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バクマン。 #23-4 「天狗と親切」 中井のグチとサイコーの野心

『バクマン。』 23 ページ 「天狗と親切」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 10 号)

broken glass (best large)

悪い男はモテると聞く。本当だろうか。

亜豆の母親も「女の子って 少し悪いくらいの 男の子の方が 気になるものよ」と語っていた。うなずく女子も多いだろう。

しかし、イマドキは盗んだバイクで走り出すなんてハヤらないし、暴力事件を繰り返す男に惚れるのは、一部の女性だけだ。あと、「掲示板に○○予告を書き込み」などという行為は、「悪(ワル)」じゃなくて「頭が悪い」だけなので勘違いしないように。

ようするに、程度の問題である。しかし、その「ほどほどのワル」に振る舞える器用さって、頭が良い人間しかできない気がするのだが……。これだけで面白い記事が書けそうだが、不良の方面にはウトいので、誰かに任せよう。

さて、女性の「いつまでも夢を追いかける男性はステキ」なんて言葉も要注意だ。万年平社員が「いまでもパイロットになる夢を捨てきれない」などと言いだしたら、ちょっと精密な健康診断に行かされるだろう。これまた、程度と「誰の発言か」が重要である。

そう考えると、女性が男性に持って欲しい夢って「ワタシを満足させる・楽しませる・養うことができる夢」ということだろうか。「都内に一戸建て」みたいな。

『バクマン。』には夢を持った若者たちが何人も出てくる。そんな中で、中井は浮いて見えるのだが、少しだけ彼の存在について考えてみた。

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バクマン。 #23-3 「天狗と親切」 エイジの答えと福田の気づかい

『バクマン。』 23 ページ 「天狗と親切」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 10 号)

水戸黄門御一行@円頓寺七夕まつり (by yamakazz) (by yamakazz)

何事も基本が肝心である。

マンガを描くときの基本は、言うまでもなく、自分が読んで面白いマンガを描く──のではあるが、読者がついていけない内容では困る。福田が言う自分だけが楽しんで描かず 読者の気持ちになって 描く! はプロの基本条件だ。

しかし、その基本がまた、難しい。

読者のことばかりを考えて、自分が描きたくもないマンガを続けると、ストレスが溜まる。

これは、マンガ家だけではなく、ほかの作家やブログ書きも持っているジレンマだろう。好きに書きたいが、読者のことも放っておけない……。

何を書いても喜ばれるような「アルファ」な人なら、話は別なのだが。また、何を言っても批判を浴びるようになったら、それはそれで楽だろう──って、そうでもない?。

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バクマン。 #23-2 「天狗と親切」 2 人の助言とネームが面倒な天才

『バクマン。』 23 ページ 「天狗と親切」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 10 号)

strawberry parfait (by open-arms) (by open-arms)

人間は自分に興味があることしか見ない

『可愛い写真を撮るには』 / 目と脳で見た物が違う : 亜細亜ノ蛾

自分の経験だけから話すと、「見えない」のでも「見たくない」のでもなく、本当に「見ない」のだ。意識的に無意識が興味の外を遮断する。

たとえば、戦争。または、痛ましい事件。

つい先日もそのようなニュースを「見た」気がする。「見たくない」のならチャンネルを変えれば良かったはずだ。でも、見た。その上で、自分の意識も無意識も、その悲惨な映像を「見なかった」。眼球には映っていたと思うのだが。見たはずの記憶も、いまでは おぼろげである。

そうやって、「平和で住みやすく、しかし不景気な日本国」を自分は見ている。不景気の割りには、毎日の食と職に ありつけていることを不思議に感じつつ──。には縁遠いことを不満に感じつつ──。

なんの話だっけ? ──そうそう、「エイジは打合せとネームが嫌い」という話だった。やはり人は、自分に興味があることだけを見たいものだ。

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バクマン。 #23-1 「天狗と親切」 クロウの活躍とテキトーな雄二郎

『バクマン。』 23 ページ 「天狗と親切」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 10 号)

Nirvana......... for Babies (by abrin523) (by abrin523)

本作品で言われている「王道バトルマンガ」の中でも、生き残る作品とはどんなものか。

超人的な強さを持った戦士が超人技を駆使した超人バトルを繰り返したり(「強いから強い」理論)、美形な戦士がスタイリッシュに戦ってばかり(「格好いいから強い」理論)、というマンガは すぐに飽きる。

何か、もうひと味は欲しいところだ。そのひと味にこそ、作者の力量が見られる。

かといって、「意表を突く展開」や「意外な一面」として描いたエピソードが、ストーリィやキャラクタを壊してはダメだ。

別のマンガの「石」とか「本物」とかの話はヒドかった。何の伏線もなく、唐突すぎるからだ(昔は面白かったので、それでも今後に期待してしまう)。

『バクマン。』の作者は、キャラクタのさまざまな面を描くのが非常に上手だ。とくに、今週号はキャラクタ描写の見本市のような回だった。

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バクマン。 #22-5 「邪魔と若さ」 『CROW』の未来と福田の批評

『バクマン。』 22 ページ 「邪魔と若さ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 09 号)

Honmachi, Osaka (by m-louis) (by m-louis)

海原雄山北大路魯山人との関係をご存じだろうか?

こう聞かれると、たいていの人は「雄山のモデルになったのが魯山人」と答えるだろう。海原雄山 魯山人 – Google 検索の結果を見ても明らかだ。残念ながら、それでは 50 点しか取れない(1000 点満点中)。

美味しんぼ』の作中で、雄山の師匠である唐山陶人の師匠として魯山人の名を挙げているのだ。つまりは、雄山の師匠の師匠である。

さて、『美味しんぼ (88) (ビッグコミックス)』に収録されている「器対決!」という話が面白い。対決の場で、雄山ではなく山岡士郎が魯山人の器を多く取り上げ、絶賛する。

器対決!<5> – あらすじ – 美味しんぼ塾ストーリーブログ

普通は、自分の師匠を誉められれば悪い気はしない。しかし雄山は違う。「ばかもの。」と士郎をしかったあと、こう言う。

私は 魯山人の作品を 高く評価するが、 ひいきの 引き倒しは むしろ 魯山人の評価を 低める 恐れがある。

『美味しんぼ』 88 巻 p.193

そして、魯山人の作品が持つ根本的な弱点を指摘する。さらには「魯山人の作品なら 何でもありがたがる おまえたちの態度は 軽薄だ」とまで言うのだ。

そう、自分が尊敬する人物だからこそ、正当な評価をして欲しい──という気持ちはよく分かる。皆さんも同じだろう。

たとえば、『DEATH NOTE』も『バクマン。』も好きだ、という人との会話で「L くんってかわいいよねー」とか「あー、アタシもシュージンと付き合いたいなー」といった方面ばかりを聞かされれば、絶句するしかない。または、『バクマン。』の一部分でしかない「ジャンプ編集部の内面を描く」ところばかりを面白可笑しく評価されても、苦笑するばかりだ。

見当違いの評価をすることによって、逆に作品や人物を低く見られてしまう──自分のような感想書きは落ち入りやすい。気をつけよう。

自分も何度かエイジを「天才だ」と軽く書いてきた。それこそがエイジを甘く見ていた証拠かもしれない。今週号の話では、エイジが今よりもさらに成長する姿が予想できた。生まれつきの才能だけではなく、素直さによって進化するエイジに注目だ。

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バクマン。 #22-4 「邪魔と若さ」 振り向くエイジと亜城木先生

『バクマン。』 22 ページ 「邪魔と若さ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 09 号)

Bowling Shoes (by squarefrog) (by squarefrog)

誰でもボーリングが上手になる方法をご存じだろうか?

──正解は、「工事現場で何年も働いて修行する」である。

引っかけは さておき、ボウリングを上達する一番の方法を聞いたことがある。単純で誰でも思いつきながら、誰もが実行しない方法だ。

さて、今週号の『バクマン。』とボウリングの話とは、何か関係があるのだろうか? そして、その上達する方法とは?

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バクマン。 #22-3 「邪魔と若さ」 生意気な福田と 15 歳の鬼才

『バクマン。』 22 ページ 「邪魔と若さ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 09 号)

Rubens dreams (by Ezu) (by Ezu)

オトナになると「何をしても自由だ」ということになっている。ただし、必ず「他人に迷惑をかけなければ」と枕詞が付く。本当だろうか?

多少は人に迷惑をかけても、自分勝手に生きている人のほうが得をしているように見える。

また、人から嫌われたくないと思えば思うほど、逆に嫌われるものである。卑屈さを見逃すほど鈍感な人が相手なら別だが、残念ながら見抜かれることが多い。

つまるところ、素直に生きるのが一番だ。

『バクマン。』には、素直な人物が何人も出てくる。ほとんどは「自分の感情に素直」なキャラたちなので、近くの人間は迷惑するのだが……。

そんな、素直さ爆発の新キャラが登場した。この人物の評価しだいで、今後の展開を楽しめるかが決まる──そんな気がした。

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バクマン。 #22-2 「邪魔と若さ」 おどけるエイジと疑うサイコー

『バクマン。』 22 ページ 「邪魔と若さ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 09 号)

ユザワヤ (by shibainu) (by shibainu)

「天才」や「神」という言葉が今ほど安くなった時代はない。「有り得ない」「半端ない」や「超」「鬼(関西弁)」などの価値も、ドンドンと値下がりしている。パネェことが世に あふれているのだ。

DAIGOだらけのバイオハザード:VIPPERな俺

それなら、自分のレベルでも「イケメン」や「アルファブロガー」と呼ばれていいのでは、と思ってしまう。まぁ、実際にそう呼ばれたらムナしいだけだが……。

バトルマンガの世界では、話が長くなるにつれて強さのインフレ化が起こる。地方で少し強いくらいのキャラは、いつしか雑魚あつかいになる(学術用語でヤムチャ現象という・ウソ)。

それに比べると、現実世界にいる天才・神は、あまりにも ありふれている。八百万の神々がおわす国だから、だろうか(たぶん違う)。創作の世界にも天才は多い。ほとんどが「──どこが?」と言いたくなるような、説得力のないキャラクタばかりだ。

さて、『バクマン。』の新妻エイジは、作中で さまざまな人物から天才と呼ばれている。彼は、よくいる薄っぺらい天才キャラとは違うのだろうか。「22 ページ」の後半でその評価が分かれるだろう。

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バクマン。 #22-1 「邪魔と若さ」 心配する見吉と優しいシュージン

『バクマン。』 22 ページ 「邪魔と若さ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 09 号)

Night Park (by mrhayata) (by mrhayata)

最近、ジャンプが面白い。そう思わないだろうか?

ファンとしては、『バクマン。』の面白さに作家も編集者も影響された、と考えてしまう。島本和彦先生が「なにやってんスか www」(賛辞)な格好をされたのも、本作品に『あしたのジョー』が出てきたからでは──というのは こじつけ過ぎか。

島本の感想文 | ガイナックス忘年会(コスプレ)

マンガの面白さに限界はない──そうサイコーは言った。その通りである。今週号の『バクマン。』を読むとよく分かる。本当に、原作者の底が知れない。

先週号の続きから、今回の展開・とくに後半を思いついた人は いるだろうか?

たとえば、今週号の前半部分だけを読んで「後半のネームを考えろ」と言われたとする。本編と同じかそれ以上に面白い展開を思いつける人は、プロの世界でも少ないだろう。それでいて、読み終わると自然な流れ・少年マンガらしい話に思える。それがスゴい。

今週号のジャンプで『バクマン。』は表紙を飾った。そのカラーイラストと本編との内容が対照的だった。

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バクマン。 #21-5 「壁とキス」 近づく 2 人と遠ざかる 2 人

『バクマン。』 21 ページ 「壁とキス」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 08 号)

Endless Love
CreativeCommons Attribution License, Sabrina

今週号ではデートの時の見吉が見られる。見吉の私服はかわいらしくて良い。シュージンも至福を感じただろう(書かなければ良かった)。

かわいく・格好良く見えたのは制服姿だけで、デートに誘ってみたら私服が最悪だった──そんな悲喜こもごもな声が全世界で報告されている。あまり言うと、けっきょくノロケに聞こえるので注意が必要だ。

中学生時代は「カーチャンが買ってくれたケミカルウォッシュのジーパン(タック入り)」をサラリと着こなしていた自分だが、ファッションチェックをしてくれるカノジョがいなかった。幸か不幸か。

エイティーズの流れに乗って復活!ケミカルジーンズ 細身のサイズ感、付属で新鮮に – Yahoo! FASHION

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