バクマン。 #158-1 「間延びと一気」 挽回と代表作

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『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

Bleach
(いざとなれば──スタイリッシュな技を出す)

2012 年の「ジャンプ」は、『バクマン。』から始まりました! 表紙・背・巻頭を本作品のカラーが支配しています。来年も勢いに乗っていきそう!

たっぷりと 3 ページを使った巻頭カラーでは、読んでみたい作中作の投票結果を発表しています。魅力的な作品が多く、どれも読んでみたい。すべて架空の作品とは思えませんね──、『ラッコ』以外は。

ラッコ 11 号 75 貝 「日本に吉田は多い」 橄欖石ソレアイトと獣の手 | 亜細亜ノ蛾

個人的に読んでみたい作中作を含めて、ゆっくりと感想を書いていきますね。今回は長いぞ──。

第 2 回 『バクマン。』 “マンガ”人気投票

作中作のなかで自分が 1 番読んでみたい作品は、『シンジツの教室』です! なにしろ自分は「七峰透党」の党員ですからね。サイコーもシュージンも おもしろさを認めた作品なので、ぜひ全編を読みたい!

たいていの人気作(人気だった作品)は、登場人物を多く出しすぎて失敗する。いや、人気が落ち目になってきたからテコ入れとしてキャラを量産しまくり、結果的に多くの人物をかかえたまま終了する──というところがシンジツでしょうか。

ところが、「スタッフ(「判定人」や原作者)を多く投入しすぎて失敗」という──あまりにも斬新すぎる敗因で、七峰透は去っていきました。

ありがとう、七峰先生! さようなr ──いやいや、きっと第一線に復帰して、また目新しい方法でハジケるに違いない!(アカンがな)

ロケットでつきぬけろ!』を突き抜けろ!(?)


2 番目に読みたい作品は、やはり『PCP』ですね。

『この世は金と知恵』・『この世は KTM』も良いけれど、この 2 作品は ほぼストーリィが公開されている読切作品であるため、仮に公開されても「ああ、こうなったのか」と「納得する」だけで終わりそう。

マンガは、納得するために読むものじゃない。

今回の『PCP』のイラストは、安之城舞が素晴らしすぎる! 小学生──ですよね……? モデルは亜豆美保で間違いないけれど、彼女の小学生時代を参考にしているわけでもないのかな。美化しすぎ。

同じ小学生でありながら、『よつばと!』に登場する みうらと安之城は、あらゆる意味で対極的な点が興味深いです。じっくりねっとり検証したい。

──などと思っている人は、キケンですよねー(棒)。

『よつばと!』 11 巻は懐かしい人物の再登場と新アイテムに注目! | 亜細亜ノ蛾

この『PCP』の絵は最初、「フィギュアで遊んでいるマコト」かと思いました。小学生だからオモチャで遊ぶのは普通だし、手先が器用だからマコトの趣味はフィギュアの制作なのかな──と。

安之城舞のフィギュア──作って欲しいゼ!


3 番目は、『CROW』かな。

王道のバトル・マンガと言えば、頂点は『ドラゴンボール』で決まりです。この作品を「つまらない」と言う人でも、「後半は」という注釈が付く。中盤までのワクワク感は天下一品ですよね!

『ドラゴンボール』 – 其之一 「ブルマと孫悟空」からエロさ爆発! | 亜細亜ノ蛾

ドラゴンボール』とは違い、人気絶頂のまま終了させた『CROW』とは どんな作品なのか──。天才・新妻エイジにしか描けない完全無欠の名作を、この目に焼き付けたい!


『ぱんちらファイト』のような お色気作品は、正直に言うと あまり興味を持てないので、スピンオフで描かれても読むかなぁ……。

まぁ、そうですねー、東美紀彦先生への「同情票」として──、コミックスが出たらダース買いして熟読するくらいですかね!

あとは、あまり詳しくないけれど──、『ぱんちら』のフィギュアは figma がピッタリです! 『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのように、オプションを充実させて欲しい。それと、造型師は(以下 5 万字省略)

人気が 獲れなくても

ここから本編の感想です──が、もうすこし安之城舞のことを絡めて語ろうと思います(どんだけ好きなんだよ!)。

『ぱんちら』のように完全なセクシィ路線で描かれると、小畑健先生の絵は──、なんとなく間が持たない気がする。「読者が(勝手に)色気を感じ取る・想像する」タイプだと思うからです。今回の舞くらいが ちょうど良い。

サイコーの想い人・亜豆美保に対する愛情が、高い純度で舞に注ぎ込まれています。おそらく、たとえテコ入れが必要になっても、お色気な場面を舞では描かないのでは? 想いを汚すことになるから──。

今のところ、『REVERSI』にはヒロインが出ていません。アニメになった時、亜豆が声を担当する人物がいない! ──とは ならないと思うので、そのうち登場するでしょう。しかし──、

安之城舞よりも亜豆美保に合う人物を描けるのか?

──この問題は、今回のテーマである「『REVERSI』の欠点」よりも重大だと思います。どんなヒロインを描いても、「舞クローン」に なるだけでは……。あだち充先生と同じ道を歩むのも、ある意味では「王道」ですけれど。

いや、「本人に似た登場人物」の声を担当して もらうことは、「声優・亜豆美保」の力を低く見ていることになるかもしれません。彼女の限界を超えさせるような、まったく違う──たとえば悪のヒロインを演じさせても面白い。


それにしても──、読切・連載と人気を勝ち取ってきた『REVERSI』を、今ごろになって「W 主人公が欠点」だと言い出すなんて、遅すぎるでしょう!

たとえるならば、『DEATH NOTE (7)』暗いの時に、こんな会話が交わされるようなものです。

担当者:
「大場先生! 大変なことに気がつきました!」
大場つぐみ:
「え 何? どうしたの!?」
担当者:
「“世界一の名探偵”って 子どもっぽくないスか!?」
大場つぐみ:
「──! たしかに!!」
L:
「ガチで!?」
カッコイイこと 言ってたけど

最初からラスボスが 出てる作品でも、成功例は多いはず。──と言いながら、作品名が思い浮かびません。

無限の住人』と『クリスタル☆ドラゴン』は、似た構造の作品です。初期から「敵の親玉」が出ているし、少女の報復劇でもある。ただ、両作品とも完結していませんが、「ラスボスを倒してメデタシ!」とは ならなさそうなんですよね。

過去の例には振り回されず、「W 主人公・初めからラスボス」で大成功するように、シュージンは挑戦するべきです。邪道寄りの王道作品を「ジャンプ」で連載して、しかも人気を取っているから、十分に可能だと思う。

トップで い続けるのって

亜豆がヒロイン役の『即席 12』は、40 巻以上も出ているのか! タイトルどおり、ポッと出の作品かと思っていました。

これが初のアニメ化だとすると、もしかして、8 年以上連載を続けた上で、初めてアニメになったのでしょうか。ということは──、『PCP』もアニメ化の可能性が残っている!

現時点で、「最終的に『PCP』がアニメになる」という未来図が、自分のなかでは完成しています。最近、『PCP』は そっけない描写なところも、怪しい香りがする。


ところで、1998 年から 13 年間も連載をしているのに、『HUNTER×HUNTER (29)』までしか出ていないのは──、何かの間違いかな……?

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