『トランスフォーマー』 意外と可愛らしい正義の味方たち

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『トランスフォーマー』

公開したばかりの『トランスフォーマー』を劇場で見てきました。

トランスフォーマー (実写映画) – Wikipedia

ド迫力の映像で、かなり面白かったです。これは今すぐ映画館に足を運んで見て欲しいですね。

冒頭からいきなり激しいアクションで、敵のロボット──金属生命体(トランスフォーマー)が変形するシーンと、圧倒的な火力・装甲に驚き、いきなり映画の世界に引き込まれました。

実写がメイン !?

そういえば、最近の映画は、どこが CG かわからなくなりましたよね。

昔は一発で CG とわかったのですが、最近はむしろ「この部分、実写」「え! マジで !?」みたいな。

この映画で、トランスフォーマー達はさすがに CG かと思いましたが、

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近年のハリウッド映画にありがちなCGを多様化した映画とは異なり、監督のマイケル・ベイの趣向で極力CGを排し実写の撮影を中心にしている。

トランスフォーマー (実写映画) – Wikipedia

──という……。

映画を見終わった後でこれを知って、「CG でええやん!」と叫びたくなりました。もしトランスフォームする所が実写だったら、どんな撮影風景だったのか想像ができない……。

アメリカらしい映画

真っ先に思ったのが、「ものすごくアメリカらしい映画」。

正義の「オートボッツ (サイバトロン戦士)」V.S.悪の「ディセプティコンズ (デストロン軍団)」というわかりやすい構図だし、何よりもこれ。

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撮影に関してはアメリカ国防総省やアメリカ軍の全面協力が得られたため、マイケル・ベイと軍の綿密な打ち合わせが可能になり本作の中ではアメリカ空軍が実際に映画の中のような敵に襲われた時、どのように戦うのかを見ることが出来る。また、映画に登場する兵士達は全員、実際の軍人や元軍人がエキストラとして参加している。

トランスフォーマー (実写映画) – Wikipedia

──これは、どう考えてもアメリカしか作れない映像ですよね。仮に日本の映像技術が今の 10 倍、映画制作費が 100 倍になっても、実現不可能です。

それより何より、「アメリカの危機、イコール、世界の危機」「アメリカが地球を救う」という流れが、実にアメリカン・テイスト。

トランスフォーマーが可愛い

トランスフォーマーは格好いい。それはその通りですが──見てもらえばわかるとおり、可愛いらしく見える場面が多いです。目がウルウルしていたり。

ギャグマンガやコント、CM で、

「子供がノラ○○○を拾ってきて、お母さんにしかられる」

というネタがあります。○○○に何を入れるかが作者の腕の見せ所。子犬じゃありきたりで面白くない。モンスタだったり牛(の着ぐるみ)だったり、エロマンガだと(略)だったりして、そのギャップが面白い。

オートボッツが、まさに「拾ってきたノラ」みたいになるのが、最高に面白かったです。

主人公の家で、(それほど広くない)庭に隠れる場面は、「志村~~~!うしろうしろ!!」みたいなノリで、笑えます。

笑う所

笑えるシーンが多いです。まさに「夏休み映画」という感じ。

主人公の母親が、主人公に対して

「思春期の男女が部屋にこもって一人で行う行為」

をしていたのでは無いかと問いただすシーンがあり、場内に何度も笑い声が響きました。まぁ、あれだけ何度も「自●」を連発すれば、笑うしかないよなぁ(ヒント: 自警、自嘲など)。

でも、それよりも個人的に面白かったのが、次のシーン。

オートボッツは、主人公が重要な情報を持っているのを知る。いったいどこで? 主人公が尋ねると、

「eBay」

──シーン……。いや、まぁ、日本だとよっぽどネットジャンキィじゃないと、わからないか。コレはつまり日本で言うと、

「ヤフオク」

ってことね。

人類存続の危機を救うキーアイテムを、オートボッツはネットのオークションサイトで見つけた、という面白さが「eBay」のひと言に凝縮されているのだが──笑っていたのは自分くらいでした。

お気に入りのセリフ

この映画で最も好きなセリフが、コレ。

「50 年後に後悔したくないだろ?」

これは、戦いの場に向かう主人公が、ヒロインに一緒に来るよう誘うセリフ。

──よくから考えると、いま主人公たちが動かなければ、人類は 50 年も経たずに全滅するだろうし、女の子ひとりを危険な場に連れて行ってもどうしようもない状況(結果的にヒロインも役立ったけど)。

それなのに、非モテ系代表みたいな主人公が、このセリフをサラッと言い放ち、ヒロインがクラクラしているのが、ものすごく面白い(けっこう主人公って、口先三寸で生きているキャラ)。

女の子って、本当にこういうハッタリに弱いんだよなぁ……(望遠)。