バクマン。 #159-1 「テンポと観覧車」 台無しと延期

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『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

dog in suit
(「例の案件が延期したら──台無しじゃないか」)

「『バクマン。』の弱点は、作中作が面白そうに見えないことだ」といった意見を聞きました。『REVERSI』や『ZOMBIE☆GUN』・『ロードレーサー GIRI』などが上位に入るとは、とても思えないのでしょう。

想像力が足りないからですね。

たとえば、「ジャンプ」の代表作品を、箇条書きにして紹介してみます。すると──、とても面白そうには思えない。

ここに挙げた作品を知らない人へ、マンガそのものを見せずに素晴らしさを伝えられるでしょうか? 同じように、限られた誌面で作品の魅力を伝えることは難しい。

その前に、「作中作が本当に面白く見えること」は、そこまで重要ではないとも思う。また例を出してみると──。

脳がフットーしそうなくらい『HUNTER×HUNTER』は面白い! 最近はキルアが大活躍していて、画面に引き込まれます。

でも、「キルアって子どもだし腕は細いし、とても強そうに見えない」と言われたら、「そーですね(いいとも」としか言うしかありません。そこは重要じゃないんだよ!

白悪魔と 黒悪魔の対決を

「『REVERSI』は短期連載でも良い」と前回の服部は言っていました。それなのに、ここでは同じ内容を聞いて、目を白黒させている。これは矛盾しているのでは?

バクマン。 #158-3 「間延びと一気」 寿命とラジオ | 亜細亜ノ蛾

「短期」と言っても 2-3 年は続くだろう──と服部は思っていたのかな。そうしたら、信じられないくらいに短かった。

「誕生日プレゼントなんて 気持ちでいいよ」と笑いながら友だちに言って、「うまい棒」3 本もらった──みたいな感じ。

担当として 人気があれば

いままで何十巻とコミックスを出す──ことなく亜城木作品が終わっていったのは、読者の人気を勝ち取れなかったからです。それは間違いない。

しかし、短いスパンで 作品を発表していく スタイルが合う作家なのでしょうね。長く続けようと最初から意気込みすぎると、逆に もっと早く打ち切られるかも。

大場つぐみ・小畑健コンビも同じなのかな……。

『バクマン。』は大好きな作品だし、これからも続いて欲しい。でも、無理をして引きのばしをするくらいなら、いさぎよく終わっても良いと思う。──あと 30 冊くらい出してから

テンポ良く 進めていく

シュバルツとヴァイセとの戦いが終わってからの話は、その時が近づいてから話したほうが良かったのでは? いま話をしても無意味な気がする。前もって言っておかないと、あとで揉める可能性が高いからでしょうか。

アニメ化することを目標に描いていく場合、「短期で決着する話」であることは、マイナス要因に なりそう。


『REVERSI』の「七つの大罪編」というセンスは「中二」っぽい! こういう方面もシュージンは書けるのか。多芸な作家になってきましたね。

静河流の お株を完全に奪った『REVERSI』がトップにいると、『True human』の立場が ありません。──そう言えば、まだ連載は続いていたかな? 大場さんも忘れていそう……。

どちらかというと、静河は「ジャンプスクエア」や「必勝ジャンプ」に向いていそうです。このまま「ジャンプ」で続けるよりは、ほかの舞台も視野に入れたほうが良いと思う。

頭が回って情にも厚い山久が担当だから、すでに次の手を考えているに違いない。

今週は 「REVERSI」が 1 位か

天下無双の「週刊少年ジャンプ」で 1 位と 2 位を争っているというのに、担当の「W 服部たちズ」(超重複)は冷めている。『CROW』でさんざんトップを体験してきた雄二郎は ともかくとして、もうすこし服部は喜べばいいのに。

「うっひょーーー! オレの時代がキターーー!」とか服部が言っていたら、すごくイヤですケド。


終わる作品の候補として、「+NATURAL」や 「正義の三肩」の名前が出ていて驚いた! ええ!? そんなに調子が悪かったっけ?

──これは、雄二郎のギャグですよね。いくらなんでも中堅から切るわけがない。

今日連載会議が あったわけだが

『僕には通じない』もアニメに なりました! さすが天才の平丸ですね。同じ天才の新妻エイジと同じく、デビュー作からアニメ化が続いている。

亜城木夢叶と平丸一也とでは、いったい何が違うんだろう? ただたんに、亜城木コンビの作品はアニメにしにくい──のでしょうかね。それとも、作品から にじみ出る人柄かな。

「いつも A さんは がんばっているけれど、なぜか B さんに頼みたくなる」ということが、日常でも よくある。どちらに自分が当てはまるかと言うと、「ああ、C さん(笑)も いたっけ(藁」のほうです……。


お花畑で抱き合う 2 人──て、完全に主人公とヒロインじゃねェか! 本当に平丸は、吉田が好きなんだなー。

吉田のおかげで、平丸は人生が変わった。本来であれば、いくら感謝しても足りないくらいです。こうやって おどけながら本心を伝える所が、この 2 人の楽しさですね。

同じような思いは、吉田にも あったらしい。後半の感想も楽しんで書けそうだ……!