バクマン。 #97-1 「ラストと暗号」 犯行予告とデザートのプリン

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『バクマン。』 97 ページ 「ラストと暗号」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 38 号)

地獄焼きプリン - pudding baked in volcanic steam
(焼きプリンは──勝利の味

今回は、シュージンが落ち込んでいる場面が出てきます。思えば彼は、いつも悩んだり苦しんだりしているような気がする……。

シュージンは、話が思いつかなかったのか──と心配になる場面です。しかし、実際には途中まで話の構想ができていました。

こうやって仕事(や勉強の課題)が仕上がっていない時に、「まだ、できていません」とだけ連絡する人は多いです。いかにも、途中まではやったように話したりして。

そして、上司や先生から「できたところまで見せてくれ」と言われると、まったく手を付けていなかったりする──。

──自分で書いていて、自分の耳が痛いです。

今回のシュージンのように、形になった部分だけでも報告するべきでしょう。万が一にも、期限までに間に合いそうもないのであれば、なるべく早く手を打つ必要がある。それが社会人というものです。

──自分で書いていて、(以下省略)

腕の見せどころだな

亜城木夢叶の『PCP』で、5 話分のシリーズ物をやると決まりました。

当然のように、シリーズの最後は 25 話だろうと思ったら、24 話がラストだという。連載を継続できるかどうかが決まるのは 25 話なのに、不思議でした。

そうしたら、25 話はお盆の合併号の後とのこと。たしかに、盛り上がる話の直前に、一週間も空くのはイヤですよね。まぁ、某マンガは、10 数話ごとに何か月も待たされるケド……。

ただ、このパターンだと、仮にシリーズ物で票を集めても、合併号のあとで順位が下がる──という展開になりそうです。そうならないような策も、考えなければなりませんね。シュージンもタイヘンだな……。

4・5 話が まだ……

『PCP』にもライバルキャラが登場しました。

「完全犯罪党」の話だけに、ライバルに探偵キャラ──明知(あけち)を持ってきたのは面白い。「PCP」のメンバは、犯罪どころか良いことをしている。それなのに、探偵に追い詰められるようなスリルが描けるわけです。

これが、敵対する「イタズラグループ」なんての出してきたら、収拾が付かなくなるでしょう。たぶん、出てきたとしても、それは先の話になるはず。

というのも、現時点で「明知が仲間になるフラグ」が見えているからですね。

「誰かがやってる」

大のオトナたち(サイコーもシュージンも成人)が 3 人で、プリンを思い浮かべながら真剣に話し込む──。何とも愉快な場面です。これこそ、真剣になればなるほど面白い、「シリアスな笑い」ですね。

前から気になっているのは、「PCP」の資金源です。今回の「犯行」にしても、一クラス分のプリンを購入する代金は、3 人で負担しているのでしょうか? 楽天市場で某プリンの価格を調べると、クラス全員分だと 2,000 円以上はしますね。

「PCP」の紅一点・安之城舞(あんのじょう まい)の家がお金持ちなのかもしれませんね。なにしろ、モデルは亜豆だし。

でもまぁ、道本真(どうもと まこと)と徳長実(とくなが みのる)が、舞だけにお金を出させるとも思えません。「オットコノコだもんね~(ミサト)」ということで。

それに、「お金持ちの資金源がいるとしか思えない」という状況にはしないでしょうね。たとえ情況証拠だろうと、「PCP」には致命的です。

PCP の思惑通り

明知は、同級生に交代で 24 時間 自分を見張らせる、という作戦に出た。すると、急に PCP は犯行を止める──。

この展開は、『DEATH NOTE』を思い出しますね! ただし、明知は監視中に動けない。そこが、自分からは「犯行」に走れない、明知の弱みになりそうです。

それにしても──、「24 時間クラスメイトを見張る小学生」って? と思いましたね。これもまた、「シリアスな笑い」なのだろうか。

自分が 犯人でない 証明

「PCP」のメンバは、プリンを購入した場所からアシがつかないように、12 か所で買っている──とのこと。また、明知は、自分の推理力を示すために、「PCP」の行動を言い当てています。

このあたりも、『DEATH NOTE』のネタっぽいですね。「PCP」の中に、この作品のファンがいるのかも。

シリーズの第 3 話までで、ここまで面白い話が書けると、逆に最後のシメ方がムズカシイですね。

作家の頭には、「天使や神が降りてくる」ことがあるそうです。それくらいのことが起こらないと、面白い話は書けない。今回のシュージンにも降りてくるのだろうか?