小畑健一覧

バクマン。 #64-2 「まんまと隠し事」 釣り合いと新しい恋

『バクマン。』 64 ページ 「まんまと隠し事」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 53 号)

Gymnast (by crises_crs) (by crises_crs)

安岡は、ずっと福田のアシスタントを続けています。ここまで来ると、『KIYOSHI』は「福田と安岡の作品」と言っても良いのでは。安岡のアイデアが採用されることも多そうだし、二人の連名でもいいくらいですね。

──というか、いいかげんにアシスタントを増やさないのでしょうか。安岡が休んだだけでも、『KIYOSHI』の連載はアブナいですよね。

たとえば、「アシスタントがボイコットして休載」というパターンはまだ描かれていないので、ちょっと心配しました。いや、今後はそういう展開も、ありそうだな……。

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バクマン。 #64-1 「まんまと隠し事」 地球の肥料とボクサータイプ

『バクマン。』 64 ページ 「まんまと隠し事」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 53 号)

One on One (by ElMarto) (by ElMarto)

『バクマン。』のコミックス第 6 巻は、2010/01/04(月)に発売されるそうです。もう、来年の話か……。鬼が笑い転げますよー(そろそろ、このコトワザが通じなくなってきている、と思う)。

そして、その前に、『HUNTER×HUNTER』の 27 巻が 2009/12/25(金)に登場です! これはうれしい。最高のクリスマス・プレゼントですね。というか、アレ……? 「くりすます」って何でしたっけ……。

そんな事はさておき、今週も 4 回に分けて感想を書いていきます。

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バクマン。 #63-4 「不信と信用」 ポストとマフラー

『バクマン。』 63 ページ 「不信と信用」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 52 号)

手編みのマフラー (by anko.gaku_ula) (by anko.gaku_ula)

サイコーとシュージンに向かって、港浦が 1 位獲ろうなと言っている場面は、かつての服部みたいですね。「13 ページ」のラストで、服部は叫んでいました。

あの時は、新妻エイジに勝とう、と服部は意気込んでいました。まさか、こんなにも差ができるとは、思いも寄らずに……。

港浦が 1 位を狙う理由のひとつは、山久への対抗心でしょう。しかし、亜城木夢叶の 2 人は、たんに港浦が本気を出して作品作りに協力している、と受け取ったようです。結果的に良いフンイキになりましたが、編集者が自分の私利私欲を、マンガ家に押しつけるのは問題ですね。まぁ、港浦らしいか……。

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バクマン。 #63-3 「不信と信用」 歳下とベタベタ

『バクマン。』 63 ページ 「不信と信用」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 52 号)

TOM & JERRY_sRGB_500h (by bLOGOS/HA HA) (by bLOGOS/HA HA)

今回の蒼樹は、自分の言動の不一致を感じつつ、確実にシュージンへと惹かれる自分を自覚しつつ、──自分の恋愛への「障害」を確認しています。

──彼女なら、見吉も岩瀬も、年齢の差も、乗り越えてしまいそう。

すべてを押しのけて、まわりを傷つけて、それでもシュージンが「手に入る」としたら──蒼樹は、全力を尽くすのでしょうか。──たぶん、そうしそう。恋に一所懸命──そう、この一か所だけに命を懸けることが、蒼樹にはできそうな気がするのです。そういう危うさを感じます。

ただ、それを、「週刊少年ジャンプ」で描けるかどうか、だなぁ……。そんなドロドロとした恋愛って、いままでにありましたっけ? 三角関係ができても、主人公の男の子視線から見た「都合のいい恋愛」しかなかった気がする。

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バクマン。 #63-2 「不信と信用」 ニワチピと男性不信

『バクマン。』 63 ページ 「不信と信用」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 52 号)

Toyota Noah (by aelena) (by aelena)

無重力ランドセルナビシューズは、普通に考えればスゴい発明ですよね。ところが、描き方しだいでは失敗発明になる。それが面白い。

これは、人間の描き方にも通じますね。本当は才能があってスゴい人物なのに、いざ登場してみると、とたんにコミカルな変人に見えたりして……。

「おっと、『めだかボックス』の悪口はそこまでだ!」(←誰?)

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バクマン。 #63-1 「不信と信用」 4 年と 135 回

『バクマン。』 63 ページ 「不信と信用」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 52 号)

Daihatsu Tanto (by King Chung Huang) (by King Chung Huang)

久しぶりに亜豆が登場します。まったく似ていないはずなのに、なぜか巡音ルカを思い出しました。なぜだろう?

クリプトン | VOCALOID2特集

あー、分かった! この亜豆の顔の角度と口の開き具合が、たこルカに見えたからか! ──とひとりで納得しました(だからなに?)。まる。

たこルカとは (タコルカとは) – ニコニコ大百科

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バクマン。 #62-4 「小説と手紙」 合い鍵と便せん

『バクマン。』 62 ページ 「小説と手紙」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 51 号)

cleaning (by egg on stilts) (by egg on stilts)

掃除のおばちゃんがやってくるコマに注目です。

「真城と高木のキョリ、近すぎない?(ゴクリ……)」とコウフンした、「フ」の付く女子もいるのでは。なんか、狙って描いている気がするなぁ……(気のせい)。

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バクマン。 #62-3 「小説と手紙」 直接対決と得意ジャンル

『バクマン。』 62 ページ 「小説と手紙」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 51 号)

Pencils and Moleskines 04 (by Paul Worthington)

(現実世界の)ジャンプでは、ハードな SF(『金と知恵』)や本格的な推理モノ(『TRAP』)・文学的なファンタジィ(『ハイドア』)で人気を取るのは、難しいでしょう。ましてや、アニメ化など、もってのほかです。

──そんなことは、ジャンプ読者であれば、すぐに分かる。

それなのに、『バクマン。』で上記の作品が出てきたときには、応援していたものです。「やべー、こんな SF、ジャンプで読んでみたい」「──え? なんで『TRAP』の人気が下がっているの……?」「中井さん、がんばれ!」と。

これが、作者のマジックです。読者は魔法にかかって、いい意味で「だまされていた」。

いま、よく見ると、王道マンガで勝負する舞台へと、話の場は移っています。子ども向けの笑えるマンガ(亜城木の新作)や、ラブコメ(蒼樹の新作)・ギャグマンガ(『BB ケンイチ』)など……。

これはいわば、今まではトリッキィな特技を使って、それぞれが勝手な戦い方をしていた(ハンター試験編)のが、「念でのバトル」へと統一された、みたいな感じです(伝わるかなー)。いまさら、念も使わずに創意工夫もないよね、と。

さて、そうなると、いまごろになって登場した「文学少女」は、この戦いについて来られるのでしょうか……(未成年だし、まだ「少女」でいいよね?)。

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バクマン。 #62-1 「小説と手紙」 両手に花と小説好き

『バクマン。』 62 ページ 「小説と手紙」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 51 号)

2009_07_07_153148_PENTAX_PENTAX K-7 (by asiamoth) (by asiamoth)

シュージンと岩瀬の「お付き合い」は、勘違いだと分かり、終わりました。ところが、シュージンと見吉との恋愛は、勘違いから始まったのです。

──この違いは、決定的に大きい。プライドの高い岩瀬からすれば、何年経っても忘れられない、屈辱でしょうね。それこそが、岩瀬がシュージンにこだわる理由なのかも

いや、それ以前に、女性という生きものは、「あの時の感情」を長い間──ひょっとしたら一生、持ち続けるのです……。

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