小畑健一覧

『バクマン。』 11 巻 「タイトルとキャラデザ」 棒人間と念生物

『バクマン。』 コミックス 11 巻 「タイトルとキャラデザ」

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(猫がいる前では──人間など「温かい棒」)

今回の表紙は、新妻エイジと岩瀬(秋名)愛子です!

『バクマン。』の表紙に女性がいたのは、『バクマン。 (4)』の亜豆美保(・謎の女性声優)と『バクマン。 (9)』の蒼樹紅だけでした。今回の岩瀬は大抜擢と言えるでしょう。

基本的に、男臭いマンガですからね……。


前巻・10 巻の感想では、 この巻は、岩瀬のための 1 冊でしょう! と書きました。

ほとばしる熱いパトスで、思いのままに燃え・萌えな感想を書いていたら、うっかりと アキバBlog(秋葉原ブログ) さんに取り上げていただいたり。

バクマン10巻 「岩瀬のための1 冊でしょう!もだえ死にます」 - アキバBlog
バクマン10巻 「岩瀬のための1 冊でしょう!もだえ死にます」 – アキバBlog

そして 11 巻も、岩瀬のターンは続いています!

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『バクマン。』 小特集 – 性格が変わらない登場人物たちへ愛を贈る

『バクマン。』 原作: 大場つぐみ, 作画: 小畑健

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(いつも変わらない君を──愛する)

今回は緊急特別企画(※後述)です。

『バクマン。』という素晴らしい作品を振り返り、ほかのマンガとは何が違うのか・どこに魅力があるのか、思いつくままに書きました。あらためて考えてみると、自分が好きな作品の傾向も見えてきて面白い。

『バクマン。』の魅力とは

自分が『バクマン。』で好きなのは、登場人物です。

「ぼくは、ばくまんは、きゃらが、すきだと、おもいました」──なんて、まるで小学校低学年の感想ですが、でもだって、すごいんだもん!


『バクマン。』の何がすごいのかと言うと、下の一行に集約されます。これは、大場つぐみ小畑健の両氏が創り出した前作の『DEATH NOTE』や、自分が好きなほかの作品でも感じました。

「登場人物の性格は変えずに、印象だけを変える

どういうことか、説明していきます。

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バクマン。 #114-4 「恋路と歩道橋」 一瞬と 100 回以上

『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)

L.L.
(その一瞬は──永遠に感じられる)

今回の話は、ラブコメまっしぐらでした!

そもそも『バクマン。』は、「編集部バクロ・マンガ」──ではなく、基本は「恋愛マンガ」です。みんなみんな、ラヴのためにマンガを描いている……!

  • サイコー: 亜豆のためにアニメ化を目指す
  • シュージン: カヤとの生活のために原作を書く
  • 平丸: 「蒼樹さんと…………!」
  • 蒼樹: 「ダージリン おいしいですわ」
  • エイジ: 「シュピーン! マンガ・ラヴ!」
  • 福田: 「バイク大好き!」
  • 中シャープ: 「(やっぱり こっちは冷えるな……)」

──まぁ、いつものように後半がグダグダですケド。

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バクマン。 #114-3 「恋路と歩道橋」 ハイヒールと「よく聞け」

『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)

Red heels
(恋の逃走劇には──あまりにも高すぎる)

今回は、吉田が平丸に愛の告白をする話です。

いや、いやいや、おっしゃりたいことは分かりますが──、どう見ても、そんな感じの展開なんだよなぁ……。すくなくとも、吉田は平丸に惚れたんだとハッキリ言っている。


冗談抜きで、編集者とマンガ家という立場であれば、編集者のほうがマンガ家の才能を伸ばすように努力するべきでしょう。全員が港浦のような編集者ばかりなら、日本のマンガ界は終わりです。

吉田は、平丸の成長を的確に助けてきました(アメとムチとの使い分けで)。それも、吉田が平丸(の才能)に惚れ込んでいるからです。

平丸と吉田の未来に、幸あれ!

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バクマン。 #114-2 「恋路と歩道橋」 無理心中と反対車線

『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)

Establishing Shot: The 405
(「反対車線や渋滞は──恋にもありますか?」)

福田は、何かというと死を思わせる発言をします。

以前にも、極寒の野外で執筆する中ナントカさんのことを、「これで死んでも本望だ」と言っていました(『バクマン。 5 (ジャンプコミックス) [コミック]』)。よく考える──までもなく、すごい発言だ。

「愛することとは、命を賭けること」が福田の心情なのでしょうね。格好はいいけれど──、だから恋人ができないのかも。重すぎて。

そんな福田は、今日も男とデートです──。

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バクマン。 #114-1 「恋路と歩道橋」 専業主夫と平丸のポルシェ

『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)

Potato Head - Couch Potato : )
(専業主夫には──ソファとポテトがよく似合う?)

今週号の「ジャンプ」には、アウトー! が多いです。

──良いのか、これ……。


過去に K 点をぶっちぎってしまった(男女のまぐわひを臭わせる描写を出した)例としては、100 万回引き合いに出された『いちご 100%』の名前を挙げるまでもなく、『ドラゴンボール』の孫悟空で充分です。大丈夫なはず!

プッシー……キャットもセーフでしょう(溜めるな)。

第 1 弾の『ハイパーアングルポーズ集』では女性のヌード・第 2 弾の『ハイパーアングルポーズ集 vol.2 shape of men』では男性のヌードを掲載し、「好評発売中なう」であるため、3 冊目を発行して宣伝することも当然です。──よね?

このご時世に、全年齢の読者が女性のヌード写真集を合法的に購入・閲覧できる素晴らしさを胸に、ぜひ下のリンクから 1,000 万部突破しちゃってください!!

「弟がすごかった」というだけで天下を獲ったり、『完全な遊戯』という精神を病んだ女性をレイ■する小説を書いたりした老人に負けるな!!!!

──って、2ch に書いてあったよ。たぶん。

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バクマン。 #113-4 「不得意と心掛け」 最下位と留守電

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

1960s Advertising - Magazine Ad - Western Electric (USA)
(いつでも・いつまでも私は──留守番をしている)

つねに激流の『バクマン。』も、落ち着いてきました。

一段落したところで、サイコー・シュージン・亜豆・カヤの 4 人について、私生活をじっくりと描いて欲しいです。今回は趣味の話も出てきたし、4 人の趣味について掘り下げてみるとか。

とくに亜豆は、電話で話している姿しか出番がありません。普段の亜豆は、何をしているのだろう? これだけ長々とこの傑作を読んできて、いまだにヒロインのことを何も知らない。声優のオーディション風景なども見てみたいです。


一方、高木夫婦の私生活は、少年誌では描けなかった。

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バクマン。 #113-3 「不得意と心掛け」 隣の席と読書量

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

市川学園旧校舎
(机と机との距離は──現在では無限大に広い)

「生きている」人間は、誰もが趣味を持っている。

ところがマンガには、無趣味──というか「無生活」なキャラクタたちが多い。マンガ家がいかに「普通の生活」をしていないのか、作品を通して見えてきそうな気がします。

そんなことを考えている自分には、『家庭教師ヒットマン REBORN!』や『BLEACH』に出てくる日常パートが大好きです! 作者も、生き生きとして描いていることが分かる。

逆に、『ONE PIECE』と『NARUTO』は戦っていない日常の場面が多いのに、生活のニオイがしてこない。ぎこちなく見えます。全員が全員、いつも同じ口調で騒いでいるだけだってばよ!(ドン!!!!)

われらが『バクマン。』のキャラは、どうなのだろう?

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バクマン。 #113-2 「不得意と心掛け」 同率 2 位とイケメン高校生

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

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(イケメン──それはボクのこと)

恋愛は片想いが 基本という言葉が出てきました。

これは、マンガや小説などの創作物では鉄則でしょうね。そう言われてみると、「両思いのカップルを描いた人気の作品」と言われても、パッと思い浮かばない。

──『ラブラブファイヤー』くらいかな?


現実世界の恋愛も、片思いのころが苦しくて楽しい。甘酸っぱい思いが続くのは、つきあい始めた直後まで──だったりします。

サイコーと亜豆との付き合い方は、恋愛の甘酸っぱい期間を延ばすためには、良い方法なのかもしれませんね。極限まで、1 つの思いを引き延ばす──。

──「藍染隊長法」と名付けましょう。

参考: 【ネタバレ注意】漫画『BLEACH』の藍染惣右介さん、ここにきて再び変身。

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バクマン。 #113-1 「不得意と心掛け」 恋の心情と外海時江

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

Dodge ball anyone?
(ドッボールは──恋の思い出)

今回は何と! 新妻エイジの初恋の相手が登場します!

ここ最近で、一番ビックリしました。英語にするとやたらと長いタイトルになる「人気作家恋愛読切祭」の結果なんて、頭から消し飛んだくらいです。

マンガ家としてのエイジしか、読者は知りません。もっとほかの面も見てみたい……!

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