『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 「Happy New School Year!」
第 24 巻の表紙は、前巻・『SKET DANCE (23)』と つながる桜吹雪が鮮やかです。間違えて同じ巻を 買った人が居るかもしれませんね。
物語の時計が動き始めたことで、いよいよ進級──そしてクラス替えの時期が来ました。初めて読んだ時のショックが忘れられません……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
第 208 話 「生徒会オリエンテーション合宿」
生徒会メンバが描かれた扉絵は、「加藤希里が撮影した写真」なのかと思いました。ところがキリは右上のほうで木に登っている……。
めずらしく浅雛菊乃が手を振っているくらいだから、誰かを見ているに違いない。いったい誰だろう?
これは完全にミステリィですね!
ちょっと飛んで風呂場の場面では、バニーの登場に「どこかで 男子に触って しまったか
」というセリフが出てきます。しかし、椿にもキリにも、かんたんに宇佐見が触られるはずは ありません。
以上を総合すると──、「男性の幽霊」が居たに違いない! つまりは、女子風呂に──。
(まぁ ごく普通に、「セルフ・タイマをセットした後でキリは高速移動した」だよね)
まったく言うことを聞かない女子たちも、命令を聞きすぎるキリも、どちらも椿を悩ませている。会長の苦労は 卒業まで続きそうです。
とくに自意識が頭から飛び出している宇佐見は良かった。恥ずかしそうに顔を赤らめたり、イヤそうに体を隠したり──。
これって、ラブコメで言えば普通に「フラグ」なんですけどね。でも相手が椿では、そんな意味は混じっていないのだろうな。
じつは、椿会長の計画をもっとも打ち壊しにしかけた人物は、丹生美森でした。本心では「こんなに小さい犬小屋──を作る道具入れみたいな建物はイヤですわ」とか思っていそう。
カレーライスはミモリンの口に合ったのかな? みんなと食べる ご飯は、それだけで絶品のスパイスが効いているから、美味しく食べられたでしょうね。
T シャツのデザインは、宇佐見の絵が意外にも上手でした。ボッスンにも対抗できそうですね。かわいい物が大好きなデージーは、宇佐見のデザイン画を欲しがったと思う。
丹生のイラストも こまかくて正確です。美術などに関しても、彼女には専属の家庭教師が付いているのかもしれませんね。
絵柄的には「誰得」な入浴の場面でしたね(需要が多いことを知りながら)。「修学旅行編」で お風呂場(しかも男女混浴)を描いたのだから、今回も少年誌の限界に挑戦して欲しかったです!
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾
自分の脳内では、浅雛は宇佐見のことを「ものすごく気に入っている」──という「絶対性理論」が構築されている。
そのため、冷静にガールズ・トークをしているけれど、「一番スタイルいい
」なんてバニーから言われて、デージーは鼻血が出るほど うれしかったに違いない!
というか──、デージーは「モデルさん みたい
」な体形なのか……(ごくり……)。
バニー・デージー・ミモリンの 3 人で、くんずほぐれず ──もといくんずほぐれつな桃源郷をみんなは想像したと思う(責任転嫁)。
しかし、バニーの性格は宇佐見に戻っていません。だから少なくとも彼女は、触っても触られてもいないでしょう。それとも、「裸の状態では性格変化が起こらない」というルールなのかな。
この(勝手に考えた)新ルールで、薄い本が何倍にも厚くなりそうな予感がする……!
「他校の 女子生徒
」に見間違えた場面は、破壊力が満点でした! まったく淫ら
ですね! ──椿は。
たしかに、宇佐見は目まで「バニー仕様」だし、頭のリボンもないし、まったくの別人みたいに見えます。街なかで見かけても気がつかないでしょうね。
「ゆるふわ愛されモテカワ☆カールだよー☆ ふふっ☆(ローラ)」なミモリンも美しい! さすがにお嬢様だけあって、上品な装いが似合います。普段からこの髪型で過ごせば良いのに。
一番 目と心を奪われたのは、「前髪ぱっつんの女」なデージーです! バツグンにイイネ! ──なんだか『ドラゴン・タトゥーの女』みたいだな。
ドラゴン・タトゥーの女 – 愚かな男は女で愚かさを増す | 亜細亜ノ蛾
消灯時間の前も「パジャマ・パーティ」になっていてドキドキです。とくに丹生と宇佐見は完全に寝間着ですよね! 「え、いいの!? サービス料金を余分に取られるのでは?」と心配しました(サービス料金?)。
学校のジャージか、浅雛が着ているような格好なら分かるけれど、ちょっと同年代のパジャマ姿は刺激が強すぎると思う。これで間違いが起きないなんて、そのほうが間違いだ(?)。
消灯後に 1 人だけモヤモヤしている椿だけが正常でしたね。何度かトイレに行ったのでは?
第 209 話 「錯乱の花散るらん」
性格が真逆になって
モジモジしているヒメコは、キュートで最高でした! 彼女は普段から女の子っぽいから、おしとやかな性格でも しっくり来ますね。できれば しおらしいヒメコは、今後も定期的に登場して欲しいな。
「キャプテン」こと高橋千秋は、本編では久し振りに登場しました。第 23 巻の水着が まぶしくて衝撃的だったから、あまり懐かしい感じはしません。
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 23 巻 感想・1 | 亜細亜ノ蛾
「陰湿なキャプテン」も、黒い宝石のように輝いています。今回の薬は性格を丸ごと変えてしまうモノだけれど、もしも彼女の奥底から出た性格だったら、澪呼と仲良しになれそう。
性格が反対になるのだから、スイッチは「自分の口」で雄弁にツッコミ出すのかと思いました。さすがに そこは譲らなかったですね。
ふと思ったけれど、チュウさんの薬を上手に使えば、スイッチをしゃべらせることは十分に可能なはずです。自分のことは自分で解決させるという この作品の性質上、絶対に描かれないとは思うけれど──。
明るい性格になった結城澪呼は、愛嬌があって良いですね! 彼女は いくらでも「化ける」ことが実証されているから、なにかの きっかけで一気にモテ子さんになりそう!
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 5 巻 感想・1 | 亜細亜ノ蛾
「アナタの事は嫌いだけど
」という澪呼に対して、スイッチは「ここは 変わんないのかよ!
」とツッコミを入れている。
しかし、いまの澪呼は性格が反対なので、普段は「嫌い」の反対だから──。
遅れてきたヤバ沢さんのことをそれまで誰も気にしていなかった点が、心にズキッと突き刺さりました。いや、描かれていないだけで、みんなも心配していたに違いない! ──かなぁ……。
ヤバ沢が ぶつかったチンピラたちの 1 人が、実演販売の回に出てきた おばちゃんに似ています! もしかしたら、本当に息子だったりして。こうやって おばちゃん一族が静かに勢揃いしていきそう。
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 23 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾
第 210 話 「Happy New School Year!」
1 年生のころのボッスン・ヒメコ・スイッチが扉絵で描かれました。一瞬「誰?」と思うほど今とは変わっていますよね。とくにスイッチは、このころのほうがオトナに見える。
この扉絵は表紙と対になっているわけですが、それぞれ桜の見せ方が違っていて興味深い。そのあたりの苦労は「セルフライナーノーツ」で語られています。
プロのマンガ家は、「印刷に どう出るか」をつねに意識する必要がありますね。篠原健太先生のカラー・イラストは絵具と紙の質感が味わい深いから、いつか原画を見てみたい!
妹思いのボッスンと兄思いの瑠海は、仲良くケンカしながら毎日 一緒に登校していそうです。
ルミの髪型はパーマなのかな? 中学生のころから同じ髪型だったけれど、この巻の最初に描かれた幼少時のルミ(きゃわわ!)は自然な髪の毛です。
オシャレなルミはモテるでしょうね。さっそく武光振蔵──には目もくれず、弟の震平に目を付けている。彼女は恋多き人生になりそう。兄の分まで──。
いつになく しんみりとした話を真面目にする中馬先生にはビックリしました! これはチュウさんなりの優しさでしょうね。クラス全員で騒いだから、目の前に せまった不安が少しは やわらいだのでは?
クラス替えの後もスケット団の 3 人は同じクラスになると思っていたから、まったくバラバラなクラスに振り分けられて、驚いたし悲しかった……。
でも一年後には確実に別れの時期が来るのだから、いまから慣れておいたほうが良いでしょう。残念だけれど仕方がない──。
──などと だまされたよ!
3 年 F 組は、今回のために都合良く作られたクラスでしょう。完全にギャグとして描かれています。
しかし──、開盟学園では女生徒が襲われること(「蜘蛛の会」事件など)の多いことに、以前から気になっていました。F 組のような生徒たちが居ることは、意外と現実味があったりする。
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 3 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾
良いヤツも悪いヤツも居て、1 つの学園・1 つの社会を形作っています。この「みんな引っくるめて感」が本作品の特徴でもあるから、悪者キャラとの戦い(という名の交流)も描いて欲しいです。
ところで、授業中でも堂々と帽子をかぶっている点も含めて、制服の着こなし方はボッスンが一番「ワル」っぽいですね!
最終的には「濃いキャラは みんな同じ C 組」になって安心しました。でも、ボッスンと 1 番違いの生徒は、F 組なんだよな……。残りの学園生活を彼は楽しめるのかな。
ホームルームの場面をよく見ると、ロマンが「モブ男くん」と話しています。「普通の人物」とロマンが話す場面が今まで ほぼ皆無で、クラスで孤立しているのでは──と心配していたから、ものすごく うれしい!
ロマンは案外、普通の男の子と普通に恋愛を楽しんで、それがマンガにも生かされる──という展開も あり得そうな気がしてきました。とにかく彼女には幸せになって欲しいです。
個人的には、いまだに第 1 話のトリッキィさが印象深いから、その張本人──杉原哲平も同じクラスにして欲しかったな。
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 1 巻 感想 | 亜細亜ノ蛾
第 211 話 「3 年 C 組学級委員選挙」
具合が悪くなった丹生は愛らしくて素晴らしい! 人物紹介のページでも使われた彼女の顔は、見ている こちらまで「はぁはぁ」してしまう。
そして丹生と椿が 2 人きりで保健室へ行くなんて──、どんな『To LOVEる』が待っているのか……!?(待っていません)
ここぞとばかりに振蔵が学級委員に立候補したり、その魂胆を澪呼が解説したり──。「出番が少なかった登場人物に焦点を当てる回」になっています。キャラクタを大事にする『スケダン』らしい話ですね。
この手の話では早乙女浪漫が全部 持っていくことが多いけれど、それだと話が まとまらない。今回のロマンは おとなしめでした。でも、今後は彼女の出番が増えるはずです。楽しみだ!
欲望丸出し
な小田倉は、「教室にフィギュア 1,000 体」くらい言うのかと思いきや、意外とクラスメイトの女子に邪念を向けている。
そうか、スイッチと一緒で小田倉も、現実世界のアイドル──吉備津百香のファンでも あります。前回で語っていたとおりに社交性があるから、彼らは 社会に出ても うまくやっていけそう。
暇人\(^o^)/速報 : オタク馬鹿にしてたのに、奴らメンタル強くて仕事でピンピンしてる – ライブドアブログ
「この世の楽園」こと「高校の保健室」から帰ってきた椿と丹生の間に、いったいナニがあったのか!?(ありません)
ちょっと気になったのは、椿が言う「ボクが優秀だと認める 人間
」とは誰のことでしょうかね。もちろん、椿の心の中では藤崎も入っているはずだけれど、素直じゃないから口では否定するはず。スイッチや高橋あたりかな。
学級委員は高橋キャプテンに決まりました。このクラスでは もっとも適任者だけれど、それでも大変だろうなぁ……。