SF一覧

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 最強・最弱のランク更新!

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』("Avengers: Age of Ultron")

LEGO MARVEL AVENGERS 圧倒的な強さをねじ伏せる──ひとつの思い

お気楽なアクション映画が進化しました!
本作品のストーリィには批判の声も多く聞きます。しかし、自分には楽しかったし、次回にも期待が持てました。意外にもミステリィ要素が あって、単純なアクションものには終わっていません。
今回の事件の発端を考えると、いったい誰が悪いのか、悪とは何か──と考えてしまう。

監督と脚本は、前作と同じジョス・ウェドンです。
ジョスは、初代『トイ・ストーリー』でアカデミー脚本賞にノミネートされました。エンタテインメント性には定評が ありますね。


さて、アベンジャーズの強さランキングを発表です!
独断と偏見による結果は、以下に なりました! 365+1 日 24 時間、いつでも反論は受け付けまs(ry

ブラック・ウィドウ >>>>>> ハルク > (「謎の赤い人」 > ウルトロン =) アイアンマン > ソー > [人類でも越えられるカベ] > (スカーレット・ウィッチ > クイックシルバー >) ホークアイ >>>> [もはや擁護不可] >>>> キャプテン・アメリカ

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『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 老若シュワ×合体

ターミネーター:新起動/ジェニシス』 ("Terminator Genisys")

airwaves 困難でも見上げれば──希望が浮かぶ

初代『ターミネーター』と『2』のファンは必見ですよ!
両作品のオマージュが ふんだんに盛り込まれています! なにしろ制作には 1・2 の監督であるジェームズ・キャメロンも関わっている!
3』の要素は少しだけでした(「磁気」くらい?)。それでは、『4』は「無かったこと」に されたのか? ──と思いきや、誰もが(自分も)忘れていた うれしいサプライズが ありました。
若き日のシュワちゃん」が(無表情で)暴れ回る!

監督はアラン・テイラーです。
テレビ・シリーズの『ゲーム・オブ・スローンズ』や映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』を手がけました。
ターミネーター』シリーズ 3 部作を新しく立ち上げてくれた監督に感謝します! ──そう、スタッフ・ロールに挿入される映像で分かるとおり、続編が予定されていますよ!
最後まで お見逃しなく!(席を立つ人が多かった)

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『カウボーイ & エイリアン』 インディ・ジョーンズ & 007!?

カウボーイ & エイリアン』 (Cowboys & Aliens)

Siege on the Rocket Caboose 人類は逃げ惑うだけ──なのか

激しいアクション意外にも泣ける話を楽しめました!

西部劇と SF を組み合わせたストーリィが まず素晴らしい。「宇宙人襲来モノ」の大半は異星人の技術のほうが優れているわけだから、わざわざ現代を舞台にする必要は ないわけです。
馬にまたがったカウボーイが、近未来的な金属製の腕輪を身に付けている映像だけでグッと来ました。

なんと言っても注目は、役者の豪華さです!
記憶喪失中の主人公であるジェイク・ロネガンダニエル・クレイグ、敵対関係から仲間になるウッドロー・ダラーハイド大佐ハリソン・フォードが演じています。
つまりはジェームズ・ボンドインディ・ジョーンズの競演だ! これだけでワクワクしながら見ました。2 人とも まったく違うキャラですけどね。

監督はジョン・ファヴローです。
彼が製作総指揮を務めた『アベンジャーズ』と同じく、深く考えずに楽しめる映画ですよ!

『アベンジャーズ』の最強は誰だ!? 脳天気に楽しめるアクション大作! | 亜細亜ノ蛾

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『ルーパー』 愛のために生きるか アイのために死なせるか

ルーパー』 (Looper)

Infinite loop ループが ねじれても──他人に閉じられたくない

SF アクション映画の大傑作です! 何度も観たい!
タイム・トラベルが主題だけにタイム・パラドックスを含む矛盾だらけの展開ですが、そこが欠点にならない魅力に あふれています。深く考えずに観ても楽しめるし、考察しがいもある。

現在(2040 年代)25 歳のジョセフ・シモンズジョゼフ・ゴードン=レヴィットがクールに演じています。
30 年後(2070 年代)55 歳のジョセフ・シモンズブルース・ウィリスが熟練した演技で魅せてくれました。
この ふたりの出会いに注目です!

意外にも、もう 1 つのテーマは「愛」でした。
それぞれのジョーが、それぞれの愛に触れる。そして離れていく──。この愛おしさと せつなさは、誰でも共感できるでしょう。
恋人同士で観て欲しい名作です!

『LOOPER/ルーパー』予告編 – YouTube

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『アベンジャーズ』の最強は誰だ!? 脳天気に楽しめるアクション大作!

アベンジャーズ』 (Marvel's The Avengers)

The Avengers 宇宙最強の──頼れる奴ら

頭カラッポの方が 夢詰め込める映画です!

マーベル・コミックに登場するヒーローたちが、アメリカン・コミックス(アメコミ)から映画の世界へ飛び出しました! (3D 的な意味でも)

アイアンマンとソーが戦ったら どちらが強い?」とか「キャプテン・アメリカの盾はソーのムジョルニア(ハンマー)も防げるのか?」といったファンなら一度は考える想像が映像で観られます!

本編が終わったあとのエンディングも楽しめました! 各ヒーローの武器や装備をアップで撮影した(おそらく)CG です。「キャプテンの盾は、傷だらけなのに塗装が はがれなくて不思議だなー」とか思った。

スタッフロールのあとには、「アメコミのファン以外はポカーン」な映像が流れました(いつものこと)。今回は無意味で笑える一場面です。でも、フィル・コールソンクラーク・グレッグ)が出てきて欲しかったな……。


さて、英雄たちを強い順に並べた結果が こちらです! かなり「オレオレ判断」が入っているけれど、大きくは違っていない、はず。

ハルク > ソー >>> アイアンマン >>> ロキ >>> (人類には越えられないカベ) >>> キャプテン・アメリカ > ブラック・ウィドウ >>> ホークアイ

追記: 新作のランキングも ご覧ください!

アベンジャーズ|Avengers|映画 アベンジャーズ|Avengers|映画

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『アイアンマン 2』はヒロインのアクションが最高! 悪役も渋い迫力が見事!

アイアンマン 2』 (Iron Man 2)

Aviary tin man
戦う機械は──感情に充ち満ちている

アイアンマンの兵器と同じくらい格闘も すごかった

前作に引き続きジョン・ファヴローが監督しました。劇中では主人公に専属の運転手として登場し、(ムダに)アクションも こなしていますかなりウザい──もとい味のある演技ですねー。

主役も前作同様にロバート・ダウニー・Jr がビシッと決めています! ──が、1 作目を上回る子どもっぽい言動に、ファンでも あきれる──どころか母性本能が爆発しまくり!?

そして注目なのは、「Wikipedia の写真が怖い(2012/07/13 現在)」ことで有名なスカーレット・ヨハンソンが出演していることです! 後半は彼女が主人公と思えるくらいに──もといアクションが目立っていますよ!

スカーレット・ヨハンソン – Wikipedia

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『アイアンマン』は傑作アクション映画! 原作コミックとの違いにも注目!

アイアンマン』 (Iron Man)

Iron Legion
すべてを手中に収めるのは──まさに鉄人への道

バツグンに格好良くて面白いアクション映画です!

仲の良い友だちや恋人同士とワイワイ騒ぎながら楽しめる映画でした。3 種類のアイアンマン・スーツが格好良くてアクションも派手だし、「良い人・悪い人・もっと悪い人」がハッキリとしていて分かりやすい!

家族そろって お茶の間で観るのにも向いていますね。1 箇所だけ「わぁ~お(はぁと)」なセクシィな場面も出てきますが、「のうこうな らぶ・しーん」は皆無です。アレくらい一緒に観られなきゃ、逆に問題かも?


監督はジョン・ファヴローです。続編の『アイアンマン 2』や『カウボーイ & エイリアン』も監督していて、ノリに乗っている映画人ですね!

主役であるアイアンマンの「中の人」を演じるのは、ロバート・ダウニー・Jrです。新生シャーロック・ホームズも当り役だった彼は、見事に変わり者の天才役をこなしました!

『シャーロック・ホームズ』は最高傑作のアクション映画! | 亜細亜ノ蛾

すでにアイアンマン』シリーズは 3 部作まで作られることが決定しています。さらには、来月・2012/08/14 公開予定の『アベンジャーズ』にもアイアンマンが登場しますよ!

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第 9 地区 – 待ち続ける価値はあるのか

『第 9 地区』 (District 9)

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(ただただ──帰りを待つ日々)

本作品は、地球へ やって来た宇宙人と、彼らと接する人間を描いています。ジャンルで言えば「SF アクション映画」になってしまいますが、そういったカテゴライズでは くくれません。

この手の映画では、「地球外生物と人間との戦い」か「宇宙人と人間との心温まる交流」のどちらかを描写する──と相場が決まっています。ところが、『第 9 地区』は、「それ以外」の話を見事に描きました!

ぜひとも大勢の人に観て欲しい映画です!

ただし、いろんな方向へ「毒」を持った触手が伸びている作品であるため、鑑賞には心の準備をお忘れなく……。なにしろ、あのヨハネスブルクが舞台です。下のページで面白おかしく書かれている内容も、冗談は半分──もないと思う。

ヨハネスブルク – アンサイクロペディア

注目して欲しい部分は、人間の主人公──ヴィカス・ファン・デ・メルヴェシャールト・コプリー)が、とんでもなく性格が悪いことです。こんなに最後まで主役に感情移入も共感もできない作品は、ほかにはありません。

真の主役は、地球での名前をクリストファー・ジョンソンと名付けられたエイリアンです。ヴィカスよりも、人間らしい。演じたジェイソン・コープの姿は、本編ではいっさい見られませんが、大きな拍手を贈りましょう。

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26 世紀青年 – 教育よりも刺激を求めた末の世界

『26 世紀青年』 (Idiocracy)

Book and the Green Laser
(「でんかいしつは──ニャんにでもきくニャ!」)

隠れた傑作 SF コメディです!

主人公のジョー・バウアーズ(ルーク・ウィルソン)とヒロインのリタ(マーヤ・ルドルフ)が人工冬眠から目覚めた 26 世紀の世界では、「頭にゆとりある人」ばかりになっていた──という内容で、なかなか笑ってばかりもいられません。

法律のことなど何も知らない弁護士のドクター・レクサス(ジャスティン・ロング)やプロレス・チャンピオンの合衆国大統領などが出てきます。国民たちは、リビングでイス代わりのトイレに腰掛けて、スポーツ・ドリンクを水代わりに飲み、下品なテレビ番組を見ている。

お子様に「ユニークな名前」をつけたり、計画なく子どもを作ったりする現在の世界を見ていると、この映画みたいな世界になりそうでこわい……。

(まともな親なら参考にならない)参考: DQNネーム(子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ)

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監督は、『ビーバス & バットヘッド』の制作と声優を担当した マイク・ジャッジです。

あのアニメを知っている人なら、『26 世紀青年』は「B&B の実写版」で通じるでしょう。「脳みその容量が足りなさそうな人たち」の描写ならお得意の監督です!

スポーツ・ドリンクでポップコーンを流し込みながら観て欲しい映画でした。そうすれば、明日から仕事や勉強をがんばりたくなるはずです。

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デジャヴ – 運命が彼女に負わせた傷を癒せるか?

『デジャヴ』 (Deja Vu)

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(どこかで見たことがあるね──ハハッ)

意外な展開に驚く、素晴らしいアクション映画です!

主人公はデンゼル・ワシントンが演じるダグ・カーリンで、日本ではなじみの薄い「ATF 捜査官」という役職に就いている。「FBI の特別捜査官」でも「警察官」でもないところに、何かミソがあるのかな──と思わせる役柄です。

ATF とは: アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局 – Wikipedia


出航する寸前のフェリーから、『デジャヴ』は始まりました。日常でありながら非日常・慌ただしくて穏やかな舞台は、映画にピッタリです。効果的なオープニングでしたね。

船の乗客たちは、誰もが嬉しそうな顔をしています。真っ白い服に身を包んだ水兵たちは、さすがにすました表情をしているけれど、それが逆にカモメを思わせる。

──なんとも平和な始まり方です。

──数分後、彼らは爆死する


上記のように、最初から画面に引きずり込まれるような展開が見事です。「フェリーが爆発する」と書く時点でネタバレですが、そうと分かっていても驚かされる映像ですよ!

フェリーの爆発はテロ事件であることを、ダグはすぐに突き止めます。その捜査の手際も鮮やかで、「地道な捜査で犯人にたどり着く映画」だと誰もが──だまされる。

ところが、捜査を支える斬新な装置が登場してから、映画のふんいきが一変します。この装置は非常にキケンで、一歩間違えると捜査どころか、映画の世界そのものが崩壊してしまう。なんとか上手にまとめていましたね。

途中で出てくるカー・アクションも、ほかの映画では観たことがないような仕掛けになっています。上で出てくる装置が、アクションでも生かされている。ほかの監督も、マネしたくて仕方がないでしょうね(過去にもあるかも?)。


自分のように、映画を観ている最中はボケーっとしていると、タイトルの意味に気がつくのは終盤です。それまでは、「どこが『デジャヴ』なんだ?」と思ってしまう。

でも、たとえば、この映画のタイトルを「装置の名前」にしたら──台無しだ! 見終わったあとに「どこからどこまでがデジャヴだったのか?」をじっくりと考えると、背筋がゾクッとしますよ。

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