暗殺教室 第 87 話 「吐きそうな時間」 天に向かって麺を吐く

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暗殺教室』 第 87 話 「吐きそうな時間」

Tokyo ramen
こだわりや飾り気が なくとも──未来がある

イトナが力を求める理由は単純でした。
堀部 糸成の実家を襲った悲惨な運命は、ハッキリ言ってしまえば、じつに ありきたりです。
──ありきたりだけに防ぎようがなく、こう(ノンキにブログを更新)している間にも、日本中・世界中で似たような悲劇が出番を待っている。

しかし、もし同じ目に あったとして、イトナと同じ苦痛を受け入れられるだろうか? 自分も含めて、たいていの人がムリでしょうね。イトナのように勝利への執念を持てない。
その強い思いが ゆがんだ形で終わらず、正しい方向へ向かってくれて良かった!(※この作品は、「先生を殺す」ことが正しい道なのである)

思考より行動

いつも考えなしの寺坂 竜馬です。
寺坂は、上司・赤羽カルマのように命令を出す人間の下で生きる人材ですね。そういう人間こそ将来は出世するので、ムリをしてでも一流の会社に入ると大成功しそう(→そしてブラック企業へ……)。

奥田 愛美からも頭が良いと言われている狭間 綺羅々が司令塔となって、彼ら不良グループを引っ張っていくべきだと思う。
しかし──、彼女の推薦図書(『モンテ・クリスト伯』)を見ると、そんな気も失せてしまいました。彼女の心のなかには、どれほどの闇が潜んでいるのか……!?
(とか言いながら、DQN グループと つるんでいるヤンキー娘の多くは、じつは純情な女の子が多い。──という都市伝説を信じて、今後の狭間に期待!)


そんな(どんな?)寺坂は、今回も格好良かった!
イトナの触手にも恐れることなく体当たりしていく。この思い切りの良さと力強さは、赤羽よりも上なのでは? 以前にイトナ自身から指摘されていた「勝利へのビジョン」も、現在の寺坂なら見えていそうです。

守るか壊すか

バンダナがイトナのトレードマークになりました。
──という後半の部分は納得が いきます。しかし、すでに冒頭でバンダナを巻いている点が意味不明でした(ついでに言うと、中盤で破れているし)。
触手の暴走を押さえるためとはいえ、「対先生ネットを リメイクした バンダナ」が触手に直接 触れていたら、どんどん触手は溶けていくのでは?
イトナが「ふら ふら」と弱っているのは、それが原因だったりして。

究極と至高の麺

ラーメンと言えば「無化調」が流行である。
──と『美味しんぼ』で読んだのは、はたして何年前だっただろう? その後の日本で「むかちょう」は定着したのでしょうかね。「ムカ着火ファイアー」すら もう下火なのに。
「無化調」とは、調味料が添加の食品のことです。村松 拓也の実家とは無縁な存在ですね。彼が家業を継ぐまでは。

でも、下のような話に ものすごく信用度の高さを感じるから、まだまだ──いや もう今後は、一般的な日本人の味覚に「無化調」は根付かないでしょう。
一方、調味料ではないけれど、今週号の『食戟のソーマ』で、主人公が「アルギン酸ナトリウム」を使う描写に違和感を覚えました。そこは天然の素材で勝負して欲しかったな!

袋麺の粉末スープでラーメン屋始めた結果ww:哲学ニュースnwk

おわりに

「落ちこぼれ」な E 組(実際は A 組より授業が進んでいる)の なかでも はみ出し者な寺坂たちは、さしずめ『HUNTER×HUNTER』の流星街に対する幻影旅団のようです。
──それは言い過ぎ!?

しかし、イトナの触手細胞は どうするのか?
せっかく自分の居場所(まずいラーメン屋と教室)をイトナが見いだしても、命懸けの大手術が必要なのでは。
──と思ったら、殺せんせーは毛抜きで細胞を除去したようです。そんな、白髪を抜くみたいに!?