バクマン。 #87-4 「ケーキと強敵」 3 年連続と鬼金

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『バクマン。』 87 ページ 「ケーキと強敵」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 26 号)

gold cast bar (by hto2008)
(それは、「金棒」ではない)

今回、いつものように雄二郎はノンビリとした口調で語っていますが──、たしかに、亜城木夢叶には後がありません。

港浦に言わせると、実質半年以上続いたから、『疑探偵 TRAP』も成功だという(『バクマン。 (7)』 p.35)。『走れ! 大発タント』も、低年齢層と編集部内での評価は高かった。

──だからこそ、港浦にはなんの危機感もなかったし、いまだに『タント』をやめた理由も、腹の底から理解しているワケではないのでしょう。

こういった、マンガ家と編集者との意識のズレを見ていると──、編集者ってなんなのだろう、と思ってしまいます。

服部と吉田──あとはお情けで──雄二郎の 3 人で、新しいマンガ雑誌を立ち上げたら面白いのに。

(服部の策略と吉田の人心掌握術とで爆売れ→雑誌にアフロが混入→廃刊)

珍しい 作家だよな

上で書いていて改めて気がつきましたが、『タント』を読んで「亜城木は良くやっている」と思った編集者も多かったんですよね。アフロもその一人でした。

亜城木夢叶という作家のことを本当に理解している人間は、「ジャンプ」編集部の中には、服部(と吉田)以外にはいないのです。ここで言う「理解」とは、サイコーとシュージンのワガママを許すこと──も含まれる。

よく考えると、ものすごくやりにくい状況で、キセキ的に服部と出会い、亜城木夢叶はなんとか生き延びている。

もしも、連載までに出会った亜城木たちの出会った編集者が、イーカゲンな雄二郎だったり、どこまでもお笑いの港浦だったり、「そのほか大勢」だったりしたら──。

いまだに亜城木は、「ジャンプ」誌上に、デビューすらしていなかったりして。

服部さんに戻るんですか !?

──ということで、サイコー・シュージンにとっては、担当の編集者が服部に戻ることは、(読者にとっても)この上ない朗報です。

ただし、港浦との電話でそのうれしさを爆発させるようなことは、気配り上手のシュージンはしない。しないけど──、内心はメチャメチャ喜んでいるでしょうね!

理由は次のページで分かりますが、ここで港浦がヘコんでいないのはグーです。ヘタにメソメソされても困る。それよりも、最後まで亜城木を応援して見送ってくれるほうが、お互いに気持ちが良いですね。

望むところだ !!

新妻エイジ・秋名愛子(岩瀬)と、亜城木夢叶とのライバル対決は、そのまま「港浦対服部」でもあるという……!

これは、作家と編集者との力を足してみると、互角くらいになるのではないでしょうか。あるいは、見方を変えると、「エイジ対服部」とも言えるわけですよ。

正直なところ、サイコーとシュージンには、まだまだエイジと互角異常に戦えるだけの力は──ないと思う。そこで、服部との協力が生きてくる。『完全犯罪クラブ』の連載は、最初のウチは、服部のアイデアがたくさん入る──と見た!

先輩と一緒に行く

カヤは自分で言ってから否定していますが──、岩瀬も蒼樹も「男の世界」で戦っている。それは、「ジャンプ」や少年マンガというよりかは──『バクマン。』の世界観が「男臭い」からです。

でも、今回の戦いには、蒼樹は不参加でしょうね。福田も、だんだんと出番が減っている。──知らないうちに、二人がくっついているフラグなのでは……。

そしてカヤは──ふ、太った !? 彼女には、「減量」という名の過酷な世界での戦いが待っているのです……。

亜城木夢叶がデビューして以来、ようやく服部が担当になったわけですが、当の本人は浮かない表情をしている。あれ? これまでの展開で、亜城木の担当を服部が喜ばない理由って──ありましたっけ?

例によって例のごとく、わざと外れる予想を書いておくと──、岩瀬との打合せでリードされることが、なんだかんだ言って服部は好きだった、と気付いたのだったりして。

コメント

  1. コウ より:

    はじめまして。大ボリュームの感想、楽しく拝見させていただいてます。
    鋭く核心を突くキャラとして描かれてきたエイジが、今後港浦に対してどういう対応をとるのかが気になりますね。
    秋名のネームのキレが鈍った際には、遠慮なしにぶった斬っていましたし。
    客観的に見て、亜城木がガチでエイジに勝つのが厳しいとはいえ
    ジャンプ的に、修行の成果をいよいよ発揮という段になって敵ボスが勝手に弱体化、では締まりませんから、
    港浦にも、タント終了後の経緯を糧としての何らかの変化を期待したいところです。

  2. asiamoth より:

    こちらこそ、初めまして!
    これでも、記事(と自分)のダイエットに挑戦し続けているのですが、ウマくいきません。
    コウさんの意見を聞いて、ちょっと思いつきました。
    おそらく『CROW』にも『+NATURAL』にも欠けているであろう──「笑い」の要素を港浦が引き出して、よりヒットしたら面白いですね。より強力なライバルになる。
    ひょっとしたら、港浦は亜城木とは合わないだけ──、だったりして。そもそも、服部以外には乗りこなせない──じゃじゃ馬マンガ家だし。