ポール・ジアマッティ一覧

幻影師アイゼンハイム – 皇太子も奇術師も家庭に平和を求めるべし

『幻影師アイゼンハイム』 (The Illusionist)

The Odyssey of Mission 9
(平和な日常にも──不吉を見る者がいる)

ふんいきが素晴らしいサスペンス映画です。

19 世紀末のオーストリア・ウィーンを舞台にしていて、歴史を感じさせるムードがたまりません。セットや映像・衣装にもこだわりを感じました。

カメラ好きならすぐに気がつく、面白い点があります。古い設計のレンズ使った時に生じる「周辺減光」(画面の四隅が暗く写る)を映像で再現している。これが見事に古都の重厚さを表現しています。


物語の主役はエドゥアルド(エドワード・ノートン)で、子どものころに淡い恋心と──つらい別れを体験したあと、あるきっかけで奇術師になり、「アイゼンハイム」と名乗り始めました。

彼の恋する相手・ソフィ(ジェシカ・ビール)は公爵令嬢です。家具職人の家に生まれたアイゼンハイムとは、身分が違いすぎる。簡単には会えません。

ところが、ソフィの婚約相手である皇太子・レオポルド(ルーファス・シーウェル)に見せたマジックが気に入られて、アイゼンハイムはソフィに近づく機会ができて──という展開です。


「身分違いの恋」と「三角関係」という、物語にするには絶好の題材がそろっている! メロドラマとして見ても面白いですね。

肝心のマジックのほうは、「トンデモ奇術」と呼ぶべき VFX 全開で、「──え? いまのはどうやったんだ!?」といちいち驚かなくて済みます。

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ペイチェック 消された記憶 – 記憶も夢も愛も売って生きられるか?

『ペイチェック 消された記憶』 (Paycheck)

Close connection - Verbundenheit
クリップを武器にする男は──ひとりじゃない)

『バクマン。』好きにおすすめの SF 映画です。

なぜここで『バクマン。』の名前が挙がるのか、不思議に思った人もいるでしょう。あらすじを聞くと、ピンと来る人は来るかもしれません。

時代は近未来で、コンピュータ・エンジニアのマイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)が主人公です。市販の電化製品などを解析して、新しい製品を生み出すことが、彼の仕事となる。ただし、機密保持のため、ひとつの仕事が終わるたびに、働いた期間の記憶を消されてしまう

大企業の幹部であり親友のジミー・レスリック(アーロン・エッカート)から、マイケルは大きなプロジェクトを持ちかけられた。3 年後にプロジェクトを成功させたマイケルは、その間の記憶を消去される。報酬として巨万の富を得るはずが、なぜか 手に入れたのは「19 個のがらくた」だった──。

このストーリィの面白いところは、仕事のあとで記憶が消去される点です。言いかえれば、契約期間中の時間と記憶とを引き替えにして──「脳を売って」報酬を得ている。このあたりが、『バクマン。』に出てきた劇中作・『この世は金と知恵』に似ています。

また、この映画はとてもマジメに作られていますが、ところどころ「なんでやねん!」と突っ込みたくなる。監督を始めとして、制作者側は真剣にやっているからこそ、逆に笑えます。──おお、「シリアスな笑い」ですよ!(強引)

ヒロインのレイチェル・ポーターは、大好きなユマ・サーマンが演じています。彼女は『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』の印象が強くて、すぐに クエンティン・タランティーノ監督の顔が浮かぶ。

アクションやラブ・シーンなど見どころが多く、ストーリィは斬新で面白い。なぜか全体的にチープな香りがするけれど、映画ファンには好きな空気です。どちらかと言うと劇場で観るよりは、自宅のテレビでゆっくり観たい映画ですね。

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シューテム・アップ – 鉄の人参と石の心臓を持つ男

『シューテム・アップ』 (Shoot 'Em Up)

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(思わず口が曲がる──硬さ)

お下品でスカッとするアクション映画です!

『シューテム・アップ』は、同じくクライヴ・オーウェン主演の『シン・シティ』とフンイキが似ている。どちらも「教育上よろしくない」場面が多いです。本作品は R-15+ではないけれども、子どもには見せないほうが良いでしょう。

『シン・シティ』 豪華な監督と出演者たち : 亜細亜ノ蛾

クライヴ・オーウェンは、汚れ役を演じると「(泥)水を得た魚」のようにイキイキとしますね。しかも知的に見えるところが高得点です。『インサイド・マン』でも彼は格好良かった!

インサイド・マン – 銀行強盗が狙う「光るもの」は必ずしも金ならず : 亜細亜ノ蛾

頭を空っぽにして、「クライヴ・オーウェン、かっけェー!」「モニカ・ベルッチ、キレー!」というだけでも楽しめる映画です。しかし、意外とストーリィを複雑にひねっている。監督・兼・脚本のマイケル・デイヴィスが、話を作っている間に愛着が湧いてきたのでしょうね。

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『レディ・イン・ザ・ウォーター』 ある意味「どんでん返し」

『レディ・イン・ザ・ウォーター』

『マシニスト』 居眠りする「一年間眠っていない男」 : 亜細亜ノ蛾 で「シャマランが好きだ」発言をした以上、彼の作品を全部見ようと思い立ち、『レディ・イン・ザ・ウォーター』を見ました。

レディ・イン・ザ・ウォーター 公式サイト

レディ・イン・ザ・ウォーター – Wikipedia

これは、シャマラン監督だから「最後にどんでん返しがあるだろう」と思い、あらゆる伏線を見逃さないように見ました。

結果は──。

まぁ、「おとぎ話」が好きな人にはいいかも、ですね……。

アパートの管理人であるさえない男が、ナーフ(海の精)を故郷に戻そうと奮闘する、というのが話の筋です。

そのナーフ、ストーリィを演じたブライス・ダラス・ハワードが神秘的で、かなり役に合っていた、というのが一番の見どころでしょうか。

ブライス・ダラス・ハワード – Wikipedia

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