが似合いそうな服装がセクシィで意外でした。これ、ワンチャン一発逆転あるでェ!(なんの?)
イリーナと言えば、彼女の特技もスゴかった! これはこれで、それなりに「需要」が ありそうな気もする。とはいえ、最底辺以下の少女時代を送ってきたからこそ、必要なときにはプライドを捨てるプライドも持っていますね。

さらには、誰も望んでいない誰得キャラ紹介まである!
荒木 飛呂彦先生の『スティール・ボール・ラン』にて、レースの主催者であるスティーブン・スティール氏の半生を語る回がありました。本編とは まったく関係なさそうな話を一話丸ごと描いています。
そのスティール氏と負けないくらいに「とっ散らかりすぎ」な来歴を持つ彼は、もう二度と出てこないでしょうね!


「死神」に■ッくされた「」には笑いました!
読者の半数(男子)が期待するような方向へ調教する──と少年誌で描けなくなってしまう。
そこで、小中学生の読者でも理解できて警戒するべき方向へ進化しています。自分の中高生時代に今のネット環境が あったら、お金もアレも いろいろ持って行かれただろうなぁ(アレ?)

このブログの感想記事

おわりに

題名は「生は寄なり死は帰なり」から借りました。
あいかわらず元の意味も文法も無視したようなタイトルですが、なんとな~く意味を感じ取っていただければ幸いです。「生徒が集まっている所に死神が来た」という、そのまま なんですけどね。

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