『バクマン。』 62 ページ 「小説と手紙」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 51 号)
(現実世界の)ジャンプでは、ハードな SF(『金と知恵』)や本格的な推理モノ(『TRAP』)・文学的なファンタジィ(『ハイドア』)で人気を取るのは、難しいでしょう。ましてや、アニメ化など、もってのほかです。
──そんなことは、ジャンプ読者であれば、すぐに分かる。
それなのに、『バクマン。』で上記の作品が出てきたときには、応援していたものです。「やべー、こんな SF、ジャンプで読んでみたい」「──え? なんで『TRAP』の人気が下がっているの……?」「中井さん、がんばれ!」と。
これが、作者のマジックです。読者は魔法にかかって、いい意味で「だまされていた」。
いま、よく見ると、王道マンガで勝負する舞台へと、話の場は移っています。子ども向けの笑えるマンガ(亜城木の新作)や、ラブコメ(蒼樹の新作)・ギャグマンガ(『BB ケンイチ』)など……。
これはいわば、今まではトリッキィな特技を使って、それぞれが勝手な戦い方をしていた(ハンター試験編)のが、「念でのバトル」へと統一された、みたいな感じです(伝わるかなー)。いまさら、念も使わずに創意工夫もないよね、と。
さて、そうなると、いまごろになって登場した「文学少女」は、この戦いについて来られるのでしょうか……(未成年だし、まだ「少女」でいいよね?)。
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