雑君青保プ・雑君赤保プ
「雑君保プ」(ざっくんぽっぷ)先生の『雑君青保プ』と『雑君赤保プ』という、(雑君らしい)珍妙なタイトルのコミックが発売された。そう、なんと 2 冊も! 合計で 600 ページもある。ハムスターくらいなら圧死できる重量ではないか。ネオジオのロムカセットに勝るとも劣らないボリューム感だ。
最近になって新刊の情報を知って、さっそく『雑君赤保プ』を Amazon で注文して読んだ(みんなもマネしよう)。『青』については後述する。
入手が困難な同人誌や雑誌の掲載分、また未収録のマンガもこれ 1 冊で読める。なんというお得感だ! たとえ 16 万円でも買っていただろう(円の価値が 100 分の 1 になるか財産が 100 倍になる・160 万円ほど拾う、などがあれば)。
自分は、「じゅげむ」(寿限無・寿現夢)などというマイナなゲーム雑誌も雑君のマンガ目当てで買っていたし、同人誌も何冊か持っている。それでも見たことのないマンガが多い。それに、手元に置いておくにはコミックがちょうど良い。
雑君保プとは
雑君保プを知らない人には、人生の半分 それも もっとも美しいほうの半分が かくされている
(スダンタール・『雑君赤保プ』 p.177)──。
根腐軸盆(ねぐされじくぼん)やハッピー・ポン子(ハーポ)という名前にピンと来ない人生なんて、「アッチのほう」もピンと来ない人のようだ。
とはいえ、「アルファベット・カルテット」の「C」だけが女性、ということを知っている人は少ないかも(そういう視点で見ると、また違った味わいが……)。
- 雑君保プ とは – はてなキーワード
- 情熱ブンチキ御殿4
- 公式・個人サイト
- * 数年前まで、もっと毒々しいデザインだった
- 情熱ブンチキBLOG
* いつの間にやら、ブログを始めておられた!
- エイプリルフール・イブだし、雑君保プを語るか : 亜細亜ノ蛾
- 自分が昔に書いた記事
- * 好きな対象ほど上手に語れない、根っからの照れ屋さん(良いほうに解釈)
『雑君青保プ』が手に入らない!
しかし、『赤』は簡単に買えたが、『青』がウェブ上ではどこにも売っていない。近所の書店を探すか……。
売れたから在庫がない、ということであれば増刷も見込めるかも。先生も印税で(洋ゲーが買えて)ウハウハだろう。ぜひともそうなって欲しい。同意する人は、このページから購入するのも 1 つの手だ(そのほかの選択肢は少ないだろう)。
──ところで、2008 年になっても DOOM をやっているらしい(『雑君赤保プ』 p.272)。「C-DOOM」と表記しているが、「Classic DOOM」のことだろう。自分は、昔にダウンロードして少し遊んだだけで放置していた。またやろう。いまとなっては入手が難しいが、いくつかミラーサイトもあるようだ。
Via:
雑君保プの名前を 2008 年のいま、新刊コーナで見ることができるなんて……! もう新しい本は同人誌以外には出ないと思っていた。(たまたま見つけたとはいえ)情報をありがとう!
生きていたのかーッ!!雑君保プ!! – コードギニャース!!専用のズコー!!
そんなことを言うと「作家に対して失礼な……」と思われる方がいるかもしれない。しかし、『メスト』や『コミゲ』・「新声社? 倒産? 何のことです?」といったキィワードに「耳ダンボ」な人には、事情が分かるだろう。
メールマガジンもあり
「GAMESIDE(ゲームサイド)公式サイト」に『赤』『青』の特設ページがある。いまいち気合いが入っているのか入っていないのかハッキリしないデザイン──はさておき、一番上のメール型アイコンをクリックすると、メルマガへの登録画面が開く。さっそく登録した。
「ドゥーム真理教」への勧誘や「ラブラブ党」の入党申し込み・「全日本ストレス解消友の会」会報が届くのではないかと予想する。
ITmedia で特集記事
なんと、ITmedia でも紹介のページが組まれていた。1 行目を読んで「あ、この人は『分かっている』な……(ニヤリ)」という書き出しで安心だ。
雑君保プ、と聞いてすぐに「あ、ゲーメストの人ね」と浮かぶ人は、たぶん青春時代をゲームセンターで過ごした、バリバリの格闘ゲーム世代だろう。中には「あ、ゲームサイド(ユーゲー)の人ね」という、レトロゲーム好きな若者もいるかもしれない。
黒もあるでよ
公式サイトの情報ページ(info)によると、『雑君黒保プ』もあるらしい。中身は諸事情で青本赤本に載せられなかった原稿をコッソリと…
とのこと。
いやー、それにしても……。『赤』にも載っていたけれど、雑君のエ■描写って、意外なくらいに「ベタな萌え」路線をかわいらしく描ける。──のだけれど、なんというか「友だちの性癖が思いもよらぬ方向を向いているのを知った」とか「コドモとばかり思っていた妹は、知らないうちにお兄ちゃんの一生分の性的体験を超越していた」とか「スカートの下に(以下略)」とか、そういった気恥ずかしさを感じる(気恥ずかしさ、のたとえか?)。
べつに「失望した!」とかいう意味ではなく、『ワーヒー』のノリとかを知っていると、ね。
まとめ
いつものように、中身にはほとんど触れずに、周辺の情報と「思い」だけ書いた。うっかりとこのページに来た人は、なんのことやら分からないだろう。それでいい。買えば分かるのだ……!
さて、明日もまた、『青』を探しに田舎の街をさまよう仕事が始まるお……。