『シャッフル』
いつものように、レンタル DVD の「サスペンス」コーナ巡りをして見つけた作品。パッケージがなかなかオシャレなので借りてみたところ、けっこう面白かったです。
全体的に漂うチープ感に苦笑する事も多いですが、それゆえに、まんまとトリックに騙されました。あまり期待をせず、軽い気持ちで見るのがちょうどいいですね。
しかし、DVD に収録されている予告編がいただけない。ほとんど、犯人がわかってしまいます。予告編は後で見ましょう。
──思いっきり余談だけど、「シャッフル」で検索すると、ハーレム・シャッフル01 香山リカと素人女性というアダルト作品を見付けてしまった。──え? これってあの精神科医? ──んなわきゃないよねぇ……。名前が名前だけに(人形のリカちゃんと同じ)、うまく調べることができませんでした。
怪しい登場人物
管理人を始め、アパートの住人が次々と殺されていく。どうも、同じアパートの住人が犯人に違いない、という状況。
そして、アパートの住人たちは、いかにも怪しい人たちばかりです。主人公の女性と、いかにも頭が悪そうな男三人組(ホラー映画で真っ先に死にそう)を除くと、主要人物全員が犯人に見えます。
主人公の妹は自傷行為を繰り返す情緒不安定、陽気なゲイのお兄さんはヤク中で金欠、越してきた精神科医は行動が異常。まともそうに見える管理人の親子も、やっかいな住人が死んだことを喜んだり。
まぁ、これでもかというくらい、全員が容疑者に思えます。
漂うチープ感
前述の通り、何とも B 級感丸出しの映像。出演者達も、「──誰?」という役者ばかり。アクションシーンも、映画の雰囲気を盛り上げるよりは、「それなんて 80 年代ホラー?」という感じ。
そのため、2005 年の制作ですが、90 年代くらいの作品に見えます。DVD の画像状態も良くなかった。(いまどき)4:3 だし。
意外などんでん返し
──という感じなので、見始めて 30 分くらいでだらーっとしながら見ました。
そうしたら、犯人がわかるシーンで、ちょっとびっくりしました。「え、この映画でそのトリック !?」、と。もうちょっとストレートな作品かと思ったら、意外と意欲作だったのかも。ラストも、なかなか余韻を残す終わり方です。
しかし、やっぱりチープ感が大きく足を引っ張っていますね。小説だったら、もっと盛り上がったことでしょうね。