コミックス一覧

HUNTER×HUNTER 4 巻 「最終試練開始!」 2 – 決闘も運賃も負けない

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.4 「最終試練開始!」

大雀蜂
眠れる森の──蜂

第 4 次試験はゼビル島にて行なわれる「島編」で、No.23 から No.32 まで続いてきました。

──惜しい、あと 1 話でピッタリなのに!(『ふしぎの海のナディア』の「南の島編」は 23~33話だった)。

ただ、ゼビル島はくじら島と似た環境なのに、ゴンが地の利を生かすこともなく、ちょっと物足りなく感じました。

あまり少年マンガで森林が舞台のバトル・マンガを描くのも縁起が悪いから、これくらいでちょうど良いでしょうね(時代が逆だけれど)。

タカヤ -閃武学園激闘伝- #森漫画と呼ばれた理由(わけ) – アンサイクロペディア

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HUNTER×HUNTER 4 巻 「最終試練開始!」 1 – 一瞬のスキと一発の借り

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.4 「最終試練開始!」

Coffee Shop 44一杯の借りで済んだら──楽だったのに

もう時効だろうから白状すると──、ヒソカが言った下のセリフを、連載当時に決めゼリフとして掲示板で使っていました……。あのころのオレは青すぎた。いま思い出すと、顔が青くなる。

しかし 青い果実ってのは どうして ああも 美味し そうなんだろう ねェ…

H×H』の とくに初期は、自分にとって黒歴史の宝庫でした。似たような人も多いでしょうね。すっかり熟れきった果実の今、それはそれで良い思い出です。だから 10 年後にも感想が書ける!

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HUNTER×HUNTER 3 巻 「決着」 2 – 狩る×射る×滑る

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.3 「決着」

大すべり台
(さあ──大冒険の始まりだ)

飽きっぽい作者だけあって「トリックタワー編」は比較的すぐに終わったけれど、ほかのルートも描けば長々とした話にできます。ヒソカやハンゾーたちが どんな試練を受けたのか、どんなドラマがあったのか、考えるとワクワクしませんか?

ところで、ファンが作った同人誌に「本編とまったく同じ話」が描いてあったら、それは「パクリ」です。愛は感じても、評価はできない。

マンガを原作としたアニメなども、個人的には「二次創作」と思っています。同人誌もアニメも、原作と同じでは「話にならない」と考えている。上で挙げたような話の広がりがアニメにもあると良いですね。

原作厨(自分)は原作だけ読んでいれば良い。

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HUNTER×HUNTER 3 巻 「決着」 1 – 手で つかんで確かめる幸せ

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.3 「決着」

Late for Work / Tarde pa'l trabajo
(とてもじゃないが──彼には見せられない風景)

3 巻目ともなると登場人物は勝手に動き出します。だんだんと作者の言うことを聞かなくなってくる。

オレとクラピカが 勝って 前進だ !!」というレオリオの言葉を聞いて、自分の名前を抜かされたキルアがカチンと来る描写は、もう自動的に出てきたでしょうね。

「この人物は こういう性格なんですよ」というエピソードをわざとらしく入れるよりも効果的です。こういう細かい描写をはさむバランス感覚が冨樫義博先生は優れている。あまりにも多すぎるとウザったいし、すくなすぎると味気ない。

それでも、ゴンの性格描写は かなり抑えている感じがします。登場の場面も非常にすくない。おそらく意図的に描いていないのでしょうね。まだまだゴンの底が見えてこない。読者にも──作者にも。

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HUNTER×HUNTER 2 巻 「霧の中の攻防」 2 – 球を追い続けるような人生

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.2 「霧の中の攻防」

Show Off
(1 人だけ勢いよく燃える──そんな人生も良い)

ゴンとキルアで、ネテロ会長への接し方が あからさまに違っていて楽しかった。「いい性格をしている」同士のキルアとネテロは、会話をするたびに衝突しそうです。どんどん ぶつかって欲しい。

ネテロが持ち出した「ゲーム」の話は、普通だったら、「ほかの受験生よりも実力の劣る少年たちのために指導した」という場面として描くはずです。つまりは修行シーンですね。

ところが、本当に会長は退屈なんで 遊び相手を 探してただけなんですよ! これにはビックリだ。

ある意味では、子ども 2 人を一人前のように扱っているのかな。「大人げない」とも言うけれど。

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HUNTER×HUNTER 2 巻 「霧の中の攻防」 1 – 時には落ちることも正解

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.2 「霧の中の攻防」

spam musubi
(未知なる味の探求は──また今度に しよう)

コミックスの最初に描かれているイラストには、本編にも表紙にも無関係な、幼い女の子が登場します。容器に入ったプリンらしき物を食べているだけなのに──なんだかグロテスクに見える。『レベルE』を思わせる ふんいきです。

ハンター試験の不気味さを感じさせる──。

ページをめくると、リアルなタッチで描いたサトツ試験官が現れました! 「サトツには口があるのかどうか問題」の答えが得られる貴重な絵です。ありがたやー!

ほかの試験官や受験生のリアルな絵も見られて、「単行本では毎回おまけが あるのだな」と──この時は信じていました。信じるのは勝手だ。

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ジョジョリオン 1 巻 「ようこそ 杜王町へ」 – 珠玉の体験に濡れる!

『ジョジョリオン』 volume 1 「ようこそ 杜王町へ」

Slow growth
(かわいらしい花びらも──静かに うるおっている)

荒木飛呂彦先生の新作は、M 県 S 市 杜王町を舞台にして始まりました!

そう、『ジョジョの奇妙な冒険』の第 4 部と同じ町名です。しかし、登場する人物は まったく違っている。そもそも、第 4 部と同じ世界なのかどうかも不明です──。

なぜ『ジョジョリオン』は日本が舞台で、前作・『スティール・ボール・ラン』(『SBR』)の連載終了直後に描かれたのか? その答えは第 1 話を読めば すぐに分かります。

第 1 話が収録されたのは「ウルトラジャンプ」 2011 年 6 月号(2011 年 5 月 19 日発売)ということで、作者としては一刻も早く作品という形にしたかったのでしょうね。ネームは「あの直後」に書いたはずです。

本巻は物語の最初ということで、何もかもが謎に包まれている。表紙に描かれている「水兵のような格好をした主人公」の名前すら不明です。この「主人公は何者なのか?」という謎で読者を引っ張っていく。

そして、多くの読者の「よく知っている人物の名前」が出てきました──。

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HUNTER×HUNTER 1 巻 「出発の日」 2 – 同類 相まみえる

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.1 「出発の日」

The Simple Things...
(じっくりと味わいたい──物語も肉も)

ようやくハンター試験の会場に着いた! ──とは信じられない場所が描かれます。

そこで登場する「弱火で じっくり火を通したステーキ 定食」なんて、間違って注文する人がいるのでは? 昼食を食べに来たはずが、いつのまにかハンターになっていた──という幸運な者がいるかもしれない。

この疑問に対しては、下の文章を引用します。

肉を一番まずく食べるのは弱火でとろとろ焼くことである。焼き肉は強火で、ぐわっと、焼かなければ美味しくない。

つまりは、まともな舌を持った人であれば、弱火で焼いたステーキなど頼まない。さすが、練りに練られた作品ですね!(たぶん何となく考えたと思う)

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HUNTER×HUNTER 1 巻 「出発の日」 1 – 少年よ、大海へ挑め

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.1 「出発の日」

くじらたん!
(一回り大きくなって戻ってくる──その日を信じて)

あけおめことよろー(棒)。いやー(year)、年が明けましたね!(棒) 1 月 1 日という おめでたい日に、『HUNTER×HUNTER』 第 1 巻の感想を書くという喜びを全身で感じています!

「あれ? でも おかしーな もう日付は 2 日だけど……」「いやーー めでたい !!」(『HUNTER×HUNTER (6)』ネタ)

10 年以上も前から熟読しているコミックスなのに、読めば読むほど味わい深い作品です。スルメ──じゃ ありきたりだから、まるでクジラみたいに食べ尽くせない。

1 巻の前半は、言ってしまえば「登場人物と世界の説明」というだけの内容です。それなのに、どうしてこんなにワクワクするのか!

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バクマン。 16 巻 「新人とベテラン」 簡単じゃないと立ち直り

『バクマン。』 コミックス 16 巻 「新人とベテラン」

An apprehensive Butterstick
(見えそうで見えない──ようで見えている)

新年あけました あとの 2012 年 1 月 4 日に『バクマン。』 第 16 巻が発売されます!

なにしろ手元にコミックスもタイムマシンもないから、中身が分からないままにアフィ──じゃなくて紹介しましょう。いつもやっていることだから慣れたものです。

2012-01-04T23:42:41+09:00 追記

コミックスを購入したので、記事を書き直しました。この巻もネームを紹介するページが最高に面白いですよ!

16 巻の表紙は新妻エイジでした! 15 巻の感想でも書いたように、アニメを意識しているようなイラストです。普段はかなり地味ぃーな感じなだけに、ポップで良いですね!

バクマン。 15 巻 「励みと想い」 異動願と「殴りなさい」 | 亜細亜ノ蛾

この調子で次の表紙はヒロインを頼みますよ……。

16 巻の見どころ

表紙から ずっと新妻エイジのターン! が続いています。おもしろいだけではなくて格好いいし、彼を主役にした作品も作れそうですね。──一日中マンガを描いて終わるけれど。

服部の想像したエイジは、ものすごい格好で執筆していました(p.76)。特殊な趣味を感じさせる想像力ですね。ところが大場つぐみさんのネームでは、もっと ぶっ飛んだポーズで描いている。

大場ネームの面白さで言えば、ダイエットに挑む中井の体形が すさまじかった。もはや人間じゃない。まだ小畑健さんは抑えて描いていたのですね。

大場さんが描くと、高浜も「きのこヘチマ人間」です。

「福田組」の組員たちが、久しぶりにエイジの仕事場へ集まる場面も良かった。各作家の熱い思いが見える。それでもエイジは ずば抜けていて、まさにラスボスといった感じでした。コンティニューができないから無理ゲーです。

「岩瀬の回」とも言える「140 ページ」も味わい深かった。最近は出番が一段と減ってきたけれど、良いキャラだから岩瀬を活躍させて欲しいです!

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