松井 優征 『暗殺教室』 18 「バレンタインの時間」
18巻の表紙は、本編よりも一足早い桜模様です!
松井 優征先生の後書きによると、「今回の桜は、ボツ案も秀逸なもの揃いだったので、どこかで公開したいなぁ…
」とのこと。もうすぐ時間が できるでしょうし、イベントなどで拝見できるかもしれませんね!
そう、「卒業」まで本当に残りわずかです……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
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18巻の表紙は、本編よりも一足早い桜模様です!
松井 優征先生の後書きによると、「今回の桜は、ボツ案も秀逸なもの揃いだったので、どこかで公開したいなぁ…
」とのこと。もうすぐ時間が できるでしょうし、イベントなどで拝見できるかもしれませんね!
そう、「卒業」まで本当に残りわずかです……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
今回を含めて あと4回で『暗殺教室』が終わります。
だから、今回から最後まで全員の紹介をタップリと描く──のかと思っていました。一年間の思いを考えれば、それくらいの時間を掛けても許されるでしょう。
最期の瞬間は、きっと最後のコマになると予感する。
ところが、「卒業」は突然に やってきた──。
今週号の「ジャンプ」の表紙は『暗殺教室』です!
さらに巻頭カラーも飾りました!潮田 渚の笑顔が まぶしい!
──と連載が始まってから何度カラーの告知を書いてきただろう。殺せんせーと同様に怪物のような作品です。
しかし、今回は今までにない言葉が刻まれていました。
LASTまで あと5回!!
──ハッキリと「卒業」の時期が示されています。
打ち切り以外の円満終了が珍しい週刊連載の中でも、さらに異例の事態と言えるでしょう。
今回を入れて残り5回のため、来週から4回分の連載が残っています。その事実が信じられないような終わり方でした。
ここから どうやって続けるんだ!?
先生が生徒に与えられるモノは多くありません。
限られた時間のなかで、先生は多くの生徒を見る必要がある。そこには公平さが求められます。熱心に個人を指導すればするほど、ほかの生徒や保護者から不平等だと非難される。
一方では、「死神」と「二代目」の関係は特殊でした。
共同生活を送りながら、完全に個人指導が可能です。殺し屋を熱望する二代目には最高の環境でした。
しかし、死神には先生に必要な「見る目」が無い。
卒業には、寂しさと切なさが詰まっている。
生徒は巣立っていけば教え子
では なくなります。恩師からの教えを一生の糧にする生徒もいれば、教師を忘れてしまう人もいるでしょう。
しかし、生徒の卒業後も、先生は先生のままで残る。先生を卒業しない限りは──。
あと、なぜか最近では「卒論」のほうが よく聞くけれど、それは置いておいて。
超音速 同士の戦いが始まりました!
触手生物たちの争いは、敵側の憎悪の力
が醜い形で現われている。本能的で泥臭い。数年前から流行している「異能系スタイリッシュ・バトル」とは大違いです!
自分好みのバトルに大満足しました。
しかし──、その底に流れている心情は悲しいかぎりです。「全員が笑ってハッピィ・エンド」は絶望的だろうな……(柳沢と二代目が「どっきり 大成功!!」という看板を持つ姿を想像しながら)。
いまだに「司令官の名前ネタ」を引っ張っています!
第1コマ目にて、不自然な位置にシロの画像を置いて隠している。わざわざ英文まで用意したのに見せない徹底ぶりです。いったい何が作者を駆り立てるのか……?
ここまで しつこく繰り返されるとネタに思えなくなる。
笑いを取るためではなく、本当に彼の名前が重要となる伏線なのかも? 生徒たちの家族なのか、あるいは「死神」と血が つながっているのか? ただ、死神の名前が不明なため、後者の場合は無意味です。
司令官の名前には どんな仕掛けが あるのか?
思いっきりネタ全開の名前だったりして。
「カワタニ・ベッキー・フリン」とか(こらー)。
生徒たちが駆けつけても絶望的な状況は変わらない!
いつレーザーを撃たれるか分からなかった状況から、処刑の時刻を知らされただけです。生徒たちから わざわざ「死の宣告」を受けたに等しい。
それでも殺せんせーは平然とした表情です。
「天の矛」の最大出力は、殺せんせーの完全防御形態
でさえ防ぎきれない。「地の盾」も防衛も完全で、生徒たちは近寄れません。
──こんな状況で、どうして落ち着いているのか?
と すでに「観念している」ように思えてしまう……。
かつてないほど混乱している殺せんせーが表紙です!
本巻のタイトルからして「殺せんせーの精神が分裂している話」のように感じてしまう。ところが、本編の殺せんせーは落ち着いています。
まるで 何かを悟りきったかのように……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,