週刊少年ジャンプ一覧

バクマン。 #135-2 「連続と阻止」 10 週連続と嫌いなマンガ

『バクマン。』 135 ページ 「連続と阻止」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 27 号)

Ikey at 10 Weeks Old
(10 週間──それが彼の年齢)

岩瀬愛子との打合せをした際に、港浦はボケーっとしていました。その理由を岩瀬は勘違いしていますが、実際には、

「ハズレが出ても、もう 1 本」

という逆・当たり付きアイスクリームみたいな発想をしていただけだという……(ハズレ→『+NATURAL』・当たり→『正義の三肩』)。

港浦と高浜が 0 から立ち上げて、ようやく初ヒットになった作品が『三肩』だから、思い入れの度合いも違う。それは分かるけれど、ほかの作品を ないがしろにするのは問題です。

あの中井巧朗ですら、まともに働いている。今も昔も、アシスタントとしての腕前は一級品です。彼と比べると、本当に港浦は良いところが見当たらない。この先、見せ場があるのでしょうか。

「数打ちゃ当たる」方式で予想しておくと──。

『三肩』のドラマが失敗しそうになったり、原作を無視した演出をしようとした時に、「あんた マンガを何だと思ってるんだ!」と格好良く港浦が監督に注意する──といった展開が、あったらいいな……。

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バクマン。 #135-1 「連続と阻止」 隼と噂

『バクマン。』 135 ページ 「連続と阻止」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 27 号)

Falcon flying
(幸運も時間も恋人も──つかまえないと逃げていく)

今回の『バクマン。』は熱い! これまでの伏線を一気に回収し、最後に少年マンガらしい終わり方をしていて、スッキリしました。すこしだけ、モヤモヤ感は残りましたが……(明日以降に書く)。

「模倣犯編」では、「マンガが社会に与える影響」に作者は どう立ち向かうか──というテーマがあったと思います。登場人物たちが成長してきて、マンガ家としての あり方を考える時期に入ったのでしょう。

今回からは、「『ジャンプ』にマンガを書くということ」について、より深く追及した内容になっています。──あまり突っ込みすぎると、この雑誌で連載を目指す人が減りそうだけれど……。

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バクマン。 #134-4 「独走と鈍足」 貢献度とダメ押し

『バクマン。』 134 ページ 「独走と鈍足」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 26 号)

Slot Machine
(ダメな目押し──ではない)

『バクマン。』の世界では絶対的な天才である新妻エイジも、まだまだ「一番人気の作家」とは言えないそうです。コミックスの売り上げで一番の作品は、あっちの世界でも『ONE PIECE』でしょう。下の参考サイトを見るまでもなく──。

『ONE PIECE』を抜く作品は、これから何十年も現われない気がします。なにしろ、まだまだ話は続いていく。100 巻までの間で、何十巻分も回想シーンがあったりして……。

──ただ、それは「これまでにコミックスを売り上げた累計」の話であり、「最新コミックスの売れ行き」で考えれば、今 1 番の作家は、エイジかもしれませんね。

いずれにせよ、「新妻エイジは 1 番ではない」と得意げに語れば語るほど──、自分の出世は遠いということに、雄二郎は気がついていない。そこが面白かった。

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バクマン。 #134-3 「独走と鈍足」 俺の時代と真の看板

『バクマン。』 134 ページ 「独走と鈍足」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 26 号)

(^0^)/
(その時代に合った──看板があるべきだ)

「ダイエットと肥満は 1 日にしてならず」といった言葉を聞いたことがあります。たいていの場合は、すぐに太るわけではなく、だんだんと「いまの体形」になっていく。だから、減量にも時間がかかるのです。

中井巧朗のダイエットも、とても成功しなさそう。

ただ、吉田が本気になれば、どんな手を使ってでも中井の食事を制限するはずです。その時が、中井の第二の人生の始まり──なのかもしれません。とてつもなく、先は長そうだけれど──。

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バクマン。 #134-2 「独走と鈍足」 以心伝心と最終決戦

『バクマン。』 134 ページ 「独走と鈍足」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 26 号)

Walpurgisnacht (13)
(最後の戦いにふさわしい──夜が来た)

もともとマンガをバカにしていた岩瀬が、次から次へと前よりも強敵が出てくる「インフレ・バトル」の話を書いている。人は変われば変わるものですね。

おそらく岩瀬は、連載を始める前に大量のバトル・マンガを読んで研究したのでしょう。そこまでした原因が、けっして手の届かない「初恋の人」というのも切ないけれども……。

あとは服部の助言だけが頼りだったため、岩瀬が書く話は、七峰透のマンガ以上に寄せ集めの内容になっていたはずです。そのわりには、アニメ化の決定までが早かった。

岩瀬と服部が作った原作から、マンガの天才・新妻エイジがアレンジを加えることによって、『+NATURAL』は人気マンガとなったのです。エイジの力がなければ、もっと早く人気が失速したに違いない。

「自分に誇りを持っている努力家」という共通点を持っている岩瀬とエイジは、もっと上手に連携して欲しいところです。中継している担当者に問題があるのかも。

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バクマン。 #134-1 「独走と鈍足」 安心と手抜き

『バクマン。』 134 ページ 「独走と鈍足」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 26 号)

2010-11-03_034254_Canon EOS 7D_18-270mm
(安心した表情を見るのは──とても うれしい)

最近は ずっと王道バトルが 上位──とシュージンは言っています。この「最近」は、『バクマン。』の世界のように 5 年後も続いているのでしょうか。すくなくとも、原作者の大場つぐみさんは、そのように想像しているようです。

現実世界の「ジャンプ」では、シュージンが言うところの「邪道バトル」──心理戦が増えてきました。「特殊能力や腕力の強いほうが勝つ」という単純さも良いけれど、「頭が良くて応用力がある人間は強い」という描写のほうが、現実的です。

個人的には、最近の『めだかボックス』と『奇怪噺 花咲一休』の頭脳バトルが好きです。『エニグマ』に出てきた「これまでの認識をすべて ひっくり返す」という描写もたまらない。

これからのバトル・マンガは、頭脳戦の要素が必須でしょうね。だから──、いつまでも「修行編」を描いている場合じゃないと思うなぁ……(どのマンガのこと?)。

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バクマン。 13 巻 「愛読者と一目惚れ」 愛の告白と幸せな 1 日

『バクマン。』 コミックス 13 巻 「愛読者と一目惚れ」

heart glasses
世界がバラ色に見えた──日もある

13 巻は、本当に見どころが多い! コミックスの紹介を書く前に読み直したら、いつもとページ数は変わらないはずなのに、1.5 巻分くらいの内容に感じました。

世の中でこれほど価値のある 400 円は、ほかにあるでs いやない(フライング反語)。

今回の表紙は、「川原で寝転んでいる様子を上から見る」という おなじみの構図です(毛足の長いカーペットという可能性あり)。なんと、折原と森屋が(見切れつつも)描かれている。

あの天才・平丸一也ですら、やっと前巻で表紙に起用されました。彼と比べると、アシスタント・コンビは役得ですね。

バクマン。 12 巻 「画家と漫画家」 花火の音と 100 分超え : 亜細亜ノ蛾

残念なことに、白鳥シュンとカヤは、帯の文字で隠れる位置にいます。重要な人物なのに、この扱いは かわいそう。とくに最初は存在に気がつかなかった白鳥は、まるでマミってるみたいです(最近の流行?)。

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バクマン。 #133-4 「励みと想い」 荒療治と手柄

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

Free floral henna design from Very Victoria, Victoria Welch's second henna design e-book
(手描きの手の柄──は関係ない)

時事ネタを作品の中に取り入れるのは、作風によって難易度が変わってきます。『SKET DANCE』や『銀魂』なら、何だってネタにできる。しかし、オサレオシャレ系バトルマンガの『BLEACH』あたりだと、現実世界を意識するなんてダサくなります。

最近の『バクマン。』は、「精神的ショックを受けた人と、どう接するか」というテーマを描いてきました。まさに、現代の日本人の心を揺さぶる題材ですね。

心に傷を負った人と接する時には、今回のサイコーのように、まず一人で 考えていても 駄目だと気付く。そして、話し合って相手の気持ちを理解した上で行動する。──この誠実さが、現代人には必要でしょう。

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バクマン。 #133-3 「励みと想い」 精神的ダメージと勇気付け

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

128 of 365- "Boyfriend jeans" are stupid
(世の中には──良いダメージもある)

シュージンは、食事の途中で席を立つことが多すぎます。せっかく作った料理が台なしになるし、カヤは独りで ご飯を食べることになる。今回も、そのような場面が出てきました。

食事をする数十分間を削ってまで、原作を書く時間を取る意味があるのかな──と思ってしまう。もちろん、「切羽詰まった感じを出すための演出」なのは分かっているけれど、カヤが かわいそうです。

そこで、「※原作を仕上げたあと、シュージンはカヤとイチャイチャ(はぁと)しながら ご飯を食べました」──と脳内で補完しておきましょう。

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バクマン。 #133-2 「励みと想い」 同一犯と報道

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

Poisson d'avril
(魚を盗んだのは──同一犯かと思われる)

新妻エイジが、読者アンケートの 1 位を狙っています。呼吸と同じレベルでマンガを生み出す天才ですら、「ジャンプ」の頂点は手ごわかった──。

ここで、ちょっと想像してみましょう。

現実世界の「ジャンプ」で、人気アンケートの順位が現在 1 位なのは、おそらく『ONE PIECE』でしょう。2 位と 3 位は、『NARUTO 』・『BLEACH』・『トリコ』あたりが取り合っているはず。

参考: ジャンプ掲載順考察

2 位以下のマンガが、この状況で『ONE PIECE』を抜く週があるかというと──、うん、ありそうな気がします。じつは、書き出すまでは「むずかしそうです」という結論を導きたかったけれど──、だるい回想シーンの回がありますからね……。

そう考えると、2 番手がいくら面白い話を描いても、『ONE PIECE』が不調の回と重ならないと、なかなか 1 番には ならないでしょう。つまり、実力だけでは 1 位を獲りにくい。

それでは、エイジも同じなのかというと──。

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