『立喰師列伝』
『立喰師列伝』は、押井守監督の実写映画です。
立喰師列伝 公式サイト
物語の中心となる「立喰師(たちぐいし)」というのは、
飲食店でうんちく、説教、話術、奇行など様々な手段を用いて店員を圧倒し、その隙に金を払わずに店を出る者
という、ようするに無銭飲食者。
戦後から現代にかけて、何人もの立喰師が存在した、という設定になっています。
彼らを賞賛するわけでもなく、ただただその手口を、その当時の歴史背景と共に列挙しています。
これは、ものすごく馬鹿馬鹿しいことを、真面目にやる可笑しさを味わう作品ですね。
独特の映像
「スーパーライヴメーション」と呼ばれる、実写とアニメ(CG)を融合させた映像が圧巻。
いわば「リアルなパラッパラッパー(ゲームの方)」という感じだけど、チープな感じではなく、全体的にアナログなノイズまじりで、不思議な映像です。
古いような新しいような、何とも言い難いこの映像は、ぜひとも体験して欲しいですね。
豪華出演者
本作のもう一つの特徴が、これ以上無い豪華な出演者たち。
ナレーションが山寺宏一氏(山ちゃん)なのはともかく、この映画以外には絶対出ない方々が多く出演しています。
なにしろ、「フランクフルトの辰」を演じているのは、寺田克也氏!
思わず画面に向かって「寺田さん、なにやってんですかw」と吹き出しそうになりました。出演者をチェックせずに見ましたが、すぐにわかりましたね。
その他、「牛丼の牛五郎」は樋口真嗣氏が熱演していて、ものすごい迫力でした。こんな人がやってきたら、そりゃ、店をたたみたくなるよなぁ……。
続編
なんと! 続編が現在作られているそうです。
2007 年 11 月に劇場公開予定で、これまた無駄に豪華な出演者たち(失礼)。
「クレープのマミ」を演じる小倉優子さんがどんな演技を見せるのか、興味深いです。