suspense一覧

『ゴーン・ガール』 円満な夫婦生活・オア・ダイ

ゴーン・ガール』 (Gone Girl)

Punch and Judy パンチとジュディ──彼らが幸せになる道は?

「夫婦愛とは何か」を描いたラヴ・ストーリィです!

5 周目の結婚記念日に、妻が失踪してしまう。
残された夫は妹に協力を求め、妻の行方を追った。真実が明かされた あと、「結婚とは何か」を観客にも問いかける──。

もちろん、それだけでは終わりません!
なにしろ、『ドラゴン・タトゥーの女』を監督したデヴィッド・フィンチャーの作品ですからね! 自分が大好きな『セブン』の監督でも あり、「人間の心の闇」を描かせたら天下一品です。

ホラー映画より怖い恋愛物語でした!
彼女は どこへイってしまったのか──。

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『ルーパー』 愛のために生きるか アイのために死なせるか

ルーパー』 (Looper)

Infinite loop ループが ねじれても──他人に閉じられたくない

SF アクション映画の大傑作です! 何度も観たい!
タイム・トラベルが主題だけにタイム・パラドックスを含む矛盾だらけの展開ですが、そこが欠点にならない魅力に あふれています。深く考えずに観ても楽しめるし、考察しがいもある。

現在(2040 年代)25 歳のジョセフ・シモンズジョゼフ・ゴードン=レヴィットがクールに演じています。
30 年後(2070 年代)55 歳のジョセフ・シモンズブルース・ウィリスが熟練した演技で魅せてくれました。
この ふたりの出会いに注目です!

意外にも、もう 1 つのテーマは「愛」でした。
それぞれのジョーが、それぞれの愛に触れる。そして離れていく──。この愛おしさと せつなさは、誰でも共感できるでしょう。
恋人同士で観て欲しい名作です!

『LOOPER/ルーパー』予告編 – YouTube

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『007 スカイフォール』 ジェームズ・ボンドの故郷で散る!

『007 スカイフォール』 (Skyfall)

DSCF1113crop 空が落ちたかのように──静かな島

ダニエル・クレイグジェームズ・ボンド を演じる新しい「007 シリーズ」も、今回で第 3 弾になりました。本作品のテーマは「世代交代」です! ということは──。

冒頭から大迫力のアクションが楽しめる! ──と思いきや、5 分くらいで「いい最終回だった」な空気が流れて、急にオープニング曲が始まって驚きました。本編のシリアスさと「イメージ映像」との融合が素晴らしい!

そして、シリーズ第 1 作の『007 ドクター・ノオ』でショーン・コネリージェームズ・ボンドを演じてから、50 周年を記念する作品となりました!

レトロなアストン・マーチンや古い施設を出しつつも、時代後れにならず「古くて新しい 007」を作り上げています。サム・メンデス監督やスタッフが「007」に かける意気込みを感じました。

お色気シーンも「007」だけに出てきます。もしも お茶の間で流れたら、本編の言葉を借りると「ギリギリ合格ね」な感じ(つまり──)。ちょっと親密になってきた恋人同士や、仲良しの友だちと楽しみたい映画ですね!

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デクスター ~警察官は殺人鬼 シーズン 5 – 良心よりも行動を

デクスター ~警察官は殺人鬼』 シーズン 5(Dexter (season 5))

Dexter
すべての行動は──血が作り出す

デクスター』シリーズのブルーレイ・ボックスがシーズン 1 ~ 6 まで一気に発売されます!

さらに、少なくともシーズン 8 までは続くことが明かされました! あと数年はデックス漬け(血まみれ?)の日々が過ごせそうですね!

ニュース:製作総指揮が明言! 『デクスター』はシーズン8で終了する! | 海外ドラマNAVI


そんな時期に、ようやくシーズン 5 を見たので感想を書きます。今シーズンも おもしろかった!

自分なりに考えたシーズン 5 のテーマは「後悔と前進」です。人間 誰しも後悔する。いつもニコニコと笑ってばかりは いられない。しかし、そこから前を向くことが大事です。

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『P2』は傑作サスペンス・ホラー! 自分が被害者になり得る恐怖を味わえる!

P2

Fire Lane - (Explored) 明るく燃える街灯よ──ビルの階下へ届け

身近に潜む恐怖を描いたサスペンス・ホラーです!

ヒロインのレイチェル・ニコルズが素晴らしかった! クリスマスの寒々としたビルの中を、ドレス 1 枚で疾走する! 彼女の巨n ──髪が激しく揺れ動いています

さらに「18 禁」ということは……?(ごくり……)

彼女だけでも満点を上げたくなる作品で、かの「★前田有一の超映画批評★」でも良い点が付いていました。(おもに男性の)ツボを押さえた良い批評ですね。

超映画批評『P2』70点(100点満点中)


要点だけを押さえた構成も好印象でした。

最低限の必要な人物しか出てこないし、舞台もビルの中だけです。その分だけ、ヒロインに集中できて良い。「デラックス幕の内弁当デザート付き」な映画とは大違いだ。

サスペンスとしてのドキドキ感と、ホラーの恐怖感も味わえます。レイチェルを苦しめる男のクレイジィさが突き抜けている!

ホラー好きな恋人と楽しむと最高ですね! 逆に、「ホラーは苦手なの~(カマトトッ」というコと観ると、もっと愉快な思いができるでしょう。──もちろん自分は、ニタニタしながら夜中に独りで観ましたケド。

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『シャーロック・ホームズ』は最高傑作のアクション映画!

シャーロック・ホームズ』 (Sherlock Holmes)

It's Murder, Watson! 名探偵と名助手は──今後も謎を求める

すでに次回作のシャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』が DVD/Blu-ray 化されますが、ようやく 1 作目の『シャーロック・ホームズ』を観ました! 最高に楽しかったです!

ガイ・リッチー監督と主演のロバート・ダウニー・Jr が作り上げた「新しいシャーロック・ホームズ」に まず注目しましょう! 本作品のホームズは「鹿撃ち帽」なんて かぶっていないし、気取り屋さんでも ありません。

ヴァイオリンと冒険が大好きで、ボクシングも強くて活動的なシャーロック・ホームズは、じつは原作に近かったりする。シャーロキアンも納得のホームズ像なのでは?

シャーロック・ホームズ – Wikipedia

さらにジュード・ロウの演じるジョン・ワトソンが斬新でした! 「ワトソン役」と言えば助手役──というよりは、日本では「『水戸黄門』の うっかり八兵衛的な存在」ですよね。

ところが今回のワトソンは、「女性は君の領分だ」(『第二の汚点』)とホームズに言われるのも当然な美男子です! ──まぁ、この映画でワトソンともっとも「お熱い関係」だったのは、ホームズですけどもォ……

ジュード・ロウ出演: クローサー – 涙とともに味わわなければ、恋の味は分からない | 亜細亜ノ蛾

推理はホームズとワトソンにまかせて、古き良きロンドンの街並み派手なアクションに専念できる映画です! 友だちや恋人・家族とワイワイと観るのにピッタリで、「あまり気まずくならない程度の お色気」も好印象でした!

シャーロック・ホームズ (2009年の映画) – Wikipedia

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『アンノウン』は傑作映画! ヒロインが美しくアクションも謎解きも楽しめる!

アンノウン』 (Unknown)

Film Set 彼らの人生も──未知に満ちている

文句なしにオススメできる傑作です!

主演はリーアム・ニーソン で、植物学者という設定です。事故のせいで だんだんと自分の正体が分からなくなり、何度も鏡を観る姿は、科学者役の『ダークマン』を思わせてニヤリとしました。

名作映画の『96時間』とは違って、今回のニーソンは「カタギの人間」です。それなのに、なぜか派手な車の逃走劇を見せたり、身のこなしが華麗だったりする。「これは配役ミスなんじゃないの?」とツッコミながら観てくださいね!


ヒロインは 2 人いて、どちらも美しい!

主人公をうっかりと交通事故に巻き込んだ(てへぺろ☆)上に、黙って逃げてしまうドジっ子(?)タクシー運転手は、ダイアン・クルーガーがキュートに演じています。彼女のツンデレぶりに ご期待ください!

セレブなドレス姿の似合うジャニュアリー・ジョーンズは、主人公の奥さまを演じています。夫が行方不明になったのに彼女は警察へ届けも出さずに、なんと 4 日の間に「別の夫」と一緒になっていました!

これは NTR(寝取られ)作品だったのか……!?


見どころ満載で たっぷりと楽しめる素晴らしい映画です! 友だち同士でワイワイ観たり、恋人と 2 人きりで まったり鑑賞に向いた作品ですね。

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ドラゴン・タトゥーの女 – 愚かな男は女で愚かさを増す

『ドラゴン・タトゥーの女』 (The Girl with the Dragon Tattoo)

Dragon Fly ドラゴンは飛び去っても──代わりがいる

タイトルから想像できるように、ブルース・リーの幻の遺作をリメイクしたアクション映画です! 監督はクエンティン・タランティーノで、お得意の多弁すぎるトークと、残虐すぎるバイオレンスが見どころでした。

しがない探偵の元へ、謎の女が仕事を依頼しに来る。彼女に刻まれたタトゥ──そこに隠された秘宝の謎とは? やがて襲い来る悪の組織との闘い! 国中を巻き込んだ紛争の末に、衝撃の結末が! それは──、

──ここまでの話は全部ウソでした!

本当は、自分が大好きなデヴィッド・フィンチャー監督の映画です。彼の作品のなかで一番ふんいきが近いのは、『セブン』や『ゾディアック』でしょう。間違っても『ベンジャミン・バトン』のように ほのぼの路線ではありません。

自分は まったく内容を知らずに劇場へ足へ運んで、「ダニエル・クレイグが主演だし、お気楽なスタイリッシュ・アクション映画だろう」──とノンキに観ていたから、いろんな場面でアゴが外れそうになりました。

ストーリィは「40 年前に失踪した少女の真相を暴く」というミステリィ的な内容ですが、じつは主題は そこにはありません。

この映画の大半は、ヒロインを演じるルーニー・マーラが かわいい! ──という成分で構成されています。だから いっそう、アレな場面で息苦しくなる……。

これから『ドラゴン・タトゥーの女』を観る人は、あまり情報を仕入れずに劇場で観てください。とくに女性の方は、信頼できるパートナと一緒に行きましょう

映画が終わったあとで「誰と一緒に観たかったか」を考えると、ちょっとした「人生の棚卸し」というか友だち選びの手助けになるかも。

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デクスター ~警察官は殺人鬼 シーズン 4 – 彼女を力強く守る者は誰か

『デクスター ~警察官は殺人鬼』 シーズン 4(Dexter (season 4))

Adelaide the Sphinx
心安まるバスルーム──に忍び寄る影

デクスター』のシーズン「4」は、日本では「死」を連想させて忌み嫌われる番号です。ところが赤ちゃんが写っているパッケージはコミカルで、むしろ「誕生」を思わせるのですが──、

今シーズンのテーマは「別れ」でした。

思いもかけないタイミングで、いろんな人たちが このドラマの世界から去っていきます。「この人だけは、このまま幸せになって欲しい」──なんて祈りたくなる人物ほど危ない。

そしてシーズンの最後は誰もが驚きます!

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『ソルト』 – 第 1 回チキチキ アンジェリーナ・ジョリー七変化!

『ソルト』 (Salt)

Grains of salt
制限したほうが良いモノと──制御できない彼女)

アンジェリーナ・ジョリーの魅力が十二分に味わえる傑作映画です! おもしろかったー!

かなり残酷な冒頭の場面にも注目です。

痛々しいジョリーの姿は、『チェンジリング』を思い出しました。『キル・ビル』にも近い。凝視するには勇気がいります。

チェンジリング – 人を傷つけて喜ぶ人間──それは誰だ? | 亜細亜ノ蛾

ところが、スッキリとした後味が残りました。つぎつぎに謎が謎を呼ぶ展開と、アンジェリーナのアクションで、最後まで楽しめる。

アンジェリーナ・ジョリーが■■になる場面も驚いた!

基本的には「ソルトの超人ぶりを楽しむ作品」なので、家族や友だち・恋人と一緒に観て欲しい映画ですね。また観たいな──というか、続きが観たい映画です。

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