バクマン。一覧

バクマン。 #139-4 「最終話とコメント」 切磋琢磨と 1 番のマンガ

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

Crystal Ball #1
(磨いてこそ光る──宝石も男も)

新妻エイジが青森にいたころは、いつも退屈だったでしょうね。マンガを描いている時間以外は──。偏見かもしれませんが、エイジはイナカだと孤立するタイプだと思います。そんな彼にも優しかった女の子が、外海さん──だったりして。

バクマン。 #113-1 「不得意と心掛け」 恋の心情と外海時江 : 亜細亜ノ蛾

おそらく、青森にいても東京に出て来ても、エイジが描くマンガは変わらなかったと思う。「亜城木先生」とは誌面で出会えていたから、ライバル心も同じです。

それでも──、いつかは孤独に心を押しつぶされていた可能性がある。亜城木との初対面や、今回のエイジを見ると分かるとおり、意外と人なつこい性格ですからね。つかみ所がないのに、いつの間にか近くにいる。まるで、猫みたい。

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バクマン。 #139-3 「最終話とコメント」 オーロラと最後の勝負

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

18 Aurora Rays
(この世の果てまで──行ってみる?)

今回も、雄二郎は輝いています……! 最近の「アフロ美化運動」は目に余るというか、作者が雄二郎をどこへ持っていこうとしているのか、分かりません。「有終の美を飾る」ということ──なのかな。

新妻エイジは自由にやらせた方が良い──と雄二郎は思っている。しかし、作品のことで建設的な意見を彼が言ったことは、これまでの描写では──なかった気がします。福田の文句を「編集者の模範解答」で ねじ伏せたくらい?

おそらく、それは意図的な演出でしょうね。「雄二郎はテキトーな人物」という位置づけのため、作品について提案する場面・業務的な話などは、カットしてあるはず。毎週、彼とエイジは打合せをしていますからね。

だから、自分のような感想書きは、えんりょせずにアフロたたきに精を出せば良いのです! 「おパンなんとかをチラリする」のキャラクタがいたら、読者はモンモンとする──のと同じだと思う(自己弁護)。

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バクマン。 #139-2 「最終話とコメント」 元素記号と十二支

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

Elemental weights
(高価な順番──ではない)

7 年連載して 1 位で終わる──。長期連載したマンガの閉じ方としては、1 つの理想型ですね。もしかしたら『バクマン。』の作者も、この終わり方を目指しているのかもしれません。

実際の「ジャンプ」でも、長く続いた連載のいくつかが、前半のページに載っている。たぶん、アンケートでも上位でしょう。長年の読者の中には、「無条件で投票する」というファンもいるのかもしれませんね。

ただし、最近になって転落し始めた作品もあります。そろそろ飽きられたから──と見て間違いない。ファンという人種は、「いつでも同じ面白さ」を求めるのに、「いつまでも同じ展開」には飽き飽きなのです。身勝手ですね(人ごと)。

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バクマン。 #139-1 「最終話とコメント」 俺達の夏と完全なる一敗

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

first day of summer
(夏到来──まずは一杯)

「亜城木夢叶と新妻エイジとの歴史」をサイコーとシュージンが語っています。男が 2 人で過小話に花を咲かせると、なんだか とてつもなく──むなしさを感じる。まぁ、「過去のオンナの話」よりは、1,024 倍は良いけれど。

自分も過去の記事を振り返ってみると──、エイジの名前が初めて出た「5 ページ」では、「新妻エイジ」は今後出てくるのか? なんて書いてあります。「6 ページ」の時点で、すでにエイジのことを、本文には一文字も書いていないという──。

エイジのことは当時、「世の中には才能がある人もいる」ということを示すための、いわば「記号」と思っていました。仮にエイジの描いたマンガが何度も出てきても、本人が登場するなんて、まったく考えていません。

さらには、「新妻エイジ = 女性説!」なんて打ち出していました。いま読むと、恥ずかしい限りです(この答えはウソ。彼は、自分の書いた文章を面白いと思っている。)。

バクマン。 #7 「笑顔と赤面症」 女泣かせのシュージンとミホの親友 : 亜細亜ノ蛾

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バクマン。 #138-4 「迫力とアイディア」 闘志と歴史的瞬間

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

gato agresivo
(戦う意志は──忘れていない!)

『バクマン。』の作中作では、「お色気要素」でテコ入れする──という展開が(ほぼ)ありません。たとえば、『PCP』が票を稼ぐために、不自然なカメラアングルから安之城舞を描くとか……(ごくり……)。

現実世界の「ジャンプ」でも、「死神」が死の世界へ旅だったところを見ると、もうエロティックな絵では読者を釣れないのでしょう。「ジャンプ」の読者は「肉食系」ではない──ということか(肉食系?)。

「ジャンプスクエア」で連載中の『To LOVEる ―とらぶる― ダークネス』が、その手の需要に応えてくれるから、「ジャンプ」本誌では必要がないのかもしれませんね。

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バクマン。 #138-3 「迫力とアイディア」 セピア色と十字架

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

Crossing
(十字の部分に──何かヒントが !?)

「ジャンプ」のマンガには、「おとぼけキャラ」「メガネ男子」「強気な女子」の 3 人組が多すぎる。役割は それぞれの作品で違うけれど、『バクマン。』に『PCP』・『SKET DANCE』・『銀魂』──と盛りだくさんです。

これは今回の『PCP』を読んで(いまごろ)気がつきました。3 人でコンビを組むと、このような役割分担になるのは必然なのでしょうかね?

でも、マンガ(作者)によっては、何人で組ませても、「格好いい男子」「格好いい男子」「格好いい男子」ばかりになりそうな気がするなぁ……。

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バクマン。 #138-2 「迫力とアイディア」 正体状とデジカメ

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

pulque - from the agave cactus, but less processed than mezcal
謎の白い液体──その正体とは?)

安之城舞のデザインは、「亜豆 +カヤ」といった感じです。でも、どちらかと言うと、「カヤ成分」が強い。今回のミノルと舞との会話なんて、シュージン・カヤの「夫婦漫才」そのものですよね。

サイコーも、亜豆のイメージで舞を描きたいところだけれど、ついついカヤの表情を参考にしてしまうのでは? おそらく、「かわいらしく描く時は亜豆・怒っている時はカヤ」という描き分けをしていると見た!

たとえば、扉絵で舞を描く時は、絶対に亜豆を意識しているでしょうね、サイコーは。

カヤや舞に怒っている印象が強いのは、彼女たちがツッコミ役(というか世話焼き)だから──という一面もあります。同じような話が、現在絶賛発売中の『SKET DANCE (19)』にも書かれているので、要チェックなう、です【PR】。

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バクマン。 #138-1 「迫力とアイディア」 ロゴと必死

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

PCP Station
(誇らしげに掲げるロゴは── 「PCP」?)

新妻エイジの勢いは止まりません! 「元 1 位のマンガ」が急に追い上げてきたり、「期待の若手新人作家」が突然デビューしたり──という展開もなかった。当たり前ですケド。

そのエイジがいる仕事場で、珍しくアシスタントの姿が描かれました。あまりにも久しぶりに彼らの存在を確認したので、てっきり「エイジが 1 人で背景も描いているのでは?」と思ったものです。

『CROW』が始まった当初は、ほとんどエイジひとりで描いていましたよね。「最初と最後は独力で描く」というのも格好良かったのでは?

いや、今はそんなことよりも、どれだけ原稿のクオリティを上げるか──しか考えていないでしょう。このマンガの鬼に、亜城木夢叶は勝てるのか──?

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バクマン。 #137-4 「巻頭カラーとセンターカラー」 黄色と仕掛け

『バクマン。』 137 ページ 「巻頭カラーとセンターカラー」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 29 号)

Cielos y campos de la pampa Argentina 11 / Skies and fields from Argentina's pampa 11
(黄色い空は──それほど珍しくない?)

カラー扉のアイデアを提案するシュージンの姿が、課題を提出する学生みたいで面白かった。あるいは、営業職のサラリーマン──という感じです。

マンガ家という職業は、接する人間が ほとんど編集者しかいません。「読者にウケるマンガを描くこと」は、いつの間にか「編集者が受け入れやすいネームを出すこと」に なっていく。「編集者へのプレゼン」みたいになるのも、当然のことですね。

ただし、亜城木夢叶は、あくまでもアニメ化と順位に こだわっている。担当の編集者を喜ばせるだけの原稿なんて、いつまでも描いていられません。

『走れ! 大発タント』を連載する直前の、亜城木コンビと港浦とのやり取りは すさまじかった……! 担当者をだましてまで、自分たちの描きたい作品を描く。それが、サイコーとシュージンです。

そのクセは今でも変わらなくて、今回も服部を引っ掛けている。本当に油断なりませんね、亜城木の 2 人は──。

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バクマン。 #137-3 「巻頭カラーとセンターカラー」 祝杯と 3D

『バクマン。』 137 ページ 「巻頭カラーとセンターカラー」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 29 号)

060307-040442
(飛び出すほど──うまいシャンパン?)

蒼樹紅は、どうしているんだろう? 本編にも登場しなくなったし、編集部でも まったく話題に上がっていません。『神様がくれた…』のネームを編集者が読んでも、順位が上がる気配もない──のでしょうね。

平丸一也は、こういう時こそ彼女を元気づけるべきです。負けん気の強い蒼樹のことだから、「今の順位を守っていく」と決めた以上、絶対に弱音は吐かない。でも、誰かに──「頼りがいのある男性」に、すこしは自分の気持ちを聞いて欲しいのでは?

その「誰か」が山久にならないよう、平丸は動くべし!

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