死神界のリンゴは砂の味

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DEATH NOTE : Page.56 「抱擁」

今回、「*死神も照れる*」事が分かりました。
さて、全く*そんなことはどうでも好くて*、今週のジャンプには、ミサのバレンタインデイ・スペシャルポスターが付いていたのが良かったですね。よく見ると所々ドクロがあって毒々しいですが、ミサらしい可愛らしさが出ていて非常にいい感じです。
もちろん本編も目が離せません。物語もいよいよ佳境です。

感想
天然ミサ

いよいよ、**リュークの復活**です。しかしミサは相変わらず天然というか何と言うか……。リュークが差し出した“死神界のリンゴ(*かじった跡*あり)”を何のためらいもなく食べ(ようとし)たのはびっくりです。人間にとって毒になる可能性もあるのでは? というか、この何気ないシーンは「リンゴを口に含んだことによって、将来**ミサが死神になる**」伏線では……というのは考え過ぎですかね。

死神の目を得たが……

またミサは、死神の目の取り引きをしてしまいました……。仮に、本来ミサが80歳くらいまで生きられたとして、レムとの取り引きで寿命は半分(残り60年→30年)、今回リュークと取り引きをして、さらにその半分なので、ミサの寿命はあと15年ほどでしょうか。以前、「きれいなまま死にたい」と言っていたミサの望み通りですが……。
前から思っていましたが、ミサは、友達宣言をした竜崎=流河=Lを殺すのに、何のためらいもないようですね。少しは葛藤するかと思ったのですが、ミサにとってはライト以外の人間は、生きようが死のうが構わないようですね。……もしかすると、自分さえも。

名前を忘れた

たとえば今まで「Lがライト(キラ)と出会う」「Lがデスノートを手に入れる」「死神の目を持った“キラ”がLの名前を知る」、といった状況になればゲームオーバー・この物語はすぐ終わると思われていました。しかし、今まで上記のような状況になっても物語は終わりませんでした。
今回も、「ミサが記憶を取り戻すとLの名前が分かる」と疑わなかったのですが、見事にだまされました。確かに、ミサの立場になって考えれば、「名前を覚えていない」可能性に気が付きましたね。
ライトは、ミサがLの名前を思い出しても忘れても、支障がない計画を考えていたのですね。ミサの寿命が更に減ったのも「計画どおり」なのでしょう。ライトにとって、やはりミサという存在が邪魔なのでしょう。しかし、リュークとレムのノートを交換したのが、まさかこんな理由とは……。なんだか、つくづく不幸なヒロインですね……。

そしてLは

LはLで、死神相手に取り調べです。ソフトクリーム片手に呑気なものですが……。
Lは、ミサのことをいまだに疑っているので、今後対面することはないでしょう。また、モニター越しにミサを見たレムの反応を見て、ミサとレムの繋がりを推理しそうです。まだレムに「火口の前にノートを渡した人間はいるか」といった質問をしていないようですが、次回以降その辺りから事件の真相に迫っていくのでしょうか。

次回の予想

ライトの計画・Lを消すには、ミサがLの名前を覚えていれば、もう完了しているはずでした。ミサが名前を忘れた今、ミサが改めて手に入れた死神の目を使って計画を進めていくようです。
しかし、Lはもう二度とミサの前に顔を出さないでしょう。では、どうやってミサがLの名前を知るか。色々考えましたが、どうもいい考えが浮かばなかったです。おそらくライトの計画は、今すぐにLの名前を知るのではなく、いくつかの過程を経てLの名前を暴く計画ではないか、と想像します。