『なるたる』 – 作・画: 鬼頭莫宏
作品も中盤まで来ると、ラストにつながるような伏線がいろいろと張られるようになります。
とくに、鶴丸丈夫(つるまる たけお)と古賀のり夫(こが のりお)のキャラクタを掘り下げる場面が多い。何ということのない話でも、あとの展開につながってくるため、読んでいて気が抜けません。
そして、残酷な描写も増えてくる……。
「偶数巻の悲劇」という言葉を、これから『なるたる』を読む人は頭の隅に置いておくといいかも。あ、これは余計なお世話(という名のネタバレ)だったか。
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作品も中盤まで来ると、ラストにつながるような伏線がいろいろと張られるようになります。
とくに、鶴丸丈夫(つるまる たけお)と古賀のり夫(こが のりお)のキャラクタを掘り下げる場面が多い。何ということのない話でも、あとの展開につながってくるため、読んでいて気が抜けません。
そして、残酷な描写も増えてくる……。
「偶数巻の悲劇」という言葉を、これから『なるたる』を読む人は頭の隅に置いておくといいかも。あ、これは余計なお世話(という名のネタバレ)だったか。
『なるたる』は、メルヘンチックな童話です!
──頭に「本当は恐ろしい」が付く童話だけど……。
この作品が「月刊アフタヌーン」で連載していたころに、第 1 話から読んでいました(途中で「アフタヌーン」ごと買わなくなった)。その当時は、「小難しいことを話すキャラがいるな」程度の印象でしたね。
ところが、単行本でまとめて読むと、じつに面白い!
ただし、人に伝えにくい面白さを持っている作品です。よく比較される『新世紀エヴァンゲリオン』(旧ゲリオン)や『最終兵器彼女』とも違う。
いわば、「不愉快な痛快さ」を感じる作品です。
少年マンガにアリガチな、「悪を倒して正義が勝つ!」というストーリィ展開に飽きたら、『なるたる』の世界を見てみてください。おそらく、次回作の『ぼくらの』にも手を伸ばすことになりますよ。
単行本は全部で 12 巻ありますが、長い間、絶版だったそうです。出版社側の都合なのか、内容が問題なのか、どちらかは知りません。幸いにして、現在では普通に購入できます。下のリンクからぜひどうぞ!
今回から 3 回連続で、4 巻ずつに分けて感想を書いていきます。まずは、比較的おだやかな展開である、1-4 巻の感想からですね。
ようやく、『屍鬼』第 8 巻の感想まで来ました! いま(2010/08/19)のところ、このコミックスが最新刊になります。
これからも、最新刊が出た直後に感想を書く──ことができたらいいな、と思いながら頑張りたい今日この頃。
今までのコミックスの中では、第 6 巻が大きな転換期だと思っていました。まずは、結城夏野(ゆうき なつの)の一件ですね。それを含めて、尾崎恭子(おざき きょうこ)への愛情たっぷりな感想を、前回に書きました。
『屍鬼』 6~7 巻 小野不由美×藤崎竜 – 生きる苦しみ・不死の痛み : 亜細亜ノ蛾
しかし、8 巻はそれ以上に大きな動きがあります!
また、今回は『屍鬼』の設定について感じた疑問を書きました。なんだか揚げ足を取る(カラアゲ好きのことではない)みたいになりましたが、作品に対する愛ゆえ──と思って見逃していただきたく。
自分がコミックスを購入した(近所にある普通の)書店では、下のカードが付いてきました。桐敷 沙子(きりしき すなこ)のイラストがキュートです!
尾崎敏夫(おざき としお)・室井静信(むろい せいしん)・結城夏野(ゆうき なつの)の本性が、だんだんと見えてきました。村の惨事に心を痛め、精神を病んだだけ──とは思えないほどに……。
これから 6・7 巻の感想を紹介するわけですが、なんと、半分は尾崎恭子(おざき きょうこ)のことです。そんなに好きだったのか──と自分でもビックリしました。
いつだって、手に入らないモノほど欲しくなる。
そして──、なくなったモノほど愛おしい。
【前回までのあらすじ】われらが村迫正雄(むらさこ まさお)サンの活躍により、村人が大量死する原因が、ようやく読者にも示されたのだった──。
ホント、正雄サンはパネェっす! なにしろ、村迫智寿子(むらさこ ちずこ)の能力である「八方美人」は誰も暴けなかったのに、正雄サンは何年も前に見破っていた。さすがだぜェ、正雄サンッ!
──って、もういいか。正雄はカレーでも食っとけ。
ということで──、第 3 巻からは、尾崎敏夫(おざき としお)と結城夏野(ゆうき なつの)が真相に気がつき始めます。そこに室井静信(むろい せいしん)も加わり、対策を練る。
はたして、村にはびこる死を止められるのか──。
第 1・2 巻では、誰もが手をこまねいて、ただただ死を見つめていました。看護婦(20 世紀の話なので「看護師」ではない)たちは、自分の番が来ないことを祈り、他人に訪れる死をあきらめ顔で「あれ」と呼んでいる。
それから比べると、真相に近づいた人間の数は少ないとはいえ、自分たちから死に立ち向かうようになった第 3 巻目は、大きなターニングポイントです。
自分が考える次の大きな節目は、第 6 巻に出てきます。今回は、その直前まで──第 3 巻から第 5 巻までの感想を書きました。
『屍鬼』と一口に言っても、小野不由美(おの ふゆみ)さんのホラー小説から始まり、集英社ヴォイスコミック(VOMIC)版『屍鬼』やテレビアニメ版『屍鬼』が存在します。残念ながら、これらは読んで・聞いて・観ていません。
この記事では、アニメ版の元となった、藤崎竜氏が描くマンガ版の『屍鬼』について紹介します。いまも「ジャンプスクエア」で連載中ですが、自分はコミックスでまとめて読みました。
さて、『屍鬼』がどんな作品なのかを紹介することは、少しだけむずかしい。
たとえば、『ファイトクラブ』の感想を人に伝える時と、状況は似ています。あの映画も、ジャンルは「○○物」と分かるまでが楽しかった。
『屍鬼』の舞台は、人口が 1,300 人しかおらず、まわりを山に囲まれた、のどかな村です。この外場村(そとばむら)の住人たちが、次々に亡くなっていく。明らかな自然死もいれば、やや不審な死に方もある。村で唯一の医師にも、死の原因が分からない。
村民たちの死因は何なのか?
──この点が、コミックスの第 1 巻と第 2 巻では、大きなキィポイントとなっています。第 3 巻から先は、いよいよ対策を進める。あまりにも過酷な道だけれども……。
ということで今回は、死の謎を追う 2 巻までの感想を紹介します。(天文学的な確立だけど)『屍鬼』を未読の人が、この感想をウッカリと読んだとしても、マンガの魅力を失わないように書きました。
「悔いが残らない人生を送る」ことは、『ONE PIECE』にも出てきた大きなテーマです。ほかの作品も、底には同じ気持ちが流れているに違いない。
なかなか、後悔せずに生きて行くには、むずかしい世の中ですからね……。
自分なんかは、大小あわせて何十・何百もの後悔で人生が成り立っています。「昨日書いた文章」からも、「書かなければよかった……」が見つかるかも。自分の場合は、「後悔することを好きになる」という解決手段を見つけました。
「ジャンプ」を読んでいる少年たちには、悔いのない道を歩んで欲しい──。マンガ家や編集者は、そう考えているはずです。
作品を通して、少年たちの人生を、良い方向へ変えられる。なんと、素晴らしいことでしょうか……!
彼らのように森林を愛する子も増えたでしょう。
今回は、シリーズ物が一発勝負
だという話が出てきます。これは、よく分かりますね。実例が多くて……。
たとえば、『べるぜバブ』で「魔界編」が始まった時には、どうなることかと思っタカヤ……。
ジャンプのアンケートで不思議なのは、「面白かった順」にマンガの番号を書かせるのに、集計の時にはその順位が無視されることです。それを知らない読者の中には、真剣に順位を選ぶ人もいるはず。
たぶん、集計する際に順位まで数えていくと、時間がかかるから──という理由で順番を無視していたのでしょう。でも今だったら、コンピュータ処理で何とかなりそうな気がします。
ずっとアンケート票の順位を無視する形で統計を取ってきたために、いまさら変更する気はないでしょうね。
それに、たとえば 1 位は 3 ポイントで、2 位は 2 ポイント・3 位は 1 ポイント──とポイント制で票を数えたら、3 位の票が多いマンガは、永久に順位が上がらないでしょう
面白かったもの 3 つ
の票は、すべて等価値である。
そこに、今回のミソがあるのです!
いまのサイコーを支える原動力は、何なのでしょう?
もう、「亜豆と結婚したい」がすべて──でもないと思うのです。それは目的のひとつではあるけれど、そのためだけに全力を尽くしている──とは見えません。
「ファンのため」でもないでしょう。プロ野球選手でもあるまいし……。
これがバトルマンガだったら、「宝物を手に入れるため」とか、「仲間を救うため」とか──言いながらも、けっきょくは「セカイを救うため(キリッ」だったりする。
『バクマン。』の初期は、「お金持ちになりたい」とか「好きな子と結婚したい」といった理由から、サイコーとシュージンはマンガ家を目指し始めました。
その浮ついた目的からスタートしたために、現在のサイコーを突き動かしているモチベーションが、見えてこないのです。「プロだから」ですべてが片付く──のかなぁ……。
そう考えると、シュージンの「家族のために頑張る」という理由は、けっこう大きいですね。家族のために力を出すのは、「ジャンプ」では意外に珍しい。親の七光キャラばかりなのに……。