ナタリー・ポートマン一覧

『マイティ・ソー』は主役もヒロインも魅力的な名作アクション映画!

マイティ・ソー』 (Thor)

~ Single Double Strike ~
雷の夜に──彼女は空を見続ける

ドタバタ劇のコメディでもあるアクション映画です!

北欧神話の神々を題材にしたアメコミが元になっているため、困った人(神)ばかり出てきます。日本にいる八百万(やおよろず)の神様も荒ぶっていますが、どちらも人々の味方でいてくれるうちは ありがたい、けれど……。

本作品の主人公は『アベンジャーズ』でも活躍します。そして、『アイアンマン』シリーズとも深く関わっている。とくに、『アイアンマン 2』で謎すぎたラストの場面がそのまま『マイティ・ソー』でも出てきますよ!


主人公のソーを演じたクリス・ヘムズワースは、芸歴の浅さを感じさせない演技を見せてくれました。映画の『トロイ』で主役だった ブラッド・ピットに似た好青年です。

ソーの弟であるロキは、トム・ヒドルストンが演じました。彼もハリウッドでは新米だけれど、シェイクスピア劇の舞台を経験していて、この作品の世界観や監督と相性が良い。ミステリアスな役で見事に魅了してくれました。

監督はケネス・ブラナーで、シェイクスピア俳優としても有名です。オペラのような要素のある『マイティ・ソー』にはピッタリですね!

ヒロインのジェーン・フォスター役はナタリー・ポートマンがキュートに演じています! 『ブラック・スワン』とは別人のようでした。「普通の美女」としての彼女が見られるだけで貴重かも!?

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クローサー – 涙とともに味わわなければ、恋の味は分からない

『クローサー』 (Closer)

涙 ~ Namida
(涙をお拭きよ──深く味わったあとで)

スリリングな恋愛を描いた映画です。

一組の男女が偶然に路上で知り合って、恋をする──。そんな「恋愛映画」らしい始まり方をします。まったくタイプが異なる 2 人だけど、案外、お似合いそうにも見える。

あともう一組、小粋なウソから出会う男女が出てきます。こちらは「え、そんな出会いで付き合うの?」と驚くけれど、恋の始まりには理由や理論は必要ありません。

このようにステキな始まり方をする映画なので、さぞかし美しい恋愛模様が見られる──と思うでしょう。付き合い始めた恋人同士が観るのに、ピッタリな映画に思える。たしかに素晴らしい傑作なのですが──、

──ただ甘いだけの恋ではなかった……。


キャストは、以下の通りです(カッコ内は日本語吹き替え版の声優)。

なんという豪華なキャスト陣でしょうか!

主演・助演の全員が、アカデミー賞に受賞・またはノミネートの経験者です。『クローサー』自体も、ゴールデン・グローブ賞を 2 部門も受賞しました。

参考: クローサー (2004年の映画) – Wikipedia


この映画は、アリスを演じたナタリー・ポートマンが、なんといっても一番輝いています!

アリスは、「元・ストリッパ」だという衝撃の告白をする。でも、「どうせ『──という設定』だけだろう」と誰もが思う。なにしろ、まだ『レオン』のマチルダ役で見せた、あどけなさが少し残っているのです。

まさか、ナタリー・ポートマンがストリップをするなんて──。そう思っていたら! なんと!(続きは映画で)


監督は、あの超有名な恋愛映画・『卒業』を撮ったマイク・ニコルズです。そのためか、終わり方が深く印象に残る。

『卒業』がハッピィ・エンドかどうかは、議論が分かれるところですよね。『クローサー』も、いったい誰が幸せをつかんだのか、見終わったあとで考えてみると面白い。


いつも映画を紹介する時は、「誰と観ることをお勧めするか」を考えます。『クローサー』は──、むずかしい!

恋愛期間の短い男女が──と言うか、恋愛経験のすくない人がこの映画を観るのは、刺激的すぎます。恋愛恐怖症になりそう。むしろ、不倫の相手や浮気相手と一緒に観たほうが、あらゆる意味で良いかもしれません。

『クローサー』を観て、真実を知りたがる男・ウソをつきたがる女にうんざりするなら──、

──火遊びはやめましょう。

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