BUFFALO DVSM-X24U2V: 外付け DVD ドライブ – 動作音と書き込み性能

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BUFFALO DVSM-X24U2V – DVD-RAM/±R/±RWドライブ(DVD±R 2層対応)

Commute Lane
(すばしっこくて騒がしい水牛を──静かにさせる)

外付けの DVD ドライブ・BUFFALO DVSM-X24U2V を購入しました。かなり悩んだ末にこのドライブを選んで、いまでは満足しています。おすすめですよ!

参考: DVD-RAM/±R(1層/2層)/±RW対応 USB2.0用 外付けDVDドライブ | DVSM-X24U2V (メーカの公式ページ)

このドライブを選んだ理由は、下記のとおりです:

  • DVD±R(1 層)を最大 24 倍速で書き込みできる
    • USB2.0 接続の DVD ドライブでは最速(2011/02/04 現在)
  • 中身はソニーオプティアーク製: AD-7260S
    • BUFFALO ドライブの中では素性が良さそう
  • ダビング 10 に対応
  • 内蔵タイプだと自分の PC は ATAPI しか空きがない
    • けれど、そろそろ IDE は卒業したい

自分が購入する前に調べたかったのは、下の点です:

  • 各 DVD メディアへの書き込み品質と速度
  • DVD ソフトをリッピングする速度

──ところが、まったく情報が見つかりません。けっこう人気のドライブなのに……。

そこで実際に買ってみて、各種テストをおこないました。足りない情報は、ほかのサイトから補完しています。(下のリンクをクリックしてから)購入の際には参考にしてくださいね!

DVD 再生時に静音化

DVSM-X24U2V の弱点は、動作音がうるさいことです。DVD を再生する際に、ディスクの回転が高速すぎて、耳障りな高音が聞こえる。しかも、かなり音量が大きい。

しかし、静音ツールでこの弱点も消え去ります

DVD・CD ドライブの動作を静かにさせるツールと言えば、Nero DriveSpeed が有名でしょう。下のサイトからダウンロードできます(Nero のサイト上からはなくなっている?)

Nero DriveSpeed v3.00 日本語版 無料 ダウンロード- Jp.Downpanda.com

Nero DriveSpeed は、内蔵のドライブであれば、実行するだけですぐに動きます。ところが、外付けドライブに適用する際には、もうひと工夫が必要になる。これを知らずに、何時間もムダにしました……。

Nero の ASPI を利用する

Nero – Support – FAQ で、「WNASPI32.DLL」を検索しましょう。出てきた結果から、DLL ファイルをダウンロードします。もしも FAQ から見つからなければ──下の場所にあるはず。

ftp://ftp6.nero.com/wnaspi32.dll

ダウンロードしたファイルを、Nero の各種ツールの実行ファイル(.exe)がある場所へコピーすると、DVSM-X24U2V でも DriveSpeed が正常に動作するはずです。なんの保証もできませんが……。

この DLL を実行ファイルの場所に置けば、ほかのメーカの DVD・CD 用ソフトウエアでも動く可能性があります。

DVDInfoPro HD というツールも、最初は動作しませんでしたが、Nero の WNASPI32.DLL のおかげで動作しました。

dvdinfopro.com – Home Page

ちなみに、Nero DriveSpeed はタスクトレイに常駐しますが、じつは、再生速度の設定は終了しても変わりません。試しに Silent モード(5 倍速)にしたあとコンピュータを再起動してみても、静かなままでした。

普段は静音にしておいて、リッピングの時だけ高速化する。こんな使い方がお勧めです。

ただ、DVSM-PN58U2V で気になるのは、スピンアップの音なんですよね。DVD ソフトを挿入してから数分間(たしか初期設定は 8 分間?)はうるさい。

スピンダウンの時間は、Nero DriveSpeed を常駐させておけば制御できます。通常の使用ならば、1 分間以内でも良いと思う。さらに早く止めたい場合は、DriveSpeed の画面で停止ボタン(■)を押しましょう。

DVDFab でリッピング

DVD をコピーすることは、デュプリケートやリッピングなどとも言います。この性能も、気になるところですよね。実際に試してみました。

リッピングに使ったツールは、DVDFab です:

DVDFab 高品質DVD/ブルーレイソフト-DVD/ブルーレイコピー、DVD/ブルーレイリッピング、動画変換、HD Decrypter、Passkey、ファイル転送など
DVDFab 日本・公式サイト

さて──、じつは自分は映画の自作が趣味で、撮影した映像はプロテクトをかけて DVD に保存している(ということにしてね)。

「家庭料理が得意な母(ボ)ーカロイド」が主人公で、1997 年に身内だけに公開した 194 分間もの大作──『炊井田 ニク』(たいた にく)の DVD をリッピングしてみると、次の結果が出ました:

  • 経過合計時間: 17 分 14 秒
  • 平均速度: 7.50MB/s
AD-7260S の書き込み性能

BUFFALO DVSM-X24U2V の性能を調べたサイトは、まったく見つかりません。性能マニア(?)には、人気がないのでしょうかね。

このドライブの中に入っているのは、Optiarc DVD RW AD-7260S というドライブです。この Optiarc ドライブで各メディアに書き込んだ結果が、海外のサイトに掲載されていました。

IQB OMNI という専用の測定機器を使った結果によると、驚いたことに、われらが 太陽誘電製: TYG03 ですら NG の項目が多い。

13. DVD-R writing – Taiyo Yuden DVD-R 16x – Optiarc AD 7260S review

ただしこの結果は、16 倍速までの対応ディスクに 24 倍速で書き込むという──「速度違反」をおこなっています。ほかのメディアも、すべて最高速度で書き込んでいる。

AD-7260S で書き込みをした各メディアの要約を読むと、「太陽誘電製: DVD+R YUDEN000 T03」をのぞいて、ほかは品質に問題はないようです。

最後に Great CD and DVD writing quality(素晴らしい焼き品質!)なんて書いてあるので、測定機が厳密すぎるのかもしれません。

Lite-On iHAS324 で書き込みをした結果を試しに見てみると、壮大にエラーが出ています。それと比べれば、AD-7260S は優秀ですね。

もっと低速で書き込めば、エラーも減るはずです!

Amazon.co.jp と価格.com での人気

Amazon.co.jp: 外付光学式ドライブのベストセラーで 1-3 位を独占している、BUFFALO の DVSM-PN58U2V シリーズです(2011/02/04 現在)。

価格.com – DVDドライブ 製品一覧 売れ筋ランキングの高い順 (外付け)でも、DVSM-PN58U2V がワンツー・フィニッシュを決めている。

必要にして充分な性能と、コンパクトな外見が人気の理由でしょうね。

ただ、未確認の情報ですが──、どうも DVSM-PN58U2V は、DVD の再生中に読み込み速度を落とすようです。静音のためですね。映画などを普通に鑑賞する時には便利だけれど、リッピングの際に遅くなるはず。

もともと再生の速度が速いドライブは、比較的かんたんに各種ツールで速度を落とせます。

ところが、再生時に速度が遅くなる静音ドライブは、ややこしい。高速でリッピングするためには、ファームウェアの書き換えツールなどの専門的な知識が必要になる。

それと、このドライブは基本的に USB ケーブルから電源を取ります。これがどうも引っかかる! 2 つの USB ポートから電源を引けるし、別売りの AC アダプタもあるけれど──、据え置きで使うには不安が残ります。

持ち運びには、最高のドライブですけどね。